本日6月20日は「父の日」である。個人個人の年齢によって父の捉え方は違うものだが、今は高齢化社会だから一般的なイメージとしては70歳くらいのオヤジがメインどころだろう。いわゆる団塊の世代で当編集部メンバーの父も大体そのあたりだ。

さて、せっかくの「父の日」だけに日頃の感謝を父に──と言いたいが、具体的に何をやればいいかイマイチ分からないし恥ずかしい。そこで当編集部メンバーたちは父と接点を持つべく父の服を着て出社してみることにした。

アラフォーのオッサンたちの父……失礼ながらジジイたちの服だから、我々はパンドラの箱を開けてしまうことになるかもしれない。不安がないといえば嘘になるが、まずは企画に出演するメンバーを紹介しておこう。

羽鳥、サンジュン、和才、中澤、砂子間、Yoshio、そして営業のじゅん君、以上の7人である。ちなみに父の服は何でもOKで、普段着なのか一張羅なのかは各々の父次第、つまりはオヤジのセンスに委ねられる

息子に託した父の服ははたしてどんなものなのか。カメラを担当した私はいつもより早めに出社してドアの前で待機した。そして待つことしばし。ついに1人目のお出ましだ!

「チィ〜ス」と出社してきたのは……


東南アジアのマフィア


……じゃなくて羽鳥


のっけから昭和の匂いがプンプンする出で立ちだが、年季の入ったセカンドバックといいメガネの昭和感、さらにはベルトの位置とすべてにおいて懐かしさを感じる。会社にたどり着くまでの間、よく職質されなかったな!

そこはかとなく漂うチンピラ感を隠せていないのは昭和の名残というやつだろうか。いきなりパンチが強すぎてオヤジの底力を見たが、まだまだ戦いは始まったばかり。続いて出社してきたのは……

闇商材の売人


……をやってるようにしか見えない砂子間だ! パッと見はスゴくキレイな格好だけど、サングラスとマスクで怪しさマシマシ。もしインターホンが鳴って、扉の前に立っていたらコワいって!!

こうして見ると、人は服装1つで印象がゴロッと変わるものである。昭和のオヤジファッションはちょっと怪しいところもあるけど、なんだかんだシブくてオシャレだな……なんて思っていたら、次のメンバーが出社してきた。

おっ、おおぅ……


借金の取り立てかな?


……かと思ったけど、よく見たらYoshioだった。オシャレなんだけど隠せない怖さ。これも昭和のなせる技といったところか。この人にお金を借りたら、間違いなくトイチだな、ウン。

ちなみにここまで3/3でサングラス。もしかしたら70歳くらいの勝負服にはサングラスがセットなのかなぁ……って考えていたところ、続いてやってきたのは……

また匂うな、カネが


スーツでバシッとキメたサラリーマンかと思いきや、エッジの効いた髪型と合わせるとカタギじゃなさそうなサンジュンだ。ここまで紹介してきた中で唯一の良心に見えるも、世の中のサラリーマンと比べるとなかなかにファンキー!

さすが昭和の荒波を生き抜いた世代の男たちの服である。息継ぎをする隙もなく、昭和っぽさを叩き込んでくる。なお、借りてきたスーツは、還暦の時に家族みんなでプレゼントしたものなんだそうな。イイ話〜!

今のところ、息子たちは漏れなくトーシロじゃない職種の人たちへと変貌してしまっている。先ほども書いたが、職質されずに会社までたどり着けたことがスゴい。そろそろ まともな人が来てほしいところ……とその時!

オハヨーゴザイマース


金髪かい!!


普段は自由な服装&髪型で出社する我々、スーツと組み合わせると何だか不審者に見えてくる。中澤も例に漏れず、世の中のことを分からず闇企業に入っちゃった明るい人にしか見えないのは気のせいだろうか。

とにかくカオスに次ぐカオス。もう社内は完全にマフィアのアジトと化してしまった。だからなのか……

営業のじゅんくんは普通の服装に見えるも、逆にこういうのが危ないと思えて仕方ない。見た目は普通なのに中身が怖い的な。ちなみにこれ、チャイニーズマフィアに多いパターンである。

んでもってチャイニーズマフィアのことを考えていたら、最後にやってきたのは……


ちょ……ちょいちょいちょい


うわっー!!!!


チャイニーズマフィアのボス!!


さっきも書いたが……これ、チャイニーズマフィアに多いパターンである。もうマフィアのボスにしか見えない和才はほぼ肌着! めっちゃ普通のオッサンなのに実はスゴく怖い人……のやつだ!!

舞台を日本に移したとしても、なんというかダディ感がスゴい。昭和の夏を感じさせるファッション……和才パパ、キラーパス出しすぎだろ!

……てな感じで7人が揃ったワケだが、結果として当編集部があるのは雑居ビルということも相まって……

マフィアのアジト感がハンパなくなってしまった。出勤後、彼らは父の服のままで作業。「うわ〜、ずっとオヤジの服を着てるとジジイくせえ」など……

自分たちがすでにジジイと言われる年齢に片足を突っ込んでいることを忘れ、今日もまた1日、家族のために働く姿がそこにはあった。きっとこの日ばかりは子どもの気持ち。父と一心同体でいつも以上に仕事が はかどったのではないだろうか。

みなさんの父も、あなたのために、そして家族のために頑張っている。亭主元気で留守が良い。そう言われようとも頑張っているのだ。

とにかく今日は父の日。恥ずかしい気持ちもあるかもしれないが、年に一度のことである。日頃の感謝を伝えてみてはいかがだろうか。ほんの一言でいい。いつもありがとうと。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼撮影日に間に合わなかったけど佐藤も父の服を着たヨ

▼ユニクロの半袖とスポーツ用半パン、それにワークマンの軍足と……ミニオンのキャップ! かわいいな!!

▼ここからオマケで記者の父たちが若い頃。佐藤パパ(22歳)

▼Yoshioパパ(49歳)

▼和才パパ(34歳)


▼サンジュンパパ(30歳)


▼砂子間パパ(35歳)

▼羽鳥パパ(35歳)


▼中澤パパ(30歳)

▼最後に間違え探しいくよ〜

▼分かるかな?