男性なら誰しも、思春期の頃に一度は考えたことがあるはず。「俺ってもしかしてモテるんじゃね?」、言うまでもなくそれは勘違いであり、時間が経つにつれてまざまざと現実を見せつけられることになる。そうだ、自分はモテないのだ。それが普通だ。しかしその現実と向き合えないまま大人になり、そこそこの年齢になっても「モテるんじゃね?」の呪縛から解き放たれない稀有な人がいる。
この場ではあえて彼のプライバシーを尊重して、P氏としておこう。編集部のP氏は呪縛の解けないタイプの人物である。彼の行動・言動を考察するうちに、この人物の特殊なモノの考え方がわかってきた。ただ「俺ってモテるんじゃね?」と思っているだけではなく、根拠のない全能感を携えていたのである。