「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」、この言葉はアメリカのハードボイルド作家、レイモンド・チャンドラーの1958年の作品『プレイバック』に登場する一節だ。くさいセリフではあるが、「男が憧れる男」を表現するのにふさわしい言葉である。
K-1の番長の異名を持つジェロム・レ・バンナが、最近この言葉を地で行くような男らしさを見せたと話題になっている。彼は、ジムでの練習後に横断歩道で転倒したお年寄りに遭遇。手助けした後に手を取って一緒に横断歩道を渡ったそうだ。強さと優しさを備えた素晴らしい男ではないだろうか。