今年、というよりライターになってからというもの、たびたび反省していることがある。何の話かと言えば、グルメ記事についてだ。何を隠そう、筆者は「美味しい」という言葉を安易に使いすぎなのである。
美味しいものに対して「美味しい」と書くことは罪ではない。しかしそれも回数が重なると話は別だ。ざっと数えてみたところ、筆者は今年書いた18のグルメ記事のうち、実に16もの記事において「美味しい」と感嘆していたのである。
これでは「美味しい」の信ぴょう性も何もあったものではないし、「美味しい村」出身のライターと疑われてもおかしくない。そこで今回は自戒も込めて、「美味しい」中でも特に印象に残った2022年の記事を3つほど挙げることで、「私的ベスト」に代えさせて頂こうと思う。