「クーロン黒沢」担当の記事 (4ページ目)
愛知県江南市。名鉄犬山線:布袋駅から徒歩10分のところに、高さ18メートル。一昨日作ったように真新しいコンクリート製の大仏が鎮座している。
高さは奈良・東大寺大仏殿の像より2メートル大きく、個人所有(!)のものとしては日本最大級──とのことだが、残念ながら一般人にはほとんど知名度がない。
だがなぜか、珍スポマニアにとっては「知らなきゃモグリ」な聖地のひとつだったりして。というわけで聖地巡礼、颯爽と行って参りました。
カンボジアはプノンペンで暮らす私。東京に帰るときはいつもLCCを使っているが、実はLCCより安い航空会社がある。その名は中国東方航空。プノンペン〜東京の往復が4万5千円とか、ちょっと信じられない価格なんですよね。
代わりと言っては何だが、上海乗り換え、プノンペン発着は深夜12時過ぎ。乗客が少ないとフライトがキャンセルされる可能性もあるとか(私は経験ないが)、深夜便なのに周りの中国人が大声で怒鳴るので一睡もできないとか、CAが機内食を投げるとか、未確認の伝説も盛りだくさん。
中国の航空会社には過去に良い思い出がひとつも無く、これまで避けていたが、物は試しの肝試し、覚悟を決めて乗ってみることにした!
上野界隈をぶらぶらしていたある夜、偶然見っけたとてつもなく難しい名前のお店。
JR山手線「鶯谷」駅前にある伝説の24時間居酒屋「信濃路」の従業員が独立。鶯谷でもひときわ怪しいホテル街のどまん中に、おかしな名前の居酒屋をオープンした……というのは、実は後から知った話。
「東瀛」と書いて「とうえい」と読むコチラのお店。古代中国の人ぴとは日本のことを “仙人が住む神の山” と位置づけ「東瀛」と呼んでいたらしい。そんなウンチクのあるステキな名前だが、敷居の高さは半端なかった……。
千葉県の奥地、成田空港のそばと言いつつ徒歩40分オーバーの中途半端な国道沿いに、知られざる超人気店がある!
ドライブの途中、偶然この店に迷い込んだ私。店内に漂う緊張感と、巨大な揚げ物が11枚も乗ったバケモノみたいな天丼を平然と喰らう男たちを見て仰天。慌てて調べたところ、関東大食界では、知らなきゃもぐり的な存在であることが判明! その名は「らーめん大漁」。大漁と書いて大量。なんでもドカ盛りの豪快な店だ。
かつては筋金入りのバックパッカーだった自分。汚かろうがゴキブリだらけだろうが、どんな宿でも安けりゃ天国と歯を食いしばって泊まった。そんな私もいつの間にか普通のホテルを使うようになり、10年あまり安宿と疎遠に……。
台北でホテルを探していたとき、そんなことをふと思い返した。初心に帰って安宿に泊まろうか? だが、鏡を見ればいい歳のオッサン。若いノリについていけるかな? ちょっぴり不安を抱きながら、便利でキレイと評判の良い日本人オーナーの安宿に足を向けた。
タイ北部の古都・チェンマイ。この町で毎週土曜日に催される「がらくた市」。道路にめいめいゴザを敷き、自慢のお宝を並べる参加者。そして、掘り出し物を探す市民たち。
お守り、電源アダプタ、使い古しケータイ、老眼鏡、古時計、灰皿、溶けかけた正体不明のノートパソコン……。九割方ガラクタだが、あらゆる皮膚病が一発で治る秘薬なども売っていて、市場全体に漂う混沌とした空気がたまらない。
写真を撮りつつさまよっていたところ、群衆の中から旧日本軍の軍服に身を包んだ謎の男が現れた。なぜチェンマイで、こんなややこしいコスプレを……。話しかけてみたところ、たどたどしい日本語で聞き返されびっくり。そう、彼はタイ人だったのだ!
アンコールワットのお膝元、カンボジア・シェムリアップ市に昨年いきなり、吉野家がオープン。そして遂に、首都の玄関口、プノンペン国際空港の一番目立つ場所にも二号店がオープン! はるばるカンボジアまで来て、最初に目にするレストランが吉牛ってのも、異国情緒的にどうなんだろうという疑問はあるが……。
垢抜けた吉野家に入ると。値段は牛丼の並が4ドル(約400円)。独自メニューのコンボ丼は6ドル(約600円)、なぜか唐揚げとともにレギュラーメニューのチキンナゲットは3.5ドル(約350円)。
日本と比べ若干お高い価格設定だが、遠いふるさとの味が楽しめるなら、たまにはいいか……と思いきや、食べてびっくり。ちょっとちょっと! いいから店長呼んで!
東京・埼玉・千葉が接するゴールデン・トライアングル「足立区・北綾瀬」。ここに、日本中から集めたおかしな商品を、激安価格で叩き売る不思議なスーパーマーケットがあると聞いた。
「北綾瀬」は、終着駅なのに直通列車のない変な駅。となりの綾瀬駅から専用列車で「ひと駅」を移動。さらにバスに乗り換え住宅街を分け入った最果てに、目指すABS卸売りセンター本店を発見! 殺風景な錆臭い倉庫風の建物は、まんま昭和風情。照明は暗く、空気は淀み、商品はうっすら埃を被っていた……。
東京・新大久保駅から徒歩5分のペットショップ『ZOO』。ガラス張りトリミングスペースに、各種ペット用品、爬虫類、魚類のコーナーが点在する、ごく普通のペット屋さんである。だが、2階の「珍獣コーナー」は全然普通じゃなかった。
「あそびにおいでよ!」という看板に従って階段を登ると、定価8万円の「ヤギのメーコさん」が登場。辺りをフンまみれにしながら愛想をふりまいていたのだ!
池袋のはずれに超ド級の珍スポットがあると聞いた。館長は御年86歳。70年前に虫好きとなり、コレクションが10万点を超えたところで遙かアマゾンに遠征。昆虫標本だけでなく、腐りかけた蛇のホルマリン漬けなど珍奇な収集物も多数展示。話も相当面白いらしい……。
こりゃすごい! 早速調べると、ウチから歩きで行けるエリアにあることが判明。ネットで見つけた案内には「電話してから来てね!」とあるが、その電話が一切通じない。15回かけても誰も出ない。仕方なく、住所をたよりにアポなし突撃してみた!
大衆演劇? どうせ、ジジババ相手の茶番劇だろ! そう思う人も多いだろう。私もそうだった。東京に二つしかない大衆演劇専門劇場「篠原演芸場」前を通りかかるまでは……。
あからさまに普通じゃない演芸場周辺の妙なギラギラ感と、三時間半の公演で全席1600円均一という破格の木戸銭が気になった私は、翌週再び、北区十条の同じ場所に立っていた。この日は映画やドラマでお馴染みの早乙女太一と並び称される、大衆演劇界の四天王・大川良太郎率いる劇団九州男の公演日。そしてこの夜、私は大衆演劇の虜となってしまったのだ!
遙か昔から南池袋にある伝説の店。地元民の私も地域のミステリースポットとして存在だけは知っていた。それが今回ご紹介する「老眼めがね博物館」。
私の少年時代、ゴミ同然のモノを売る不思議なリサイクルショップだったこちらの博物館。なぜか店内にアフリカ難民のポスターがバーン、バーンと何枚も貼られ、いわゆる電波系のドン引く品揃えだったのが、気がつけばメディアで紹介できるレベルまでリニューアル。
公式サイトいわく「廃業覚悟のメガネ問屋。年間休みなし、給料なし。破れかぶれの貧乏タレのハゲおやじ(店主)が、命の限り安くします。買って下さい、お願いします」(原文ママ)とのこと。よくわからないが、すごい気合いだ!
反韓デモ、ヘイト落書き、近頃何かとキナ臭い東京・新大久保。道行く人が異国の言葉で語り合い、裏通りには一泊2千円の謎宿があったりと、異国情緒ありすぎだ。
そんな新大久保の表玄関・JR新大久保駅から徒歩わずか1分の至近距離に、地下と2階に中華スーパー。3階が中国人専用のブックストアという、中国人御用達の不思議な総合ビルがある。スーパーでお買い物も楽しいが、特筆すべきは3階の書籍コーナー。中国大陸の雑誌や書籍を販売する平凡な中華書店と思わせながら、アキバでこそこそ売っている類のものが、実に堂々と陳列されているのだ!
その筋では超有名。北朝鮮の本やグッズを網羅する関東唯一の専門店であり、あの朝鮮総連が直営するという書店「コリアブックセンター」を訪れた。
ブックセンターは、土地問題で揺れる朝鮮総連本部の移転先と言われ、これまで何度も警視庁の家宅捜索を受けた「朝鮮出版会館」というビルの1階にある。白山通りにそびえる、煤けたこげ茶色の出版会館ビル屋上には、蜘蛛の巣を彷彿とさせるおどろおどろしい巨大アンテナが設置され、見る者を威圧。まあ、つまり普通じゃないのよね……。
池袋にまた、新たなミステリースポットを発見! 東池袋の高速道路高架下に佇む一軒の煤け系中国料理店、その名も「強運・天津包子専門店」。
半月前は違う名前の中華料理店だったこの店。以前の店名がでかでかと記されたひさしの看板を、新しい店名の巨大なステッカーで包み込むというアイデアは秀逸だが、貼り方が雑で空気が入りまくり、開店早々看板シワシワ。
定食500円、餃子6個200円と、まあまあのお手頃価格に釣られ、さて入ろうとすると「コーナーは向こう側です」と謎の貼り紙。店は狭く、一階は厨房でいっぱいいっぱい。気の弱そうな中国人青年に入店を促され、二階へ案内された。