それはあまりにも赤ベロベロだった。想定以上のベロベロ具合。ゆえに、「赤ベロベロ」というネーミングは何も間違っていないような気がするのだが、実物を食べれば食べるほど、こう思わずにはいられなかった。
初見の人間には注文のハードルが高すぎる、と。
もちろん、赤ベロベロが何かを知っている人にとっては大した問題ではない。しかし、知らない人間にとって、「赤ベロベロ」の字面から漂う雰囲気は不気味なこと この上ない。どこか爬虫類的というか、イジリー岡田さん的というか、ようは食欲が掻き立てられないと思うのだ。
そのため、実にモッタイナイことが起きる可能性がある。つまり、飲食店のメニューに「赤ベロベロしょっぱ漬け」を見つけても速攻でスルーしてしまう可能性だ。まぁ、無理もない。これほど不気味なネーミング。実態を知らない人は注文しようなんて思わないだろう……が!