その新商品、なにもかもが目新しかった。まず商品名の『そば小僧』。パッケージ下部には、そばをすする忍者のような “小僧” が描かれており、タイトル部分には「信州 戸隠 つるっと もちもち 新食感!」とも。
さらに「食塩不使用で塩分が気になる方にも」や「波打ち麺の凹凸につゆが良くからむ!」とまで書いてあり、とにかく “いろんなことをやりました” 的な作品であることがうかがえる。これは試さないわけにはいかないだろう。
その新商品、なにもかもが目新しかった。まず商品名の『そば小僧』。パッケージ下部には、そばをすする忍者のような “小僧” が描かれており、タイトル部分には「信州 戸隠 つるっと もちもち 新食感!」とも。
さらに「食塩不使用で塩分が気になる方にも」や「波打ち麺の凹凸につゆが良くからむ!」とまで書いてあり、とにかく “いろんなことをやりました” 的な作品であることがうかがえる。これは試さないわけにはいかないだろう。
同僚の御花畑マリコ嬢が「会社近くのヨークに新しい蕎麦がたくさん売ってましたよ」と教えてくれた。ヨークとはなんぞや? と調べてみるとスーパーで、セブン&アイ・ホールディングスの子会社であるという。
そんなスーパーあったっけ……とテクテク歩を進めていくと、意外と近くに『ヨークフーズ』なるスーパーがあった。しかもロゴは鳩であり、どっかで見たことあるな……あ、そうだ、イトーヨーカドーと同じ鳩だ!
そうか、ヨーカドーもセブン&アイ・ホールディングスの子会社だしなぁ……なんて思いながら店内を探索。すると、あった、あった、ありました! 「新商品」と書かれた干し蕎麦が数点売っているではないか。
驚きしかない。何のことって、今回の主役『富良野 韃靼そば』である。まず私、「韃靼」が読めなかった。調べてみると「ダッタン」と読むとのこと。さらにWikipediaで調べてみると「ダッタンソバ」のページがあり、なんとそこには……
「『ダッタン』は漢字で『韃靼』と書き、モンゴルに住む遊牧民族の古い呼び名のひとつであるタタール人のことである。ダッタンソバの食品名は、彼らが好んだことにちなんで名づけられたとされる。」
──と!
それを目の当たりにした瞬間、私のテンションは「カーッ!」っとアガった。なぜって、箱に入っているのである。乾物の干し蕎麦が、ビニールのパッケージではなく箱に入っているのだ!! これがホントの箱入り蕎麦!
箱に入った蕎麦は、77回も続いている当連載でも記憶にない。箱を開けたら、中はどんな感じになっているのか。説明書でも入っていたりして……などと妄想は止まらず即購入。帰宅後、マッハで開封すると──
ちょっと仕入れ先(スーパー)を変えてみるか〜と私が向かったのは、ちょっと意識高めのスーパー『ザ・ガーデン自由が丘』だ。どれどれ……と乾麺コーナーに行ってみると、あるよ、ある、新作のお蕎麦がありまくるーっ!!
嬉しさのあまり叫びたい気持ちをおさえながら、まず私が手に取ったのは『上野藪そば監修 藪そば』なる商品。「上野藪そば」といえば、今から130年も前の明治25年に創業した老舗中の老舗。あの有名店が監修となれば……!!
私のホームのスーパーは西友である。何か目新しい商品はないかと2〜3日に一度は店内を徘徊しているのだが、最近、乾麺(干し蕎麦)コーナーに新登場したのが、今回紹介する『戸隠高原そば』なのである。
なかなか美味そうなパッケージだ。まず「茶色」的な色が良い。そこに、緑色のスタンプ的なのが付いていて、シースルー的に中身のお蕎麦が見える。見れば見るほど渋いデザイン。どこが作っているお蕎麦なのかな〜と手に取り凝視すると……
すっかり太切り蕎麦のファンになってしまった。きっかけは少し前に食べた柄木田製粉の『黒い太切り蕎麦』だ。あのワイルドさ、やみつきになる……。
ということで今回買ってみたのは、『太さと歯ごたえ 信州藪そば』なる商品。パッケージの写真もフォントもデザインも、すべてにおいて “太さと歯ごたえ” がありそうな雰囲気してるゥ! どこが作っているのかな〜っとパッケージを裏返してみると──
もうすっかり「いせたんのちか(伊勢丹の地下)」の虜(とりこ)である。なにせ今までハズレなし! となると他のも……と期待してしまうのも無理はない。ということで今回取り上げるのも新宿伊勢丹で買った蕎麦。
その名も『越の海藻挽きそば(こしのくさびきそば)』。販売者は表パケにも出ている「長岡小嶋屋」なる新潟の会社であるが、製造所は「信州戸隠そば株式会社」……。ムムムッ、この社名、聞いたことあるぞっ!
今回の蕎麦は、完全なる「ジャケ買い」ならぬ「パケ買い」だ。なんだかもう美味そうすぎるデザインのパッケージからは、さまざまな情報が読み取れる。特に気になるのは「細め・乱切り」なる文言だった。
「はて、乱切りとは……?」とパッケージの裏面を見てみると、
「伊勢丹の地下で買った島田製粉の深大寺そばァ? 前々回やったじゃん!」と思ったあなた、なかなかするどい! そう、今回もまた伊勢丹の地下で買った島田製粉の深大寺そばなのであるが、モノが違うのだ!
前々回は「全長33cmのメチャ長な深大寺そば」であるのに対し、今回は「一般的な長さの深大寺そば」なのである。それにしても、同じメーカーの「深大寺そば」を2つも並べて売るとは、どんだけ伊勢丹の地下のバイヤーは「島田製粉の深大寺そば」が好きなんだ。それはさておき……
ほうじ茶そば……? 茶そばなら聞いたことあるけど、ほうじ茶そば……?
まずそんな印象から目にとまり、パッケージをじっくり見ると……ほほぅ、美味そうやんけ……。そんな流れで即カゴに入れたのが、今回お伝えする はたけなか製麺の『ぜいたく ほうじ茶蕎麦』である。
東京は調布市にある深大寺(じんだいじ)には過去に一度行ったことがある。その時は蕎麦ではなく温泉目的(深大寺天然温泉『湯守の里』)であったが、もちろん「深大寺そば」と呼ばれる蕎麦も食べた。味の詳細はよく覚えていないが、美味しかった記憶はある。
そんな「深大寺そば」の干し蕎麦は山ほどあるが、今回の商品ほど長い蕎麦はあるまい。どのくらい長いのかと言うと、なんと一尺(約33cm)! この長さこそが深大寺伝統なのであるという。「深大寺=長い」のかな。
たまには、はっちゃけたいのだ。いつも眉間にシワを寄せ、細かい違いを感じ取る、修行僧のような蕎麦ジャッジを行っているが、たまにはドーン!と、何も考えず、非常に “わかりやすい蕎麦” が食べたいのだ。
そんな私の願いを叶える干し蕎麦が、秋仕様にリニューアルしたっぽい西友の乾蕎麦コーナーに鎮座していた。その名も『黒い太切り蕎麦』! もう、見たまんまである。とにかく太いのである。きしめんのように。
東京で “一味違う高級な食べ物” を求めるのであれば、伊勢丹の地下に行くのが手っ取り早い。好評連載『グルメライター格付けチェック』でも、伊勢丹の地下は高級食材買い出し地の常連だ。
そんな伊勢丹の地下に売っている蕎麦の中でも、「ISETAN MISTUKOSHI THE FOOD」のマークがある商品というのは、“一味も二味も違う” 印象を受ける。なにせ伊勢丹のお墨付きなのだ。期待を胸に、いざ開帳!
久々に我がホームであるスーパーマーケット「西友」の乾麺コーナーに行ったら、腰を抜かしそうになった。めちゃんこ値上がりしとるやんけ!! 以前にもメモ的に写真を撮っておいたので間違いない。値上がりしてる!
たとえば、“いつもあるから” と買い時を逃し続けていた山本かじの(山本食品)『元祖十割そば』なんて、約2ヶ月前は税込321円だったのに、今は税込386円! 物価の高騰は、干し蕎麦にまで影響していたのか──!?
そのパッケージをお店の棚で発見した時、思わず「これかァ〜!」と声が出た。まるで長年探し求めてきた貴重なお宝を発見した勇者のように。噂に聞く『妻有(つまり)そば』は、「いせたんのちか」に鎮座していた──。
妻有そばへのリクエストは合計5件も寄せられており、その人気は圧倒的。中には「おいしいそば乾麺グランプリ3年連続1位」なる看過できない情報も。そりゃ伊勢丹の地下にあるわけだ。サクッと確保し、パケ確認!
もしも仮に海外に住むとなったら、日本の蕎麦は食べられるのだろうか? 日本食材屋さんがあればSOBAは入手できそうだが、値段やクオリティはいかなるものなのか? ということでサクッとベトナムに行ってきた。
向かった先は、南部ホーチミンシティ(HCMC)の日本食材屋さん『AKURUHI』だ。乾麺コーナーを探してみると……なんと4種類もの乾蕎麦を発見! 日本でもなじみのあるメーカーや、つい前回取り上げた(偶然!)『麺有楽 兵庫播州伝承味乃蕎麦 播州そば』も置いてあるなか──
もう60束(パック)も乾蕎麦を食べていると、パッケージを持ち上げた瞬間に「あ、これは “ファミリー用そば” だな」ということがわかるようになる。ズシリと重いファミリー用そばは、重さに反して価格は安い。
今回の『麺有楽 兵庫播州伝承味乃蕎麦 播州そば』における6人前で税込171円(1人前あたり約28円)というのは、100円ショップで売られている蕎麦と同等の低価格。いうまでもなくコスパは最強だが、お味のほうは……?