クーロン黒沢 (Kowloon Kurosawa)

ライター

東京都出身。1997年頃からプノンペン在住。「怪しいアキバ漂流記(KKベストセラーズ)」「デジタル・スーパースター列伝(ILM)」「エネマグラ教典 (太田出版)」など、数十冊の著書を上梓。アジアのデビル・ジャパニーズをただひたすら追跡したノンフィクションDVD「やさぐれ旅行人DJ北林」シリーズほか、海外移住・リタイア・スモールビジネス・犯罪をテーマにした電子書籍「シックスサマナ」をほぼ隔月ペースで発行中であります。

「クーロン黒沢」担当の記事

【幕末風レトロ撮影】坂本龍馬を目指すも、勢い余って犬神家の一族になってしまった話  Byクーロン黒沢

町を歩けば、だれもがスマホで自撮りをしまくり、気に入った写真をSNSで共有する時代。私たちはそれが当たり前の世界に生きている。

しかーし、かの坂本龍馬が長崎の写真館に立ち寄った約160年前。写真撮影というのは、それこそ半日がかりの大仕事だった。

高価な機材と薬剤。被写体はレンズの前で数十秒間も息を止め、くたくたに疲れ果てた挙げ句、「もしや、魂を抜かれたのではなかろうか」などと不安におののく。写真撮影とは、それほど大それた行為だった。

そんな幕末から明治にかけての古典的な写真技法「湿板写真」が復元され、最近密かに人気を集めていると聞いた私は、子々孫々に龍馬のような威厳ある肖像写真を残すべく、ある写真館の門を叩いた。

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【世間知らずは命に関わる】香港までiPhoneを買いに行ったら大混乱でそれどころじゃなかった Byクーロン黒沢

先日、発売と同時にiPhone11を購入した。

カメラの性能は期待以上。お世辞抜きで「買って良かった」と満足した私にも、ひとつだけ不満があった。写真を撮るたびに鳴り響く、あのばかでかいシャッター音である。

お気に入りだった「シャッター音のしないカメラアプリ」は、なぜか新しいiOS13では動かず、やむなくカシャカシャ音を出しながら撮影していたところ、結構な確率でカメラを向けてない通行人に睨まれたり、冷たい目で二度見されたり……。今まで感じなかったストレスに戸惑い、しばらくは我慢していたが、いよいよ返品期限日(アップルストアで買った商品が気に入らない場合、2週間以内ならペナルティなしで返品できる)まで残り5日を切った9月末。ついに我慢の糸が切れた。

決めた! こいつを返品して、香港バージョンのiPhone11を買い直すぞ!

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【ヘルメット必須】甲府で最もヤバい秘境! 骨董・風林火山をたずねて  Byクーロン黒沢

戦国時代、武田信玄が本拠地を構えた山梨県甲府市。かなたに険しい山々をのぞむ小川のほとりに、地元では知る人ぞ知るカオスな骨董品店がある。

甲府駅から徒歩30分。戦国を思わせる荒々しい「風林火山」の看板を掲げるピンクの建物。その周りには大量のゴ……、いや、商品がジェンガのごとく積み重なり、そよ風のひと吹きで倒壊してしまいそうな勢い。

商品はサーフボードだったり、巨大な臼だったり、おフランス風の彫刻だったり、山梨らしい囲炉裏のセットだったりとノンジャンル。それはそうと、入り口らしきものがどこにも見当たらない。どこから入ればいいんだ!

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【別府温泉】仮面だらけの骨董店オーナーは92歳! ステキな九州みやげを見つけてきたよ!  Byクーロン黒沢

大分県の別府温泉といえば、名だたる温泉がひしめく九州でも常にランキング上位の有名温泉地。「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」という言葉があるように、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る。

そんな別府温泉の玄関口・別府駅から歩いて行ける一角に、一風変わった骨董品店があるという。

駅前の大通りを南下し、繁華街をひたすら直進すると、周りの景色は徐々にさびれ、年季の入った旅館や昔ながらの理容店などが点在する、落ち着いた住宅街に迷い込む。と、そんな情緒あふれる町並みに突如として現れた、異様な古民家!

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【廃車じゃないよ】熊本の超人気ホットドッグ店は超が付くほどオンボロだった Byクーロン黒沢

今年の8月末、私は熊本県にある創業1976年の老舗ホットドッグ店を目指し、レンタカーのハンドルを握っていた。

「あそこはオイシイよ〜!」「さくさくふわふわなパンと具が、口の中で溶けてゆく!」「週末は行列を覚悟して!」「誰もが幸せになれる味!」「伝説級のうまさ!」

地元で大人気というそのお店。ネットレビューも高評価だらけ。私もこれまで色んなホットドッグを食べてきたけど、伝説だの幸せだの、ここまで絶賛される店は見たことがない。

地図上ではそこそこ辺鄙な場所にあるが、だからこそ食べてみたい!と、熊本入りしたその足で、ナビをたよりに「ホットドッグ四つ葉」へ直行した私。そこで見た「すごいもの」とは?

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【もしかして世界初?】外国人も大注目! 世界一怖いモノを売るアキバの怪奇自動販売機とは!? Byクーロン黒沢

時代に応じて変化を続ける秋葉原。そんななか、私が子供の頃からひとつだけ変わらない風景がある。アキバの象徴、万世橋のガード脇にそびえる「肉の万世・秋葉原本店」ビルだ。

しかし今回紹介するのはこの「万世」ではなく、道路を挟んだ角にある一軒のオンボロ小屋。実は3年前にも紹介したアキバ通にはおなじみのパワースポット「怪奇自販機コーナー」である。

小さなボロボロの建物に、ぎっしり隙間なく密集した自販機の数々。常温カルピス、熊カレー、エスカルゴ、入浴剤……。脈略のないラインナップはアキバ通の間で有名だったが、このたび満を持して、想像を絶する電波ビンビンの新商品が仲間入り。これはヤバいぞ!ジャジャーン!

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【珍スポ界の重要文化財】台風24号、ネオ・キタロー村を直撃!たったひとりで瓦礫を運ぶ村長を励ましたい! Byクーロン黒沢

今年7月、愛知県は岡崎市の山奥にあるという、珍スポファンの間で超有名な怪村「ネオ・キタロー村」を訪問した。

岡崎駅から車で1時間。山の中腹に突然現れるサイケな色調のド派手な建物群。そんな建物のひとつから、まるでおとぎ話に出てくるような小さくて愛らしいお爺さんが、ニコニコ顔でキャーキャーわめきながら(失礼)近づいて来た。

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【ハァ? システムの計算ミスだ!?】アマゾンで送料100万円。うっかり注文確定して破滅しかけた話 Byクーロン黒沢

みんな大好きAmazon。半ば習慣、無意識に利用しまくっている人も多いだろう。だがそこに、思わぬ罠が潜んでいたとしたら?

Amazonには、第三者が委託販売できる「マーケットプレイス」という仕組みがあり、Amazonが売っているように見えても、実は全く関係ない業者の商品が山のように混じっているのは、皆さんもご存知の通り。

しかも「78円」とか「88円」とか、原価割れとしか思えない激安プライスでありながら「配送料無料」という「謎の商品」がわんさとある。

常識外の低価格、しかも無料配送。何か腹黒いウラでもあるのか? 恐る恐る何度か注文してみたけど、以前紹介した「39円の激安学習リモコン」をはじめ、実際買ってみると何事もなく到着。品質も申し分ないという拍子抜けのケースがほとんどだった。

しかし今回紹介するのは、それとは全く別。限りなく真っ黒に近い灰色の出来事である。

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【さらに大きく復活へ?】日本最大級のレトロゲーム博物館をめざして。修復作業の舞台裏を目撃した! Byクーロン黒沢

愛知県犬山市の「日本ゲーム博物館」といえば、骨董級のピンボールから巨大なレトロ体感ゲーム、いにしえのレトロビデオゲームが入場料だけで「フリープレイ」。遊び放題という、まさに夢のような博物館だった──。

館内には維持やメンテナンスがとりわけ難しい「大型筐体」がずらりと並び、まさに「ここでしかプレイできない」古代の名作ゲームが目白押し。雰囲気は80年代、90年代のゲーセンそのもの。レトロゲームに思い入れがある人も、当時を知らない若い世代も平等に楽しめる、レトロゲームの平等院と呼ぶべき聖地……だったのだが、2016年1月、惜しまれつつも休館。

経営難から廃業か……。と思いきや、実はスーパー・リニューアル・オープンに向け、壮大なレストア作業の真っ最中だった!

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【憧れのアイドル】国税局が差し押さえた「菊池桃子写真集」をサルベージしてみた! Byクーロン黒沢

「あのう、菊池桃子の写真集、国税局まで取りに行ってもらえませんかね?」

遠方のAさんから届いた謎のメッセージ……。なんでも、国税局のネット公売(税金滞納者から差し押さえた財産が出品されるネット競売)に、土地や車などに混じって、なぜか菊池桃子の生サインと写真集が出品されるという異常事態が!

菊池桃子といえば、40代のオッサンは胸熱の元・人気アイドル。勢い余って落札した桃子ファンのAさんだが、この件、奥さんにはナイショ。巨大な判型の写真集を自宅に配送されるのは、なんとしても避けたいのだという──。

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【怪しいほど安い】史上最強5000機種対応? 送料込み39円! 汎用エアコンリモコンの実力はいかに!? Byクーロン黒沢

夏まっ盛り。湿気ムンムン、じっとり不快な空模様。そんな暑い日に欠かせないエアコンだけど、うっかりリモコンを踏んづけたり、行方不明にした経験のある方もいるのでは?

替えのリモコンを買うにも旧型は入手困難。オークションなんかだと、結構いいお値段だったりもして……。とはいえ、リモコン無しでは温度調整もできない。もう勘弁して!ってわけで、世の中には複数メーカーのエアコンに対応した「汎用リモコン」なる便利なものがある。

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【沖縄の至宝】首里城より古い! 世界遺産級のビジュアルを誇る貴重なピンク映画館を貸し切りにしたよ! Byクーロン黒沢

沖縄を代表する観光地「首里城」から信号を2つ3つ渡って住宅街に入り、静かな道を右に左に歩くこと7分。なんの変哲もない民家が密集する細い路地のど真ん中に、廃墟を通り越した古代遺跡のような、ガビガビになった建物が!

建物のてっぺんには「首里劇場」という巨大な屋号。こちらは終戦間もない昭和25年(1950年)にオープン。年々ヨレヨレ度が増してゆくなか、今も自然体で営業を続ける沖縄最古・奇跡の映画館である!

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【関西の異次元空間】ここはホントに日本なの!? ホットケーキ80円。西成の激シブカフェ『コーヒーショップ マル屋』に潜入! Byクーロン黒沢

この物価高のご時世に、無謀な値下げを繰り返す、ナイフのように尖ったカフェがあると聞いて大阪にやって来た。

ドリンクは自販機プライス。トーストは60円。どこの国の店だよ? と、思わずメニューを二度見してしまう不思議な価格設定。

チョコレートパフェ、かき氷に始まって、天ぷらそば、カレー、さらに鍋焼きうどんまで網羅。店員は高齢のマスターひとり。こりゃ気になるよ!

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【男の夢】自分の山で廃墟探検、どでかい男に会ってきた! Byクーロン黒沢

東京からアクアラインをひとっ走り。東京湾の対岸にある千葉・木更津市の郊外で催された「とある集り」。参加者がめいめい自前のドローンを持ち寄り、好き勝手に飛ばす──というイベントだが、個人的にドローンより興味津々だったのが、会場となった「山」。

参加者から通称「金井山」と呼ばれているこの山、実は今日の集まりの呼びかけ人である金井健さんの個人的な持ち物。

廃墟や謎のトンネルなどが点在するこの山を、数年前「面白そうだから」という理由だけで手に入れた金井さん。「山を買う」といえば、男なら誰しも一度は想像する代表的な夢のひとつ。その夢を実現した男が、実際どんな楽しみ方をしているのか、興味深々。確かめてきた!

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【なぜ?】日本人女性入るべからず! 来たら警察に突き出してやる!! タイ・ラオス国境地帯の謎カフェに行った! Byクーロン黒沢

「暴力団関係者及び、日本人女性の入店お断り! 入店した場合は威力業務妨害とみなし、警察に突き出します」

こんな厳しい警告文を高々と掲げる不思議なカフェが、ラオスの首都・ビエンチャンにあるという……。日本人に恨みのある外国人経営と思いきや、マスターは正真正銘の日本人。しかも現地に住む日本人相手に商売しているそうな。

客の半分を占めるであろう女性を、問答無用で切り捨てるとは只事じゃない。一体どんな理由なのか、日本人観光客を代表して真相を調査すべく、私はラオスに飛んだ!

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【カメラで超訳】なんとなく読めた! 初めてのソウル旅行がGoogle翻訳でほぼ無敵状態に! Byクーロン黒沢

海外旅行中、グーグル翻訳のお世話になる人は多いと思うけど、文字や音声だけでなく、写真も翻訳できるのはご存知だろうか?

文字が読めない国で非常に重宝する画像翻訳機能。知ってる人も使う機会はあまりないと思うが、実はこれ、便利はともかく、後からじわじわくる面白さが実にヤバイ。

この不思議な感覚をまだ実感したことのない方に、是非とも感動をおすそ分けしたく、わざわざソウルまで行って張り切ってみたよ!

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【スーパー泡沫候補列伝】後藤輝樹さん独白。NHKのスタジオがえげつない空気に包まれた瞬間 Byクーロン黒沢

計21人が出馬した今夏の東京都知事選挙。マスコミは主要3候補の動向ばかりを報道し、蚊帳の外に置かれた他候補は激怒。遂には候補者有志が在京キー局宛てに要望書を送付する事態に発展……したのは、皆さんご存知の通り。

そんななか、泡沫中の泡沫候補と言われながらも、軍服姿の異様なポスターや超過激な政見放送で都民の度肝を抜き、一部で熱い注目を浴びたのが、若干33歳の無所属・後藤輝樹さんだ。

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【空撮なのかこれ?】割り箸とドローンで大迫力の空撮ムービーが撮れちゃうウラ技を見せちゃいます! Byクーロン黒沢

高性能ドローンがグングン値下がりし、誰もが空撮できる時代に──。海外では高額賞金のかかったレースイベントも開かれ、ドローンで大金を稼ぐことも夢ではなくなってきた! ……とはいえ、都会の空撮は規制も多いし、海外のレースではドローンからリアルタイムに映像を受信しながらの操縦が基本だけど、これも日本では無線免許やら認定やら必要で、色々と敷居が高い。

レースや空撮とはちょっと違った、新しくて敷居もベッタベタに低いドローンの遊び方は無いだろうか……。ないか、ないか? あったわ!

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【マイコン聖地巡礼】今なら間に合う! 超貴重なお宝ゲームがたったの510円でフリープレイ「あそぶ!ゲーム展」に急げ!  Byクーロン黒沢

博物館級のレトロアーケードゲームから伝説級のタイトルをよりすぐり、入場料だけでフリープレイ!という号泣モノの太っ腹イベントが、目立たず、ひっそりと行われているのをご存知だろうか。

埼玉県が誇る「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム」で開催中のレトロゲームイベント「あそぶ!ゲーム展 – ステージ1:デジタルゲームの夜明け」は「実物プレイ」にこだわった異色の展覧会。ガラス越しに眺めるだけでなく、聖なる存在だった憧れのレアマシンを入場料のみで遊び倒せるという見逃せない内容。

実はこれ、昨年秋から催されている息の長いイベントだが、あえてじっと我慢。終了日の2016年2月28日が迫った平日の昼下がり、サラリーマンに真似できない反則タイミングでふらりと突入すると、そこには桃源郷が! てなわけで、この素晴らしさを未だ見ぬファンに伝えるべく緊急報告!

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【マイコン聖地巡礼】山のふもとの夢の図書館でスーパーレトロな国宝級マガジンを読み漁ってきたよ! Byクーロン黒沢

高尾山のふもと、東京・八王子市は高尾駅。登山客で賑わう東京の果てまで来たのにはわけがある……。この少々不便な地に、明治・大正から現在までの技術雑誌。いにしえのマイコン雑誌を総勢約8千冊も集めた超マニアックな「夢の図書館」なる施設がプレオープンしたのだ!

ピチピチの半ズボン姿でランドセルを背負っていた80年代の「マイコン雑誌」は、実家にも何十冊かある。だがそれも、気付かぬ間に母の手で闇に葬られ、古本で集めなおそうかと思いきや、いつの間にやら目玉が飛び出す勢いで値上がりしていた。

高尾駅からバスに乗り換え「とんでもないことしてくれたな。母ちゃん」とつぶやきながら揺られること十数分。静かな住宅街でバスを降りると、目の前に真っ白い大きな建物。やって来ました。元マイコン少年の聖地に! 

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