「和才雄一郎」担当の記事 (40ページ目)
やよい軒。それは白米をたらふく食べたい者が集う場所。いわば白米ラバーの聖地である。ゆえに、やよい軒に行ってご飯おかわり自由の権利を行使しないとしたら、それは やよい軒の価値を自ら半減させるに等しい。
──と考えていた15分前の自分自身に対して、私は殴りながら言ってやりたいことがある。「お前ーーーー! ご飯おかわり自由に目を奪われすぎて、大事なことを見失っているぞぉぉおおお」と。もっと言うならば、「丼を試す勇気を持たなかったこと、大いに反省しろーーーーー!!」と。
最初は「いらない!」と拒否していたものの、慣れたら「いる!」と手の平を返してしまったものが、誰にでも1つや2つはあるかと思う。個人的な例で恐縮だが、私の場合はスマホ、ウォシュレットと並び、セルフレジもその1つだ。
なにせ、これがあると会計などがめちゃくちゃ楽。人がいるレジに比べたら断然スムーズに買える……と思っていたものの、つい先ほど「こういうパターンもあんのか」という経験をしたので、以下で紹介したい。
そのスタッフの正体は「茶芸師」という。ご存知だろうか? もし知らなくても、漢字から何となく想像がつくかと思う。すごくざっくり言うならば、「中国茶のプロ」ってところだろうか。
……かくいう私も、これを書いている数時間前に知った身なので、茶芸師について知らないことの方が多い。ただ、これだけは言える。彼らのお茶のいれ方はめちゃくちゃカッコいい、と。
そのドリンクは、「ストロベリールビーチョコレートスムージー」という。トールサイズのみの展開で、ホイップ無しなら630円。ホイップありなら690円となる。いかにもタリーズにありそうなドリンクだが、実はこれを買えるのは全国で1店舗のみ。ルミネエスト新宿店だけなのだ(2020年2月13日時点)。
幸いにも、私の職場は新宿近辺。「ちょっと味見してみるか」と思いついたときに立ち寄れる距離感なので、実物を飲んでみたところ……逆に考え混んでしまった。なぜこれを全国で売らないのだろうか? と。
それはあまりにも渋かった。味に媚(こび)が皆無。ほんのりと醤油の風味を感じさせるものの、たとえば日清カップヌードルしょうゆ味とは全然違う。カップヌードルしょうゆ味がアメリカンコーヒーだとするならば、こっちは白湯……と言いたくなるほど、あっさりしまくっているのだ。それも、 “極あ派” とでも呼びたくなるようなガチあっさり。
何の話かというと、精進料理のカップラーメン。その名も「精進ラーメン禅道 醤油」である。ネーミングからしてストイックさが漂っているが、味の方はもっとストイック。ひとくち食べたところ、なぜか禅寺が見えたので報告したい。
善意。それは時として悪意よりもタチが悪い。特に、サプライズプレゼントやフラッシュモブなんかを仕込んで喜ばせようという「善意」にいたっては、“取り扱い注意” の危険な代物と言っても差し支えないのではないか。
──と、私が思ってしまうのは、たった今LINEが仕込んだ「善意」に気づいて言葉を失ったからにほかならない。何があったのか、以下で紹介していこうと思う。
まず第一に、パンのサクサク感が違う。それから、ルーのスパイシーさが違う。コンビニのカレーパンと比べてみたけれど、それはもう全然違う。カウンターで食べるお寿司と、スーパのタイムセールで50%オフになったパック寿司くらいの違いがある。完全に別物。さすが専門店のカレーパンだ。
……つい感想からお伝えしてしまったのは、それだけ味のインパクトが大きかったからに他ならない。個人的にはストライクのど真ん中だったのだが、そのあたりは結局のところ “人による” かと思うので、もう少し客観的な情報をお伝えしていこう。
安宿の沈没者──そう言われて、あなたはどういう人たちか想像がつくだろうか? なんとなくイメージがわくかもしれないが、いちおう説明しておこう。これは、「安宿に長期滞在している人」を指す。
そんな沈没者の何人かと私は出会ったことがあり、今でも時折思い出さずにはいられない。なぜなら……特徴ありまくりだったからだ。誰かに語りたくて仕方がない……! というわけで、今回 “あるある” という形で紹介したいと思う。私が20年前にインドで見た沈没者たちについて。
「服がダサい」。その言葉を、あなたは誰かに投げつけられたことがあるだろうか? 人によっては、一生言われることがないのだろう。しかし私は、今まで数え切れないほどある。特に、思ったことを素直に口にする小学生・中学生の頃は多かった。
そこで今回は、「ダサい」と言われる側の心理をあるあるという形で紹介したい。個人的な例で恐縮だが、日ごろから人に「ダサい」と言いまくっているオシャレ野郎が反省してくれたらこんな嬉しいことはない。それではどうぞ〜
映画『ゴッドファーザー』のロケ地としても知られるシチリアは、マフィアの発祥地と言われている。「シチリアンマフィア」という言葉もよく知られているから、“怖いところ” 的なイメージを抱いている人だっているかもしれない。
かくいう私も当初はそう思っていたので、同地のバスにチケット無しで乗ってしまったときは焦った。バスが信号で停まるたびに、料金所で蜂の巣にされたソニー・コルレオーネの姿が頭をよぎり──。
というのは大げさだが、通常料金の何倍も払うことになるのではないかと思ってヒヤヒヤしていた。だがしかし、私が予想していたような展開にはならず……。何があったのかを以下で簡単に説明したい。
その店の名前は『焼き肉ホルモンばんから 新宿歌舞伎町店』という。店内の雰囲気は昔ながらの焼き肉屋さんのようだから、言われなければ「いま流行りのサブスクやってる」なんて気づかない人も多いはず。
サブスク。そう、こちらのお店では「月額◯◯円で毎日食べ放題!」的なサービスを実施しているのだ。内容は、月額2929円(税込)で対象のホルモンが90分食べ放題。もう一度言おう。月額2929円だ。毎日食べたら、1日100円。
いくら何でも安すぎる! と感じると同時に、一体どんなものが出てくるのか気になったので、私は実際に確かめてみることにした。
バレンタインのチョコレートを1種のコミュニケーションツールと考えるならば、これから紹介するものは最強のバレンタインチョコと言っていいだろう。なにせ、もらった相手は驚くこと請け合い。その流れで、会話が盛り上がる可能性は極めて高いだろうから。
もしこのチョコを見て、何も突っ込まずにポリポリ食べる人がいたら……その人は以前にこのチョコを食べたことがあるか、あるいは日頃から工具をかじっているサイコパスのどちらかに違いない。それほどに工具。どこからどう見ても工具である。
シウマイをビヨ〜〜〜〜〜〜〜ンと伸ばしたら恵方巻になるのか? ──そんな疑問を蹴散らすように、崎陽軒が節分限定で『シウマイ恵方まん』なる商品を東京・神奈川を中心とした店舗で数量限定発売した。価格は税込350円。
実際に買ってみたところ、サイズ的には一般的な恵方巻の半分くらいだろうか。手のひらに乗せたら、細長いスマホのようだ。では、お味の方はどうなっているのか? 頬張ってみると……
その1:冷たいおそばに直接 七味唐辛子ドーン → つゆダイブ → ズルズル
その2:冷たいおそばに直接わさびドーン → つゆダイブ → ズルズル
その3:冷たいおそばに直接わさびドーン → 塩パラパラ → ズルズル(つゆダイブ無し)
……いきなり答えを言ってしまったのは、結構有名な方法だからだ。上を見て「それ知ってるよ〜!」となった人だって多いのではないか。だが当然ながら、知らなかった人だっているに違いない。
なにより、てんやの “中の人” がその方法をプッシュしてくることに意外さを感じる人だっていることだろう。証拠というわけではないが、まず最初に “中の人” が送ってくれたメールを紹介したい。
上の写真は、トッピングを追加して作った丼ではない。大盛りでもない。まぎれもなく、通常の一人前。いわゆる、デフォの量だ。
そりゃまぁ、高さが出るように若干盛ったことは認める。「高い方がインパクトあるよな」と思っていたことも認める。だけど、具材を追加するとか、写真を加工して大盛りに見せるといった小細工は一切していない。
それでいて、このモリモリ感。なおかつ690円という価格。なおかつ全国の吉野家で食べられるって……結構おいしいサービスではないだろうか? もちろん受け取り方は人によるだろうけれど、私が実際に試してみたところ「めっちゃアリ」と思ったので紹介したい。
これは偶然なのか? ──本日2020年1月28日、マクドナルドが『ごはんバーガー』を発表し、吉野家が同日づけのリリースで「定食のご飯の増量・おかわりを24時間無料にする」と発表した。マクドナルドの『ごはんバーガー』は2月5日から販売で、吉野家は1月29日からと実施日は異なるものの、正式発表の日はまったく同じ。
念のために言っておくと、本日は「ご飯の日」でも「ライスの日」でもない。にもかかわらず、ご飯にまつわる新サービスの発表日が丸かぶり。ってことは……もしかして……もしかして……これは吉野家の意思表示だろうか?
この記事を執筆している今、私の頭の中ではT-BOLANの『すれ違いの純情』が流れている。♪すれちが〜いの〜純情〜好ぅきだからぁ〜ウソつぅい〜たぁ♪ ……って曲をご存じだろうか?
30代・40代なら知っている人が多いかと思うが、記事の本旨から外れるので置いておこう。私が紹介したいのは、そんなことではない。歌の件ではなく、辛い現実を伝えなくてはいけない。知るのも辛いが伝えるのも辛い。あまりに辛すぎて、歌でも歌わないとやってられないのだ。
その事実を、私はいろいろな意味で受け入れられなかった。時間は2019年12月10日の14時前。VEGAN STOREでの取材を終え、銀座線の稲荷町駅から渋谷方面行きの電車に1人で乗り込んだところだった。
車内は満員ではないが、ガラガラというほどでもない。なんとか座れると思った私は、そのままシートに腰かけた。そして なんの気なしにインスタを見ていたところ……!
iPhoneを持つ私の腕は鳥肌でいっぱいになった。気持ち悪くて、何も考えられない。思考停止。頭の中は真っ白。その白いモヤの中で、次の言葉だけが薄っすらと浮かび上がっていた。
“天つゆ” か “塩” か。そんな論争が、数年前にネット上で巻き起こったのをご存知だろうか。知らない人もいるだろうから簡単に説明しておくと、天ぷらの食べ方をめぐり、ある者が「天つゆこそ至高」と言えば、またある者は「塩以外は邪道」と主張し、両者相譲らず……という争いである。
だからこそ、今回『てんや』の中の人がお気に入りの食べ方を教えてくれたとき、私は「そっち?」となった。なぜなら、てんやは “天つゆ” でも “塩” でもない第三のパターンを繰り出してきたからだ。





















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