春、晴れ渡る空。5月はもうすぐそこだ。この時期の飯田橋近辺はとても気持ちいい。川の上を駆け抜ける風が爽やかに頬をなでれば、そばが食べたくなった。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。ちょうど、飯田橋と九段下の間に、5月の空のようなそば屋があるため向かうことにした。
春、晴れ渡る空。5月はもうすぐそこだ。この時期の飯田橋近辺はとても気持ちいい。川の上を駆け抜ける風が爽やかに頬をなでれば、そばが食べたくなった。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。ちょうど、飯田橋と九段下の間に、5月の空のようなそば屋があるため向かうことにした。
ガストやサイゼリヤ、デニーズなど、ファミリーレストランが圧倒的勢力を誇る今日この頃。安定のウマさと高コスパでどこにでもあるのは嬉しい限りだ。でも、たまに喫茶店とレストランの中間のような昔ながらの洋食屋さんに行きたくなるのは私(中澤)だけではないはず。
そんな古き良き味を出しているとんかつに意外な店で出会ったのでご紹介したい。店の名は『きぬそば』──そう、そば屋である。
立ち食いそばの良いところの1つは、大体駅の近くにあってお手軽なところ。「そば食べたいな」と思った時にすぐ食べられる。ここが、忙しい日本のサラリーマンにとって強い味方となるわけだ。
特に、スーツ姿の大人が多い新宿ともなると需要も果てしない。というわけで、新宿駅東南口の目の前にある『かのや』をご紹介しよう。看板では「讃岐うどん」の方が目立っているが、実はここ、そばもイケるのだ。
No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one。人が生まれつき持っているという個性。だが、個人的には努力して個性を獲得することの方が多いんじゃないかなあ……と思う。
立ち食いそば屋とギタリストは、そんな個性の宝庫という面で共通している。というわけで、立ち食いそば屋の名店をギタリストに例えて紹介してみたい。
ああ忙しい忙しい! 年末の足音が聞こえる12月。あと1カ月で新年なんて信じられない気持ちでいっぱいだ。何はなくとも、気持ちは慌ただしくなる一方である。
そんな時は、そばでも食べて落ち着こう。というわけで、100店舗のそば屋を回った男に都内最強立ち食いそば屋10選を聞いた。ちょっと気は早いが、年越しそばにも最適だぞ!
朝の布団の中が天国すぎて、起きるのが辛くなってきた今日この頃。それもそのはず、もう12月だ。完全に冬である。頬をなでる風も冷たく、そろそろ息が白く色づきはじめるかもしれない。
こんな寒い日は温かいそばに限る。というわけで、立ち食いそば屋の名店・浜松町の『満る賀』に行ったところ、衝撃的な話を聞いてしまった。え? 閉店するってマジ!? こんなにサラリーマンでいっぱいなのになんで……?
枯れ葉に見える蝶、水草に見える魚など、動物や昆虫が他のものに姿を似せる擬態(ぎたい)。よ~く見ないと分からないほど高度なものも多いが、いくら高度でも能力まで擬態できる生物はいない。そんなのはフィクションの話だ。
……と思いきや、高田馬場で出会ってしまった。そんな擬態能力を持つ店に。名前も外観も外に書かれたメニューも完全に寿司屋なのに、ほとんどの客がそばを頼んでる! しかも、そばがウメェェェエエエ!!
東京の玄関口の1つ・JR品川駅。新幹線を除いて計6線が乗り入れ、15のホームを擁するこの駅は、1日平均37万人以上が利用する日本有数の巨大ステーションだ。そんな品川駅だけに、4店舗を展開している駅そば屋が『常盤軒』である。
品川駅を日々使っている人にはお馴染みの存在となっているかもしれないが、普段利用しないホームの常盤軒のことを知らない人も多いだろう。それぞれに特色のあるこの4店舗を食べ比べてみたのでレポートしたい。
山は生きている。これは比喩ではなくガチだ。嘘だと思うなら、一度夜の山の入り口に立ってみると良い。得体の知れない何かが、暗闇の向こうから様子をうかがっている感覚を覚えるはずだ。神か獣か化け物か……いずれにしろ、人外の住まう場所、それが山である。
そんな底知れない雰囲気がフラッシュバックしたのは、神田の立ち食いそば屋『天亀そば』でのこと。緑が生い茂る春菊天はさながら樹海! 神田に一度入ると抜け出せない魔のそば樹海を見た!!
東西で色の濃さが違うそばつゆ。関東に比べて、関西のつゆは醤油色が薄いことから「透き通る」と表現されたりもする。
大阪出身の私(中澤)は、透き通るつゆに馴染みがあるのだが、関西風よりもさらに上の透明度を発揮しているそば屋を発見したのでご紹介したい。ガラスのように透き通るつゆには醤油の影もない。マジでこれはそばなのか……?
富士そば、小諸そば、ゆで太郎など、都内には有名なそばチェーン店がいくつかある。よく知らない場所に行った時、コスパに信頼がおけるこれらの店は、そば好きにとって大きな味方だ。ただ、味においては平均点という印象はぬぐえないのも事実である。
チェーン店の安心感をとるか、個人経営の店に入って激ウマの可能性に賭けるか……食べ歩きとはせめぎ合いだ。だがもし、激ウマなチェーン店があったらどうする? 私(中澤)なら即入店! そんな店『文殊』をご紹介したい。
マクドナルドやバーガーキングなど、ハンバーガーは現代ファーストフードの代名詞だ。だが、日本には昔からハンバーガーチェーンに負けないファーストフードが存在する。そう、立ち食いそば屋だ。
スマイルほどキラキラしていないけれど、どことなく温もりと人情を感じるはにかみ笑い。私(中澤)は、立ち食いそば屋のそんな雰囲気が好きである。中でも、亀有駅前にある「亀有そば」は外観からすでに語っていた。「自分、不器用ですから」と。
気づけば10月。めっきり秋めいてきた今日この頃。秋と言えば、そばが旬である。こんな季節は、そばの味がダイレクトに感じられるざるそばでもツルッと食べたいもんですなあ!
だけど、ざるそばってスッキリしすぎていて満足度に欠ける気がしないでもない。自分、育ち盛りなもんで……。パンチがあるもの食べたいです! 安西先生!! そんなあなたには『蕎麦たかね』をオススメしますよ。ホッホッホ。
下町風情あふれる葛飾区亀有。亀有と言えば、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』という人も多いだろう。歩くだけで両さんや中川の銅像があったり、お巡りさんが「両さんがいる体」で受け答えしてくれたり、ファンにとっては夢の国。
ただ1つ残念なことと言えば、亀有公園前には派出所がないこと。そのかわりと言ってはなんだが、立ち食いそば屋があったので入ってみた。これは確実に両さんが通ってるヤーツ!
街を歩けば、世界の料理が何でもござれの現代。カレーにおいても、インドカレーから欧風カレーまで様々な種類があるが、なんだかんだ言って本格的なものより「昔ながらの日本的なカレーライスが一番好き」という人は多いだろう。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。今回は、そんなカレーを極めている店をご紹介したい。また最強ランクの「そば屋のカレー」を見つけてしまった……。
2017年、夏。増えすぎたセミの声で何も聞こえず、すべてが陽炎にゆらいで何も見えず、誰もいない駅でふと振り向き見たものは……立ちそば屋。
長野県塩尻の空は高い。気が遠くなるほどに。そんな雄大な景色とは反対に、この駅には「日本一狭い」と言われる立ちそば屋がある。1人入るだけで満員のこのそば屋。しかし、そばからは雄大な大地の味がした!
吉野家の大盛牛丼が550円する時代。ガッツリ食べようと思ったら500円以下にはなかなか収まらないものである。だがしかし、立ちそば界においては、大盛そばが500円以下などザラだ。立ちそばの魅力はそのリーズナブルさと手軽さにもあると言える。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。訪れたのは葛飾区金町だ。下町風情あふれるこの街に、オッサンたちのカリスマとなっているガッツリ系そば屋があるという。