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全国の中でも「食」の豊かな土地として知られている愛知県名古屋市。名古屋コーチン、手羽先、味噌カツ、きしめん、台湾ラーメン……といろいろあるが、なんといっても代表格として挙げられるのが「ひつまぶし」だ。

大正時代に名古屋で始まったとされる「ひつまぶし」だが、その発祥店のひとつとされているのが今回ご紹介する『いば昇』である。名古屋に来たからには、その伝統の味を食べるしかないだろ! ということで実際に行ってきたぞ!!

・ひつまぶしとは

まず名古屋の名物「ひつまぶし」だが、名称を聞いたことがあっても実際に何なのか知らないという人も多い。実はウナギの蒲焼きを細かく刻み、おひつのご飯の上に乗せたものがそうなのだ。

うな重、うな丼とも違う。それが「ひつまぶし」。そして食べる際に知っておきたいのが3つの食べ方である。「そのまま」、「ネギとわさび」、「茶漬け」と分けて食べるのが名古屋流で3度楽しめるようになっているぞ。

・老舗の落ち着いた雰囲気

繁華街の中にあるお店に入ると、店内は静かで落ち着いた雰囲気。小さな庭があり、鯉が泳いでいるという風情ある作りとなっている。テーブル席だけではなく、座敷もあり、ゆっくりくつろぐことが可能だ。

・いざ実食

お昼時にできた長蛇の列に加わりいざ実食! 待ちに待った「ひつまぶし」との対面を果たすと……見るからにおいしそうなウナギがご飯の上に豪快に盛りつけてあるではないか! そして一口食べると……う、うまいぃぃぃ……!! もはや言葉はいらないほどのうまさ!!

皮に焦げ目がつくほどじっくり焼かれて表面はカリッとしているのに対して、中はふわっとした食感で思わずご飯が進んでしまう。ウナギのタレを使用し、自分の好みで味の加減ができる気配りの完璧さもさすが老舗といったところだ。

・4度楽しめる

もちろん、 “3つの食べ方” も実践。どの食べ方も甲乙つけがたかったが、個人的には「ネギとわさび」と食べるのが特によかった。一通り味の違いを堪能し、最後にもう一度「ネギとわさび」といただき、あまりのおいしさに4度楽しんだ。

・きょうはウナギの日

「ひつまぶし」がウナギということで気になるのが「土用の丑の日」。暑い夏を乗り切る栄養をつけるために、1年の中でもっともウナギが食べられる日だが、2014年は7月29日がその日にあたる。

この「ひつまぶし」で夏を乗り切れたどんなに幸せだろう……。愛知県在住の人がうらやましくなるようなその味は実に絶品。名古屋市を訪れる際には名物「ひつまぶし」を堪能することを猛烈にオススメしたい。

・今回ご紹介したお店の詳細データ

店名 いば昇
住所 愛知県名古屋市中区錦3−13−22
時間 11時〜(LO14時30分) 16時〜(LO20時)
休日 日曜日、第2・3月曜日

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼こちらが『いば昇』
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▼店内には小さな庭園が!
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▼ところせましとウナギがギッシリ
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▼これはどう考えてもうまい
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▼まずはそのまま
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▼ご飯が進む進む!!
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▼続いてネギとわさびと一緒に
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▼最後は茶漬け
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▼吸い物も最高だ!
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