全くもってラブストーリーは突然にやって来るものだ。ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」……今回は、つゆと麺がランデヴーしてるそば屋をご紹介したい。チャカチャーン! あの日あの時あの場所で君に会えなかったら、僕らはいつまでも見知らぬ2人のまま。

・激戦区の果ての立ち食いそば屋

そのそば屋の名は都営三田線御成門駅にある『そば作』という立ち食いそば屋だ。爽やかな風が吹く5月某日。立ち食いそば屋激戦区の新橋駅辺りを放浪してたどり着いたのがこの店。

時間は15時ころで昼食時を越えていたせいか客の影は見えない。そんな中、店外メニューの鴨なんばんセットの写真が腹を挑発してくる。なんか写真は普通そうだけど、腹も減ったし食べるか。と、そんな気分で入店した。

・ガッツリ

メニューは、かけそばが税込380円、かき揚げそばが税込480円とお手頃価格。私(中澤)が注文したのは、海老天丼セット(税込600円)に鴨なんばんをトッピングした「鴨なんばん海老天丼セット(税込800円)」である。

・そばストーリーは突然に

大きめの丼に濃い色のつゆがなみなみと入った鴨なんばんそば。天つゆの染みた海老天丼も食欲を刺激する。ガッツリ行くぞ! いただきます!! まずは、つゆをのんでみたところ……チャカチャーン

なんだこのコクは!? 舌の奥に染み入ってくるような濃厚なつゆ。強いだしの味がするが、それでいて、体に染み込むように優しく、飲むと鴨の風味がふんわりと後味に残る。これは深い

思わず麺を持ち上げると、キラめくように美しい細麺。食べてみたところ……チャカチャーン!!

コシのある食感につゆの味がよく染みていてこれまたウメェェェエエエ! あああああウマイ!! はふはふ! ウンマーーーーーー!! 

つゆを飲めばそば、そばを食べればつゆ。終わらないそばとつゆのランデヴー。何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて浮かんでは消えていくありふれた言葉だけ……気づけば、丼は空っぽになっていた。

あの日あの時あの場所で『そば作』に会えなかったら、僕らはいつまでも見知らぬ2人のまま。かーんち、そば食べよ!!

・今回紹介した店舗の情報

店名 そば作
住所 東京都港区新橋6丁目14-4
営業時間 月~金8:00~21:00
定休日 土・日・祝日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼天丼もつゆが染みててウマイ

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ナイスつゆ

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