「西本大紀」担当の記事
いまだにマリトッツォのことを忘れられずにいる。大量の生クリームが挟み込まれたその魅惑的な菓子パンは、かつて大いなる衝撃をもって一世を風靡し、しかしブームの終焉とともに忽然と姿を消してしまった。
人々の記憶からマリトッツォの存在が消えゆく中、筆者の心は約5年が過ぎた今なお、その魅力にとらわれたままである。ある日突然、何事もなかったかのようにひょっこりとパン売り場に帰ってきて、またブームを見せてくれるのではないかという幻想を捨てきれずにいる。
人間はここまでパンに対して未練がましくなれるのかと痛感しているが、しかしどうやら、未練を抱えているのは筆者だけではないらしい。というのも、なんとこのたび2026年6月23日に発売されたセブンイレブンの新商品が、マリトッツォに酷似しているのである。
昔は「値下げ」と聞いても「ありがたい」以上の感慨は特に湧かなかったが、このご時世においては何か商品が安くなろうものなら、両の手を顔の前で擦り合わせながら平伏の姿勢を取ることもやぶさかではない。ましてそれがコンビニのおにぎりと来ればなおさらである。
何の話かと言えば、先日2026年4月15日に、「100円ローソン」こと「ローソンストア100」のおにぎり5種が、税込130円から108円に値下げされたのである。「100円ローソン」のおにぎり自体が未体験であった筆者は、絶好の機会とばかりに同店へ向かった。
10年、あるいは15年ほどか。筆者がスマホを持ち始めてから長い歳月が経過したが、我ながら驚くべきことに、その間ずっとフリック入力から逃げ続けてきた。面倒臭いことを理由に、キーボード由来の入力方式であるQWERTY入力にしがみつき、ずるずると移行せずにいた。
これほどまでに面倒臭がっていると一周回ってもはや立派なのではないかと思っていたが、最近になって全く微塵も立派ではないことに気付き始めた。何とはなしにフリック入力を試みたところ、目も当てられないほど遅く、羞恥の念がこみ上げてきたのである。
どうにかしたい。しかしどうしたものか。そこで筆者は、ある一つの思考に至った。近頃話題のAIに上達方法を尋ねればよいのではないかと。
半年以上前に引っ越しをした。新たな暮らしにも慣れてきたのだが、一つ問題があった。家の中で自室とその周辺のみ、スマホの電波がめっぽう貧弱なのである。ネットの利用や通話に難儀するほどである。
とはいえ、Wi-Fiを介せばネットには繋がるし、電話をかけてくる知人もいないという悲劇的な要因も手伝い、ひどく困り果てるようなことはなかった。さらにそこへ生来の怠惰さも相まって、半年以上に渡って問題を先送りにしていた次第であった。
しかしようやく最近、知人に乏しく怠惰な筆者は「Wi-Fiが使えなくなったらまずいのではないか」ということに気付いた。どうしたものかと解決策を調べたところ、それは案外すぐに見つかった。どうやら世の中には、「電波増幅器」というものがあるらしいのである。
「透明人間になれたら何をしたいか」という問いに対し、筆者は最近答えを得た。つい先日、宅配ピザチェーンの「ピザハット」と、家系ラーメン総本山の「吉村家」によるコラボピザが発売されたのだが、できることなら両者の会談の様子を盗み見たかったと切に感じている。
無論、そのためには時間を遡らねばならず、つまり透明人間になったうえでタイムマシンに乗って「ピザハット」と「吉村家」の会談に居合わせたかったというのが正確なところである。文面が混沌としてきたが、とにかくそれだけ異色のコラボということである。
筆者は家系ラーメンをこよなく愛しているので、なおのこと興味は尽きない。透明化とタイムトラベルの手段を一挙に確立するのはあまり現実的ではない以上、せめてどんな商品が生まれたのか確かめたい。そういうわけで、筆者は早速コラボピザの注文に乗り出したのだった。
普段、眠っているのか覚醒しているのか判然としない目つきで外を出歩いている筆者だが、最近ファミリーマートで「うまトマハンバーガー」なる商品と出くわした時には、さすがに目を見開かずにいられなかった。
筆者を含む多くの人々を狂愛の渦に叩き落とした、「松屋」の大人気メニュー「うまトマハンバーグ」とのコラボ商品である。先日は系列店の「松のや」にて「うまトマロースかつ」が登場したが、このたびはファミリーマートということらしい。
順調に勢力を拡大しつつある「うまトマ」だが、しかし今回ばかりは少々安易に思える。はた目には、パンにハンバーグを挟んだだけである。はなはだ美味しそうではあるが、そこはそれである。是々非々で評価せねばなるまい。
一昔前、何を食べるか困った時には、コンビニのおにぎりが常にそこにあった。とりあえずおにぎりを食べておけば何となく体裁が整い、何より100円程度の手頃な価格が魅力だった。
しかし昨今、もろもろの価格高騰による影響はすさまじく、200円どころか300円を越える商品も珍しくない。手頃さはほぼ失われ、もはや「私は本日おにぎりを食す」という断固たる覚悟を要する代物になってしまった。
最近はすっかりおにぎりと疎遠である。そんな折、ドラッグストア「ウエルシア」のおにぎりが図抜けて安い、とSNS上で騒がれているのを見かけた。興味を引かれた筆者は、気付けば同店に足を向けていた。
セブンイレブンの「中華蕎麦とみ田監修 デカ豚ラーメン」に、大変世話になっている。二郎系のレンジ麺として名高い同商品は、二郎系を愛すれど近隣に二郎系のラーメン店が乏しい筆者にとって、大いなる心のよすがに等しい。
もはや何度買って食べたか数え切れないし、それ以外の用でセブンイレブンを訪れた際もレンジ麺売り場に立ち寄り、「よしよし、今日も並んでいるな」と自分でもよく分からない確認を抜かりなく行っている。「デカ豚ラーメン」の顔を見なければ落ち着かないほど愛着がある。
そんな同商品が、このたびレンジ麺の枠を飛び出し、なんとカップ麺になったらしい。一体いかなる出来栄えなのか、確かめない手はあるまい。
特にこれといって「自分だけの習慣」のようなものを持っていない人間だったが、近頃の筆者は「日清食品」の公式サイトをほぼ毎日のごとく訪問し、そこにラーメンチェーン「天下一品」の名前がないかを確かめるようになった。
何故こんな尋常ならざる習慣を持つに至ったかと言えば、昨年2025年の9月1日に両者の「コラボまぜそば」、9月22日に「コラボ鍋焼きラーメン」が立て続けに発売され、「天一」ファンである筆者の心に「これは3度目があってもおかしくない」と危うい火が灯ったからである。
始めは「あってもおかしくない」だったのが、焦れったさが募るにつれ「なければおかしい」に変じていった。そして約4ヵ月が経過した今、限界めいた行動にいそしむ筆者の前に、ついにそれは現れた。2026年1月26日発売の新商品、「コラボぶっこみ飯」である。
先日、とあるセブンイレブンを訪れた時のことである。カウンターの前に、「お店で焼いたピザ」を提供しているとの表示があった。そういえばと、同店が店舗限定で「焼きたてのピザを販売するサービス」を開始していたことを、その時になって思い出した。
調べたところ、サービスが始まってから既に1年以上は経過しているらしい。それにしては店舗限定であることを踏まえても、あまり話題になっていない気がする。いまひとつ強みに欠ける仕上がりなのか。
まあ、それも仕方なかろう。ピザの道は険しい。そうやすやすと上手く作れまい。曲がりなりにもグルメ記事を書いている身として、この見立てが外れるようなら恥じ入るほかない。そんな心持ちでピザを頼んでみた結果、結論から書くと、すこぶる美味しかったのである。
時代は令和である。しかもその令和もすでに8年目に突入している中、驚くべき商品がセブンイレブンの手によって産み落とされた。「イタリアンカフェ」フェアの一環として、2026年1月21日に発売されたその商品の名は、「マリトッツォ いちごソース入り」である。
かつて世を席巻したあのマリトッツォが、令和に復活を遂げた。よくよく振り返って調べたところ、マリトッツォのブームが来た頃にはとっくに時代は令和だったことが判明したが、ともかく最盛期が過ぎて久しい感のあるマリトッツォが、今再び日本全国に蘇ったのである。
古来より「一年の計は元旦にあり」とよく言われる。文字通り、一年の計画は元旦のうちに立てるべしとの意味である。
が、そう言われても元旦という極めて短い時間のあいだに一年を通しての計画を立ておおせるなど、個人的には人間離れした所業としか思えない。ゆえにこのたびの年始においては、筆者はただ一つの抱負を打ち立てることにのみ注力した。
すなわち、「1月が終わらぬうちにコメダ珈琲店を初体験する」ことである。色々と噂に伝え聞く同店に興味を持ちつつも、いまだにその地に足を踏み入れたことがなかったのである。
ラーメンチェーン「天下一品」、通称「天一」には、店舗限定で売られている「噂のコロッケ」というメニューがあるらしい。同店をこよなく愛する筆者は、遅ればせながら最近になってそのことを知った。
元々は京都の総本店でのみ売られていたメニューが、次第に他の店舗にもちらほらと波及していったようである。その結果ちらほらとメディアでも取り上げられていて、知名度も「知る人ぞ知る」以上「定番」未満の、なかなかのものを有していると思われる。
それをあえて今さら記事にすることに抵抗がないでもなかったが、「世の中に天一のコロッケに関する情報があふれているに越したことはなかろう」という独自の理念に基づき、筆者は実食に赴くことにした。
「2026年のケンタッキーの福袋」にまつわる争いは、熾烈を極めた。2025年末に行われた抽選に、当編集部20人がかりで挑んだ結果、ただ1人筆者のみが辛うじて購入の権利を勝ち取ることができた。
この世の抽選というものに外れがちな筆者にとって、まさしく奇跡に等しい出来事だった。それ以前の勝ち星と言えばコロナ禍がピークだった時にマスクを当てたことまで遡らねばならず、ここ数年はその過去の栄光を大切に抱き締めながら生きていた。
ケンタッキーをこよなく愛していることもあって、このたびの当選はひときわ喜ばしい。そして手に入れた福袋の内容は、そんな筆者の興奮に呼応するかのように、例年にもまして勢いづいていた。
2025年10月22日より、セブンイレブンは「お店で仕上げた できたて麺」と銘打ち、先進的な新サービスを開始した。冷凍ケースで販売される専用の商品を購入したのち、それを店内に設置された調理マシンのところへ持って行けば、名前の通り出来立ての麺類が味わえるという。
12月16日現在は導入店舗が埼玉県内の約40店に限られているが、麺類のラインナップには当然ながらラーメンも含まれていて、ラーメンをこよなく愛する筆者としては興味が尽きない。
このような文明の進歩は、大変喜ばしいことである。「日本は全ての技術をラーメンに投入するべきだ」とは流石に言わないが、八割くらいは投入するべきだと思っている。ともあれ、現地で体験しない手はない。
今年2025年9月26日から、「YouTube Premium Lite(プレミアムライト)」というサービスが、日本において提供開始されているのをご存知だろうか。月額1280円の「プレミアム」と比べて月額780円と手頃な分、やや機能が限定される「安価なプレミアム」プランである。
公式ブログの説明には、オフライン再生やバックグラウンド再生が利用できなかったり、音楽コンテンツやショート動画では広告が排除されなかったりと制限がつくが、「様々なYouTube動画を広告なしで楽しめる」と書いてある。
個人的に気になったのが、この「様々」という部分だ。「音楽コンテンツやショート動画以外は広告皆無」と明言があればよかったのだが、そうは書かれていない。一体この「様々」はどれくらい「様々」なのか。望みうる最高の「様々」なのか。それとも「様々」にも「様々」あるのか。
先日、セブンイレブンの調味料売り場にて、見慣れぬ商品が目に入った。エバラ食品の「アバンチュールめし」という商品である。よく見ると、パッケージには「ポテチめし専用調味料」と書いてある。
あまりに当然のごとく陳列されていたので、「なるほど、何かと思えばポテチめし専用調味料か」と納得しかけたものの、その数秒後に「ポテチめし専用調味料とは何か」という不可避の疑問に陥った。
ネットで調べたところ、2025年10月13日からセブンイレブン限定で販売されている、文字通りポテトチップスと白米の禁断の出逢い、もとい組み合わせを楽しむための調味料らしい。なるほど、大変興味深くはある。
12月に入り、クリスマスのムードが高まっている。このクリスマスという行事に付き物であるクリスマスパーティについて、筆者は深く残念に思っていることがある。
何故クリスマスパーティは1回きりで終わってしまうのか。あまりに寂しいではないか。もっと好きなだけ何回も、それこそ12月の早いうちから敢行してしまってもよいではないか。そしてそのたびに大義名分のもと、大量のチキンを貪り食らおうではないか。
そんな歪んだ欲を抱えた筆者の前に、都合の良いことに、その我がままを叶えてくれる存在が舞い降りた。それこそが2025年11月19日から12月25日まで販売されている、「フレッシュネスバーガー」の期間限定メニュー、「スペシャルチキンボックス」である。

















































