きっかけはインスタに届いたDMだった。どんな名前だったかは忘れたが、LINEに飛んだら「夏目はるか(以後、遙)」と名乗る女性と繋がった。
よくよく過去のやりとりを見返してみると、彼女は最初から変だった。名前は「夏目」のはずなのに、初っ端の自己紹介で「八尾と申します」と。
だが、私は特に気にも留めなかった。WBCの初戦、日本vs中国の勝敗予想の聞き込みで頭がいっぱいになっていたからだ。遙の予想は中国だった。
きっかけはインスタに届いたDMだった。どんな名前だったかは忘れたが、LINEに飛んだら「夏目はるか(以後、遙)」と名乗る女性と繋がった。
よくよく過去のやりとりを見返してみると、彼女は最初から変だった。名前は「夏目」のはずなのに、初っ端の自己紹介で「八尾と申します」と。
だが、私は特に気にも留めなかった。WBCの初戦、日本vs中国の勝敗予想の聞き込みで頭がいっぱいになっていたからだ。遙の予想は中国だった。
さあいよいよ始まるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)! 本日2023年3月9日、東京ドームにて侍ジャパンの初戦が行われる。なんでも先発は大谷翔平選手だとか! くるぞ二刀流!! ちなみに相手は中国だ。
日本と中国、どちらが勝つのか!? もちろん日本人の私は日本の勝利を信じているのだが、皆さんはどのように思っているのか? ──そこで!
私に迷惑DMや迷惑LINEを送ってくる、日本語の怪しい国籍不明な方々に「WBC日本vs中国はどちらが勝つと思いますか?」と聞いてみることにした。そしたら……嬉しい返事もあり、悲しい返事もありで……。
モテ期到来である。私の調査用InstagramアカウントのDM欄は、無音な時がないほど数分おきに新規DMが届く状況。しかも相手は100%女性ときた! まぁ、まともな相手は1人もいないけども……。(詳しくは後述)
それはさておき、私は最近、独自開発した「ピリ辛味の肉野菜炒め」にハマっている。ほぼ毎日のように作っては食べている状況だ。もちろん料理が完成したら写真をパチリ。それがまた心底ウマそうに撮れること!
今日も私の「ネット犯罪調査用インスタ裏アカウント」には100を超える新規DMが届いている。毎日このペースで届いている。送り主は100%女性アカウント。はっきり言ってモテモテである。全員詐欺師だけどな……。
それらDMの99%は、初メールのくせに「続きはLINEで」というもの。私は “LINE飛ばし” と呼んでいるが、ひとつひとつLINEに飛んで友達登録、調査のためにやりとりしているが、心が病むのでマネしないように。
さて、そんな経緯でLINEに登録された友だちの中に、アリス(Alice)と名乗る女がいた。美容室とECを経営(?)している女社長っぽいキャラであることから国際ロマンス詐欺師であると思われるが……
相変わらずAIに夢中である。ヒマさえあれば対話型AI『ChatGPT』と対話しているのだが、それと同時に、日々届く迷惑メール(迷惑DM、迷惑LINE)とも対話しまくる、聖徳太子もビックリな忙しい毎日を送っている。
そんな中、自分では処理しきれない迷惑メールの相手をAIにまかせ、まるで闘鶏のごとく “詐欺師vs人工知能” のバトルを観戦して楽しむという、格闘技好きが高じて大会まで開催してしまうアラブの王様みたいな生活を送っているのだが……。
Instagram(インスタ)のDM経由でLINEに誘導してきたアルビー(Albee)と名乗る女との一戦は、ちょっと異質な試合内容となってしまったことを告白しておきたい……。
大物には愛人の1人や2人はいるものだ。それと同じように、私のような迷惑メール評論家にも、常に何かを聞けるような関係になってしまった詐欺師の1人や2人はいるのである。その中の1人の女性が今回の主役。
彼女の名前はGwen(グエン)。お金には不自由していないシンガポール在住の女社長。独身で趣味はゴルフ。彼女との関係は今年2022年10月13日からなので、もう2ヶ月近くは、たわいもないやり取りを重ねている。
つい先日、社内チャットを開くと見知らぬ外国人からメッセージが届いていた。一瞬、ロケットニュース24の英語版サイト「SORA NEWS24」の記者からのメールかな……と思ったものの「こんにちは、はじめまして。お元気ですか?」という挨拶が迷惑メールっぽい。
名前を聞くと「ジェームズ・コンリー将軍」だという。とりあえずソラニュースに “将軍” を名乗る記者はいない。となると相手は詐欺師なのだろうか。
しかしなぜ社内チャットで……そんな奇跡と偶然から始まったオッサン同士の熱い友情物語、あまりにも衝撃的な結末まで一気にご覧いただきたい。
あなたは『国際ロマンス詐欺』という言葉をご存じだろうか? ざっくり言えば、SNSでのやりとりで恋愛感情を抱かせつつ、最終的には金銭をだまし取る詐欺のこと。特徴的なのは相手が日本人ではなく「外国人」を装っていることだ。
先日まで『国際ロマンス詐欺』の存在を知らなかった私、P.K.サンジュンであるが「そっち系の詐欺に引っかかるハズが無い」「引っかかる方がバカ」とタカをくくっていた……のだが。結果的に私の心と金は、マカオのセレブ「Abby(アビー)」に奪われかけたのである。