
赤い看板に緑で書かれた「天然とんこつラーメン専門店」の文字。その文字の通り、『一蘭』のメニューはかなりシンプルだ。その替わりにカスタムが色々できる。ラーメン専門店という感じ。
そんなイメージだったため、ご飯メニューがあることを知らなかったのだが、何やらファンの間で「一蘭丼」と呼ばれているものがあるらしい。少なくとも券売機にはそのボタンは見受けられないのだが一蘭丼とは一体?
・ファンが密かに楽しむ丼
一蘭丼の存在を初めて知ったのは、ラーメン屋のご飯メニューをレポートする連載『ラーメシ通信』で色んな店を回る最中、街で一蘭を見かけたのがキッカケだ。そう言えば、一蘭ってご飯ものないのかな?
そう思ってXなどで検索してみたところ、何やら「一蘭丼」というものを投稿している人達がいる。ネットでは「裏メニュー」との声もあった。確かに、券売機にはないので裏ではあるか。私(中澤)がそう思った一蘭丼とは以下の手順で食べられる。
・一蘭丼の食べ方
まず、注文するものは3点。「ごはん(税込250円)」「半熟塩ゆでたまご(税込140円)」「煮こみ焼豚皿(税込490円)」だ。ごはんはともかく煮込み焼豚皿はマジで存在を知らなかったぞ。トッピングというかおつまみの皿みたいな感じなので盲点だったのかもしれない。
で、全部の注文が揃ったら……
ご飯に乗せる。
以上、これが一蘭ファンたちの間で語られる「一蘭丼」の正体だ。価格は税込880円。
・1つの丼のような親和性
食べてみると、煮込み焼豚皿のタレは照り煮のような甘みがあり、色づいたご飯と焼豚の旨みがハーモニーを奏でる。乗せただけだけど、確かに1つの丼のような親和性の高さがある。
さらには、半熟塩ゆでたまごはちゃんと卵黄がトロける半熟っぷり。卵黄のコクが加わった味は勝利でしかない。ただ、私が一蘭丼の真の魅力に気づいたのはこの後だった。
・一蘭丼の本気
お茶碗が小さいから、焼豚をあまり乗せられない一蘭丼。必然的にちょっと乗せて食べて、また乗せて食べるという、一杯を何度かに分けて食べる形になったのだが、2週目を食べた時衝撃を受けた。
味が濃くなってやがる……!
いや、実際タレの味は変わっていないのだが、そう感じたのはご飯が減ったせいかと思われる。小さいお茶碗に盛り盛りのご飯にタレをかけた時、タレは万有引力の法則にしたがい下に溜まる。ゆえに、一杯目を食べている時はタレが特に染みている部分は食べられない。表面を食べているような感じだな。
それが2杯目になるとちょうど良いポイントまで届く。さらに、ご飯が少なくなったことにより、肉が乗せやすくなり自由度が増す。それにより、半熟塩ゆでたまごの卵黄もよりご飯と一緒に楽しめるし、煮込み焼豚皿に付属する「赤い秘伝の粉」で味変してもOK。
・ラーメシの深淵
食べれば食べるほどに進化するその味は、手順のシンプルさとは裏腹の奥行がある。「最高! 全員やった方がいい!!」と大声で言うほどのものではないだけに、一蘭ファンがこそこそと楽しんで「ふふふ」とほくそ笑む気持ちも分かった。
人にオススメするほどではないが、なんとなくまたこっそり食べたくなる一蘭丼。まさしく裏メニューな味と言えるだろう。ラーメン屋の券売機に眠るメシ、略して「ラーメシ」。そこには券売機にないものもある。
また1つ、ラーメシの可能性について教えられた。さすが一蘭。その奥行は深淵のようであった。ラーメシをのぞく時、ラーメシもまたこちらを覗いているのかもしれない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
中澤星児









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