雨がしとしと降っていた。日曜日のちょっとした憂鬱。そのちょっとした憂鬱だけで居場所がなくなりそうな狭い部屋。溺れそうになりながらもがく泡は誰にも見えず、聞こえず、じっと息を止めて弾ける衝撃に耐えている。自分は何を待っているのだろうか?
オセロが次々と裏返るみたいな劇的な何かを期待しているわけじゃない。ただ居心地が悪い。そんな週末、日々の泡を溶かすように消してくれたのが、渋谷パルコのミニシアター・シネクイントで上映されていた『シンシン/SING SING』という映画だった。
雨がしとしと降っていた。日曜日のちょっとした憂鬱。そのちょっとした憂鬱だけで居場所がなくなりそうな狭い部屋。溺れそうになりながらもがく泡は誰にも見えず、聞こえず、じっと息を止めて弾ける衝撃に耐えている。自分は何を待っているのだろうか?
オセロが次々と裏返るみたいな劇的な何かを期待しているわけじゃない。ただ居心地が悪い。そんな週末、日々の泡を溶かすように消してくれたのが、渋谷パルコのミニシアター・シネクイントで上映されていた『シンシン/SING SING』という映画だった。
「ヴィジュアル系(V系)を題材にした映画が制作されるらしい」という情報を耳にしたとき、瞬間的に「嫌だなぁ」と感じた。 “自分が本当に好きなものを当事者じゃない人に扱われることに対する不安” は、どの界隈の愛好家も共通に抱くものだと思う。
むろん上手に扱ってくれるなら「めっちゃありがとう」なのだが、そうでなかった場合を想像すると、激しい共感性羞恥で今から泡吹いて倒れそうだ。どうしても1人で鑑賞する勇気がなかった私は、当サイトの田中ケッチャム先生に付き添いをお願いすることにした。
コタツ記事ライターとして知られるケッチャム先生、実は25年モノのギャ男(V系を愛好する男性)である。はたしてこの映画はV系ファンにとって「観て大丈夫なヤツ」か、はたまた「ダメなヤツ」なのか? 我々が体を張ってお伝えしよう!
ロックの本場イギリス。今年42歳の私(中澤)の世代で言うと、音楽マニアの大学生はイギリス音楽を聞くものと相場は決まっていた。しかし、音楽サブスクはおろか、YouTubeもまだ始まってないか設立されたばかりかくらいの時代。
情報源は雑誌とCD屋の視聴器がほとんどで、必然的に影響力が大きいのはそこで取り上げられるアーティストだった。イギリスと言えば、やっぱりオアシスとレディオヘッド。
だけど、今振り返って見ると、同じ時代にイギリスで勝るとも劣らないくらい売れていたアーティストがいる。それがロビー・ウィリアムス。今や伝説だけど全くピンと来ない。いっそ謎。私にとってそういうポジションだったロビー・ウィリアムスを描いた映画が公開されたので観に行ってみることにした。
期待の新作インド映画『デーヴァラ』が、2025年3月28日から公開となった。主演は映画『RRR』の成功で世界的に知名度が高まったNTR Jr.。
公開に先駆け、試写で視聴させて頂いたが……期待通りのインド成分が濃厚な仕上がりだ! そして戦闘のバイオレンス感は期待越え。最後にガチなサプライズ演出も仕込まれた、週末のお供にお勧めのインド映画となっているぞ!
2025年3月20日、ディズニーの最新作である実写版「白雪姫」の公開が始まった。まだ始まって5日しか経っていないのだが、評価が芳しくないようで、厳しい意見も散見される。
そんなにヒドいのか? そう言われると天邪鬼(あまのじゃく)な私(佐藤)は逆に観てみたくなってしまう。ということで、人生で初めてディズニー映画を劇場で観ることにした。実際に鑑賞した感想を率直にお伝えしたいと思う。
2025年3月22日から23日まで、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2025(アニメジャパン、AJ2025)」。アニメファンの皆さんも楽しめたことでしょう。
どこも面白かったのだが、1件だけ、極めて個人的に大興奮で見入ってしまったブースがあった。それが東4ホールに出展していたコミックス・ウェーブ・フィルムのブース。
2025年のアニメジャパンでこんなものにお目にかかれるとは思っていなかった……! 気づかず見逃した人もけっこういそう。
アニメ好きの中でも『モノノ怪』は知る人ぞ知る作品だと思う。癖の強い和風の世界観は、おそらく見る人を選ぶ。しかし、サイケデリックな色使いで描かれるめくるめく人の業は圧倒されるものがあり、まさしく考えるより感じる作品だ。私(中澤)の最も好きなアニメの1つと言える。
そんな『モノノ怪』の劇場版第二章「火鼠」が2025年3月14日に公開となった。当然、速攻で観に行こうと予約したのだが、よく見たら(轟音上映)との記載がある。轟音上映で大丈夫なのだろうか? 若干不安になったからこそ行って確かめてみた。
夢と魔法のディズニーのシンボル・ミッキーマウス。私(中澤)はディズニーマニアに連れられてディズニーランドに行った際、初めてミッキーが魔法使いという設定を教えられたのだが、最初の作品である「蒸気船ウィリー」では魔法使い感は全くない。むしろ、バッグス・バニーみたいなちょい悪なノリだ。
そんな「蒸気船ウィリー」のミッキーの著作権が消滅し、パブリックドメイン化したことを受け製作された映画が、2025年3月7日に日本公開開始の『マッド・マウス』である。“マッド” とついてる時点でおかしいことは分かると思うけど、観てみたら想像以上にオススメできない作品だった。
来たァァァァァ!!!!!
映画『ウィキッド ふたりの魔女』が!!!!! ついに日本に来たぞォォォォォォ!!!!!
大ヒットブロードウェイミュージカル『Wicked』をそのまま映画化し、2025年3月7日に日本公開されたこの作品。すでに大きな注目を集めている。
何を隠そう筆者はこのミュージカルの大ファン。劇団四季版もロンドン版も観たことがあり、劇中歌は日本語なら全曲、主要曲は英語でもそらで歌えるほど。
そんな大好きなミュージカルが、スクリーンでどんな顔を見せてくれるのか。爆速で観に行ってきたので、お伝えしよう!
クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットからレジェンドミュージシャンの伝記映画は一大コンテンツになっている。正直、伝記映画と聞くと「またかよ」と思わないこともないのだが、それがボブ・ディランとなると途端に公開が楽しみになってしまった。
そう、2025年2月28日に日本公開が開始した『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』はボブ・ディランの伝記映画。言わずもがなのレジェンドではあるものの、ボブ・ディランが1番好きと言えちゃう日本人って相当マニアな感じがする。なぜなら……
2025年2月21日からついに日本でも公開された、映画『ブルータリスト』。この冬に世界で最も注目されている映画の1つ。
私は一足早く視聴させて頂いたが、視聴直後はこの映画にすっかり打ちのめされてしまい、しばらく感想らしい感想を抱くことすらままならなかった。
こんなにも力強い芸術性をもつ映画は久しぶりだ。これは間違いなく、最もよく思考され、論じられるべき今年の1本だ。
2025年2月14日、マーベル最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が公開される。映画としては昨年7月の「デッドプール & ウルヴァリン」以来、およそ7カ月ぶりの作品となる。
記者は公開に先駆けて開催されたマスコミ向け試写会に出席。結論から言うと本作は「3つの苦悩」が垣間見える作品であった。
かつてジャッキー・チェンに胸をトキメかせ、サモ・ハン・キンポーに憧れたおっさんの諸君……待たせたな? ついに俺たちが待ち望んだ香港映画が始まったゾォォォオオオ! 好(ハオ)!! 好(ハオ)!!
その映画は今年1月に日本で公開された『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』──。映画を観終えた私は呆然としつつこう思った……「滅茶苦茶だな」。そして「最高だな」と。
現在公開中の映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(以下、ガンダムジークアクス)」が公開から10日間で興行収入14.3億円を突破したという。スタジオカラーとサンライズがタッグを組んだこの映画。庵野秀明さんも脚本を担当していて、カラー版ガンダムと言っていいだろう。
渋谷駅前の大きな広告を見て、そのキャラデザに惹かれて気にはなっていた。ただ、二の足を踏んだ理由は私(中澤)が1stガンダムを見たことがないからである。
この時期、街ではそこら中で行列が見受けられる。福袋を購入する人の列だ。行列ができるほど求める人がいるってことは良いモノなのだろう。
と、思いがちなので、確かめてみることにした。店舗に行列ができていたディズニーストア渋谷公園通り店の福袋を購入して、中身についてマニアに感想を聞いてみたぞ。
アニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』が2024年12月27日公開ということで、さっそく見てきた。こちらはJ・R・R・トールキンの小説を実写化した人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の、約200年前を舞台としている。
想像していた以上に『ロード・オブ・ザ・リング』につながる展開があり、また『ロード・オブ・ザ・リング』は抜きにしても単体の映画としてしっかり楽しむことができて、大満足。めちゃめちゃ面白かった。
えっ、「忍たま」って令和に映画とかやる感じのコンテンツだったのか!? 2024年12月20日から公開となる『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の話を聞いた時の第一印象がそれだ。
断じて「忍たま」を軽く見ているわけではない。私は光GENJIが「勇気100%」を歌っていた頃に毎週TVで見ていた。原作の『落第忍者乱太郎』を読んだことは無いが、アニメは放送開始第1話をリアルタイムで見ている。最古の「忍たま」ファンの1人を名乗って差し支えないだろう。
しかし、もう30年は見ていない。試写会の案内を頂いた時にはブランクの長さに一瞬の迷いがあったが、今どうなっているのか気になったので見に行くことに。
2024年12月6日、ディズニー最新作『モアナと伝説の海2』が公開された。前作『モアナと伝説の海』が日本で公開されたのは2017年3月のことだから、7年半以上の時を経て続編が公開されたことになる。
幼い女の子がいる親御さんならお分かりかと思うが、モアナ人気は異常! アナ雪にヒケを取らないレベル!! 当然、8歳になる娘もモアナが大好きなのだが、まさか最後の最後であんな展開が待ち受けていようとは……。
2024年11月15日から上映が開始された映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(以下Ⅱ)』。前作は2000年に公開されたラッセル・クロウ主演の超名作だ。
演技も美術もストーリーも素晴らしく、最も優れた映画のうちの1本と言って差し支えないだろう。あれから24年経っての続編。
私は予告編も何もない頃に試写会で視聴させて頂いたのだが、当初はぶっちゃけ、続編と言えど前作とのつながりは希薄な、全く別のグラディエーターの物語だろう……と思っていた。いやいや、本作は完璧に地続きで、テーマも宿すソウルも同じ、ガチな続編だ!!
低予算での制作ながら、面白さが口コミで広まることだってある自主制作映画。その代表格といえば『カメラを止めるな!』ではないだろうか。「カメ止め」の略称で大ヒットしたのは2018年のこと。
そのカメ止めの再来と評されているのが『侍タイムスリッパ―』だ。2024年9月より全国上映が始まり、テレビなどでも取り上げられるようになった。
そして、最近また別の自主制作作品の全国上映が始まった。『最後の乗客』は仙台の1館から始まり、海外の映画祭で高い評価を受け、10月11日から全国各地の劇場で上映が始まっている。
渋谷ユーロスペースでの上映を観てきたので、その感想をネタバレなしでお伝えしたい。