先日、晩飯を出前で済ませようと思い、Uberで何かいいものは無いかと物色していたところ、気になる店を発見した。それが「がっつり!肉盛り焼きそば」。
ゴーストレストラン追跡家としての私の経験上、このネーミングセンスはゴーストレストランに特有のものだ。また近所に新しいのが進出してきたのかと思いチェックすると、メニュー欄に気になる記述があることに気付いた。
“アレルゲン情報は株式会社ローソンの公式ホームぺージをご覧ください” 店名等にはどこにもローソンが出てないのに、アレルゲン情報はいきなりのローソン。
・ローソン
あまりにも気になるのでググってみると、PR TIMESに全ての答えが載ったプレスリリースが出ていた。
「がっつり!肉盛り焼きそば」は株式会社Globridgeと株式会社ローソンが共同開発した、ゴーストレストラン用のデリバリーブランドとのこと。
へぇー、ローソンこんなこともやってたのか。焼きそばの他に、ハンバーグ業態の「ハンバーグ専門店 がっつりハンバーグ」もあるもよう。
ローソン店内で調理してんのに専門もクソもあるのかと思うが、主張としては専門店ということらしい。
プレスリリースが出たのは2022年6月3日で、この時の導入予定店舗はたったの4つ。それから1年を経て、ジワジワと店舗数を拡大し、ついに私の家の近所にまでやってきたのだろう。
・頼んでみた
主なメニューはノーマルの焼きそばと塩焼きそば、そしてチャーハンのみ。オプションに から揚げ やらアジフライがあるもよう。
このから揚げとかアジフライって、まんまローソンで売ってるヤツじゃ……と思ったが、試してもいないのに決めつけるのは良くない。
その辺のチェックもかねて、ノーマル焼きそばとチャーハンのセットに、塩焼きそば、そしてから揚げをオーダーした。
お値段は諸々込みで4047円。デリバリー関連の費用を引いても3547円。けっこういったな。
ほどなくして届いたのがこちら。
・ローソンクオリティ
まずは秒で結論が出た から揚げ。完全にローソンの店頭で売られているものと一緒だ。包装まで同じ。
ゴーストレストラン用に特別に用意されたモノとかではなさそう。もちろん食ってもみたが、ローソンのから揚げだ。この調子なら、アジフライとかもきっとそうだろう。
それでは本命の焼きそばにいってみよう。
お値段1290円。サイゼなら豪遊できる金額。ここにデリバリー代やUberのサービス料などは入っていない。
焼きそば単体で1290円。まあ待て。この時点で皆が言いたいことはわかる。でもまだ食ってないからな。1290円の価値があるかもしれない。
容器込みの重量は471グラム。特に多くも少なくもない、普通って感じだと思う。……オーケィ、まだステイだ! まだ結論を出すのは早い。食ってないからな。
開けてみるとこんな感じ。
まあまあ肉は入っている。
食べてみると、麺はわりとモチャモチャ系。ソースは比較的あっさりしているが、オイリー感が強くてヘヴィめな食べ応え。
個人的にはもう少しドライ感あるソース焼きそばの方が好みなのだが、ウェット系のものとしては普通のクオリティだと思う。ボリュームも重量の通り普通だ。
続いて塩焼きそばもいってみよう。こちらも1290円。
やはり麺はモチャっとしている。ソースよりさっぱりしているが、何処からか滲み出るオイリー感が少し気になる。肉は、ちょっとソース焼きそばより少ない気がする。というか、もしかしたらその時々で分量にバラつきがあるのかもしれない。
最後はチャーハン。お値段484円。まあまあ普通。量的にも味的にも、最も妥当感があると思う。いいんじゃなかろうか。
それでは総評に入ろう。いや、高いっすわ。全員思っていたと思うが、量も味も普通な焼きそばのお値段が1290円はかなりブルジョアだと思う。
この世で一番値段が盛られた焼きそばは、祭りの屋台で売ってるヤツだと思っていた。しかし、ここでローソンのゴーストレストラン専用焼きそばが大幅に記録を更新してきた感。
ということで、私個人としては2度目は無い感じ。しかし世の中色んな人がいて、食の好みというのは十人十色。人によっては、この焼きそばの味こそが至高だという可能性もある。アリだと思う人にはアリということで。
参考リンク:PR TIMES
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
ScreenShots:Uber Eats