新宿駅から小田急小田原線の快速急行で約50分、本厚木駅までやってきた。本厚木駅から歩いてすぐの場所にある安宿が非常に良いという情報を入手したからだ。なんでも旅人の疲れを癒す「畳のあるビジネスホテル」があるという。
北口の駅前広場ではイルミネーションが街を彩り、奥のタクシープールではハンマー投げ選手の銅像が輝いていた。銅像のタイトルは「若き心」で、制作されたのは1977年(昭和52年)。となると、モデルは室伏広治選手ではなさそうだ。
などと考えていたら、ぬくもりの宿「旅館さがみ」が見えてきた。かつて宿場町として栄えた厚木で、旅籠がビジホとなった現代でも、温かみのあるおもてなしと寛ぎ(くつろぎ)が感じられる旅館がそこにあった。