いまや日本を代表する一大コンテンツとなった “ポケットモンスター” ことポケモン。最近「ドラゴンボールランド」が話題になったが、ポケモンランドも時間の問題……だといいなぁ。

それはさておき、つい先日のこと。街をフラフラ歩いていると『ポケモン揚げ』の文字を発見! ポケモン……揚げだと? 不謹慎なことこの上ないが、これは正体を確かめてみるしかあるまい。

・淡路町のあたりで発見

人によっては絶句せざるを得ない『ポケモン揚げ』の文字を発見したのは、東京メトロ淡路町駅のすぐそば。エリア的には秋葉原・お茶の水・神田から徒歩圏内で、お店の名は「多福楼(たふくろう)」という。

調べてみると多福楼は川崎に本店を構える中華料理店で、全8店舗を展開しているらしい。私が発見したのは「多福楼 お茶の水店」で、こちらの店舗の外観に『ポケモン揚げ』と記してあったのだ。

ポケモン好きとしてこれは見過ごすことが出来ない。場合によっては怒っちゃうんだから! というわけで、まことに不謹慎ながら『ポケモン揚げ』を食べてみることにした。



・えっ

さて、店内に入ると店員さんはおそらく中国の方で、1番人気は石焼きの麻婆豆腐とのこと。例の『ポケモン揚げ』は単品価格759円で、ランチタイムは定食もあるようだ。

で、待つこと数分。目の前に『ポケモン揚げ』が現れた。見た目は100人が100人とも「鶏のから揚げ」と答えるであろう純度100%のから揚げだが、そうか……これがポケモン揚げなのか。

さっそく食べてみると……うむ、から揚げである。カリッとした衣とジューシーな肉汁が飛び出してくる美味しいから揚げで、下味はそこまで強くない。マヨネーズがよく合うシンプルなから揚げだ。

何個食べても『ポケモン揚げ』はただのから揚げ。そこにポケモンの遺伝子を1%たりとも感じることは無く、ただただひたすらに「鶏のから揚げ」であった。



・ポケモン揚げの理由

だとしたらなぜ商品名が『ポケモン揚げ』なのだろう? 答えはメニューに記されていた。


「テレビ東京 ポケモンサンデーで紹介されました!」


「ポケモンサンデー」とは2004年から2010年にかけて放送されていたポケモン情報バラエティー番組で、中川翔子さんやロバートの面々などが出演していたらしい。

そのロケ(?)の一環で多福楼のから揚げが「ポケモン揚げとして紹介された」……というのが、どうやら『ポケモン揚げ』の真相のようだ。


・オフィシャルだった

ポケモン社のオフィシャルテレビ番組が携わっているならば『ポケモン揚げ』は不謹慎でも何でもなく “正規品” となる。そうでしたか……多福楼さん、疑ってすみませんでした……!

ちなみにから揚げは7個入っていたので、コスパ的にも上々なのではないだろうか? ポケモン揚げはポケモンの冠をいただくに相応しい優秀なから揚げであった。ポケモン揚げ、最高や!!

というわけで、フタを開けてみれば血統書付きだったポケモン揚げ。気になる人はぜひ1度ご賞味いただきたい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 多福楼 御茶ノ水店
住所 東京都千代田区神田淡路町2-3-12
時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー17:00~23:00
定休日 日曜日

参考リンク:多福楼
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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