福袋特集などの影響でいらないものは死ぬほどあるのに、必要なものは全く見つからない我がロケットニュース24編集部。

ありそうでない物の代表格がソファである。疲れたときにくつろげるソファが欲しい……とずっと思い続けてきた。

そんな中、無印良品から「空気でできたソファ」なる新商品が発売されたではないか。空気を入れるだけで設置できて、不要なときは畳んでしまっておける。これ会社に置いたらええやん?

・1月11日から全国発売

2023年12月30日から全国16店舗で先行発売しており、2024年1月11日から満を持して全国発売した「空気でできたソファ」。9990円とソファにしてはお手頃価格なのも魅力的。


色はイエロー、グレー、グリーンの3色展開。最近の無印はカラフルだよね。

会社のビルが古くて暗いので、少しでも明るい雰囲気にしたくてイエローを選んでみた。


ちなみに、重さの総量は4.9キロなので持ち帰り可能となっている。今回は実際に手持ちで会社まで持っていってみることに。

ダンボールには手を入れる部分があるものの、片側だけで心もとない……。

無印の150円で買える一番大型のシェアバッグにすっぽり入るので、持ち帰るならこの袋を使うのがいいと思う。(ちなみに、このシェアバッグは使ったあとに店に返すとお金が戻ってくる)


というわけで、バッグに入れて秋葉原から新宿の会社まで、このソファセットを持って電車で移動した。


女一人でも持ち帰れないことはないんだけど、箱がでかいし重いので会社に着く頃にはヘトヘト、肩はバキバキに…。

普通に車で買いに行くか、配送を頼んだ方がいいと思う。



・いざ空気入れ

会社の別室でいざ開封の儀。中に入っているのは


・ソファ本体(カバー&エアタンク)
・空気入れ
・説明書

の3つだけ。


最初から空気入れもついてくるのがありがたい……けど、このポンプがプラスチック製でチープな感じも否めない……。

私のイメージでは、どこか1か所に空気入れの穴があって、そこからシュコシュコ空気を入れ続ければあっとういう間にふくらんでソファのできあがり〜ってな感じだったのだが……


説明書を見ると、AとかBとかCとかDとかEとか出てきて、なんか思ったより複雑そうである。嫌な予感がする。



・ただ空気を入れるだけのはずが……

なになに、ソファのパーツごとにA → B → C1 → C2 → D って順番に空気を入れていかないといけないの。ふ、ふーん……。

いやいや、いうて、順番に空気いれていくだけやろ。

と思いながら、カバーのファスナーを開けて底面のAから空気を入れようとしたのだが。まず、ポンプの管を空気入れの穴に入れづらい……! しっかりハマらないのである。

さらに、ポンプの管が思ったより短く、チャチな造りもあって用心しないと空気を入れている途中にスっぽ抜けてしまう。

ちなみに、空気をパンパンに入れすぎるとカバーのチャックが閉まらなくなるので要注意。


さあ、Aの空気を入れたから次は腰の部分のBだ……と思ったのだが、Bの空気穴が見つからない!?

エアタンクを折りたたんでカバーに入れた時のミスなのか、空気穴が内側の変なところに入り込んでしまっていて見つからなかったのだ。

カバーからエアタンクを取り出して空気穴を探したら、今度はカバーの中で元の位置に戻せなくなって四苦八苦。



ただ空気を入れるだけだと思ったのに、汗だくになっている。しかも、ポンプを押すために中腰の姿勢を取り続けているので腰は痛いし、腕も痛い。


どうにかこうにか肘掛け部分のC1、C2の部分の空気を入れ、ようやく最後に背もたれのDの空気を入れて完成……。


……したはずなのだが。

なんか全体的にペシャッとしてるな????


説明書を見ると、空気が十分に行き渡ってない可能性があるので、エアタンクのシワを伸ばして空気を隅々まで入れてくださいと書いてある……。

カバーの隙間から手を突っ込んで、エアタンクのシワを伸ばすが、空気が入っているので手を隅まで入れずらい。

あと、空気で膨らませたソファとはいえ4.9キロもあってデカイので作業が重労働である。


この作業を繰り返すうちに手の爪がボロボロになってしまった……。チクショー!!!

空気を入れたり、抜いたり、シワを伸ばしたり……といった微調整を繰り返し……約40分でどうにか完成。

空気を入れると思ったより存在感があるなあ。



・疲れて動けない

4.9キロのソファセットを持って会社に行き、予想よりも重労働なソファの空気入れを終えて満身創痍になった私は……。

いましがた空気を入れたばかりのソファに倒れ込んだ。ああ……これほど会社にソファがあってよかったと思った瞬間はない。

ちなみに、座り心地は思ったよりもよかった。


空気をパンパンに入れているので、弾力のある座り心地だが、空気を抜くとリラックス感のある座り心地になるらしい。

あの名作「人をダメにするクッション」ほど気持ちのいい座り心地ではないのだが、無いよりは絶対にあったほうがいい。

なにがいいって、肘掛けがあって、頭も預けられるところである。


お陰様で、しばらくソファの上から立ち上がれず、仕事中にも関わらずオヤツを食べながらぼーっとしてしまった。



・畳めるし動かすのもラクだが

さて、このソファ、思ったより大きいので存在感がある。使わないときは空気を抜いてカンタンにたたむこともできるのだが……。

空気入れが思ったより面倒だったので、どうしても空気を抜いてたたむ気になれない

ちなみに、一人暮らし向け商品っぽいが、組み立ては二人以上で行うようにと説明書に書いてあることに後から気づいた……。


軽いので動かすのも楽だし、使わないときは畳んでしまえるというメリットもある(もう畳みたくないけど)。

ただ、空気を入れるだけ……と聞くとカンタンそうに思えるけど、作業が意外と面倒だったので、面倒くさがりの人は気をつけられたし。

とりあえず会社のソファは、「邪魔だからどうにかして」と怒られるまでこのままにしておこうと思うのだった。


参考リンク:無印良品
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
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▼成人男性が座るとこんな感じ

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