ほんの3年ほど前にウェストミンスター大学の研究者たちが、公衆トイレによくある温風ハンドドライヤーは清潔ではないとの研究結果を発表した。衛生的だと考えられていたハンドドライヤーだったが、実は紙で手を拭いたときよりも多くの細菌が手に残ってしまうとのことだった。
そして今、またひとつ一般的に清潔だと思われていたものが、実はそうではなかったとの報告がなされた。アメリカのジョンズ・ホプキンス病院の研究によると、センサー付きのハンズフリー蛇口から出てくる水には、より多くのレジオネラ菌が含まれているという。レジオネラ菌は肺炎などを引き起こす細菌で、健康な人にはほとんど害を及ぼすことはないが、免疫機構が低下している人には感染症にかかる原因となる。