tenpo

降り続いた雨のせいか、晴れているだけで気持ちいいと感じる。吹き抜ける風さえも心地よく、そばをたぐるにはうってつけの気候である。

ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。風に吹かれてやってきたのは、サラリーマンの聖地・新橋。そば屋の激戦区であるこの街で、行列の絶えないそば屋がある……昭和59年創業、その名を『丹波屋』という。

駅の出口からこの店に向かう道すがら3〜4軒ほどのそば屋を通り過ぎる。ほんのわずかな道のりにもかかわらずこの密集具合……流石は新橋だ! そしてそんな中でも、この店は一際混み合っている。これは期待できそうだ!

・立ち食いしかないガチっぷり

店内はMAX8人が入れるくらいの広さで立ち食いオンリー。いわゆる「ガチの立ち食いそば屋」だ。店舗の外に貼り出されたメニューを見ているとコスパも良い。どれにしようかなぁ。

menu

かき揚げそば370円。まあ基本。春菊天370円。これもウマそうだ。げそ天・玉ねぎ天・ごぼう天辺りは、結構珍しくてそそられる。インドカレーが450円か。ふむふむ、インドカレーにしては安いかな……って、ファッ!? インドカレー!?

menu2

・そばじゃなくて、インドカレーを頼みたくなる

普通の “カレー” 表記ではなく、わざわざ “インドカレー” と記載している以上、絶対この店で推してるはずだ! 普通に頼みたいっ! よく見るとインドカレーの下に “ミニカレー280円” と書いてあることを発見。動揺しすぎて気付かなかったが、「セットの希望はミニカレーで答えます」ということか……。ったく、どこまでも不器用な野郎だぜ! ミニカレーと春菊天そばを頼むぜ!

sobacarry

・ガチで本格派のインドカレー

やってきた春菊天そばセット。まず、インドカレーを食してみた。ルーはガチのタイプで、サラサラ度や香辛料の風味がとても本場っぽい。しかし、米はいつもの夕食で出てくる白米そのもの。そのため、エスニックな風味でありつつ、なぜかオフクロの味に通じる懐かしさもある。

カレーの専門店だと、逆にこういったミックス感は味わえないかもしれない。ちなみに、私(中澤)がそばをたぐっている間に、カレーを単品で頼むお客さんも結構多かったぞ!

carry

・そばのクオリティーも高ぇ!

カレーだけを食べていると、てっきり本格インドカレーの店なのかと思ってしまうが、そばはそばで素晴らしい。甘みを抑えたつゆが、黙々と麺を口に運ばせる。とても由緒正しい深みのある味だ。そばだけでも余裕でイケる!

soba

・そばとカレーのハーモニー

そばとカレー、どちらも単品で勝負できるクオリティーだが、やはりこの店の個性は、そばとカレーが奏でる “ハーモニー” にあると言える……。考えてもみてくれ! そば屋のサイドメニューにほぼデフォルトでカレーがある理由はなんだ? それは、そばとカレーが他の追随を許さないほどのハーモニーを奏でるからに他ならない。

そして、この店のそばとカレーは言わば “チャゲ” と “アスカ” だ! 想像してみてほしい……最高のコンディションの時のチャゲアスのハーモニーを。美しくないわけがないではないか! この店のそばとカレーも同じだ。お互いが個性を極限まで生かし合い、唯一無二のハーモニーを奏でている。是非、その舌で確かめてみてほしい……この店のチャゲアスを!

・今回訪問した店舗の情報

店名 丹波屋
住所 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル 1F
営業時間 7:00~23:30
定休日 日曜・祝日

Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
こちらもどうぞ → シリーズ「立ちそば放浪記

▼本格派インドカレー
carry2
▼春菊天スゲェ!
soba2
▼調味料も充実
aotougarashi
sitimi
goma
tougarasi