「父」にまつわる記事
成人の日を迎える新成人のみなさん、誠におめでとうございます。ジジイっぽいことを言うようでイヤなんですが、人生山あれば谷あり。いいことばかりじゃないけれど、悪いことばかりでもありません。そしてきっと、大人になったこれからの方が楽しいのだと思います。
で、私、P.K.サンジュンも今から23年前に成人の日を迎えたワケでありますが、実は生涯忘れ得ぬ言葉と出会った日でもありました。それは私の父、ヨシオさんからもらった手紙に書いてあった言葉──。ヨシオさんに成り代わりまして、ご挨拶させていただきます。
最終的には個々人の資質によるのだろうが、人間は年齢を重ねると穏やかになるのだろうか? それとも逆に気が短くなるのだろうか? 幼い頃はなんとなく「おじいさん、おばあさんは穏やかなもの」なんてイメージがあったが、最近は「そうでもないな」と感じている。
というのも、私、P.K.サンジュンの最も身近にいる老人、父・ヨシオさんが、超が付くほどせっかちだからだ。特に忘れられないのは、今からおよそ4年前に父が放った一言。私の娘、つまりヨシオさんにとっては孫ができた時のことであった。
2019年に公開された映画「ターミネーター」シリーズ最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』をみなさんはご覧になっただろうか? サラ・コナーの復活、ジェームズ・キャメロンの制作復帰……などなど、何かと話題になったあの作品である。
海外での評判はイマイチだったようだが、個人的には「アクション映画はこうあるべき」と感じるほど、最高に楽しめたことは以前の記事でお伝えした。今回お話させていただきたいのは我が父。My Fatherヨシオさん(70代)が同作を鑑賞しに劇場に足を運んだものの「ラスト15分を見なかった」というのだ。その理由に……全俺が泣いた。