コンビニのカレーパンなんてどこも同じような味だと思っていた。逆に言うと、高級なものじゃなくともそこそこウマイ安定感がカレーパンの良さだと。
だがしかし、インド人にコンビニ大手3社のカレーパンを食べ比べてもらったところ、「断トツでウマイ」という商品があることが判明。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンで普通に売ってるカレーパンの中にインド人も認めるものがあった……!
・あまり気にしないタイプのインド人
今回、食べ比べに協力してくれたのは北インド・ウッタラーカンド州出身のへマント・シンさん。日本のカレーパンは大体、豚も牛も入っているため、食べられないインド人も多いと思うのだが、へマントさんに聞いてみたところ「自分はあまり気にしないタイプ」だという。
肉OKであり、事実、カレーパンも1回食べたことがあるらしい。ただし、あまりゴロッとした牛肉が入ってる場合は味として美味しいとは感じないかもしれないとのこと。
・コンビニのカレーパンを食べ比べ
なんとなく味の好みも分かったところで、へマントさんに食べてもらうのは大手コンビニ3社から買い集めてきた5種類のカレーパン。ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートのうち、ローソンとファミリーマートではカレーパンが2種類売っていた。
PBのカレーパンじゃない方はチェーン店とのコラボ商品で、ローソンは天下一品、ファミリーマートはCoCo壱番屋とコラボしている。
・唯一牛肉が使われていないカレーパン
中でもココイチの方は原材料に牛肉が使われていない。また、へマントさんもココイチが好きらしく、コラボカレーパンにテンションが上がっている様子。これはココイチがかなり有利かもしれない。
と思いきや……
食べてみると微妙な反応。「もちろんマズくはないんだけど、中途半端な味。あとパンが甘い」と厳しめだ。さすがインド人。
・救世主
天下一品コラボのカレーパンに関しても「これはカレーじゃないね」とバッサリ。「ちょっとカレーの味がする脂?」と首をかしげる。う~む……。
まあ、カレーパンのカレーってちょっと違うよね。やっぱりあのカレー感は本場の人にはウケが悪い味なのかな? 一瞬企画倒れの不安がよぎったのだが、救世主がいた。そんなへマントさんがあるカレーパンを食べた瞬間、こう言ったのである。「圧倒的に良い」と。
・びっくりするへマントさん
へマントさん「他のカレーパンはスパイスが生っぽく感じる。もちろん、ちゃんと調理がされてることは知ってるんだけど、その調理が足りてないように感じてしまうという例えでね。
でも、このカレーパンはしっかり調理がされている味で、スパイスが強く感じられる。カレーの量もいっぱい入ってて、しかも変に甘くないし断トツでこれ。めっちゃウマイ。
多分日本人にとってもこれが普通にウマイんじゃないの? バランスの良さが段違いで、スパイスが香ってくる」
・そのカレーパンとは
スパイスが生というのはカレー屋さんのカレーライスに対しても思うことがあるらしいのだが、そんなへマントさんがべた褒めしたカレーパンとは……
ファミリーマートの「ファミマ・ザ・カレーパン」!!
ちなみに、価格的にはローソンの「牛肉入りカレーパン」やセブンイレブンの「欧風カレーパン」よりも1円高い税込150円である。しかし、その差は1円どころではない様子。
へマントさんいわく、ファミマ・ザ・カレーパンが断トツの1位で、2位はローソン「牛肉入りカレーパン」。3位がセブンイレブン「欧風カレーパン」とココイチなのだとか。基本、ローソンやセブンイレブンのカレーパンは甘く味の方向性が一緒で、ファミマ・ザ・カレーパンだけ違うとのことだった。
・ガチ感
カレーパンについてガチで向き合ってくれたインド人へマントさん。そんな彼は、日本で自主制作映画を作る映画監督である。
以前の記事でもご紹介した『復讐のワサビ』は、2024年3月16日から大阪十三のミニシアター「シアターセブン」で1週間上映予定。16日と17日は舞台挨拶もあるとのことなので、映画だけではなくへマント監督に興味が湧いた人は会いに行くのも良いかもしれない。
参考リンク:復讐のワサビ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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