西本大紀 (Daiki Nishimoto)

ライター

無趣味・無特技・無職歴の3Mが揃った「無」を司る者。ライターの仕事を通じてそれらを獲得しようと画策している。唐揚げとラーメンが好き。少年ジャンプを15年以上購読している。子供おじさん。東京都練馬区出身。

「西本大紀」担当の記事

「ポテチめし専用調味料」が新発売されていたので買ってみたら、切ない結末を迎えた / エバラ「アバンチュール飯」

先日、セブンイレブンの調味料売り場にて、見慣れぬ商品が目に入った。エバラ食品の「アバンチュールめし」という商品である。よく見ると、パッケージには「ポテチめし専用調味料」と書いてある。

あまりに当然のごとく陳列されていたので、「なるほど、何かと思えばポテチめし専用調味料か」と納得しかけたものの、その数秒後に「ポテチめし専用調味料とは何か」という不可避の疑問に陥った。

ネットで調べたところ、2025年10月13日からセブンイレブン限定で販売されている、文字通りポテトチップスと白米の禁断の出逢い、もとい組み合わせを楽しむための調味料らしい。なるほど、大変興味深くはある。

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「早いうちからクリパを何回もやりたい」というワガママを、フレッシュネスバーガーの “スペシャルチキンボックス” が叶えてくれた / 幸福なる「早クリパ」のすすめ

12月に入り、クリスマスのムードが高まっている。このクリスマスという行事に付き物であるクリスマスパーティについて、筆者は深く残念に思っていることがある。

何故クリスマスパーティは1回きりで終わってしまうのか。あまりに寂しいではないか。もっと好きなだけ何回も、それこそ12月の早いうちから敢行してしまってもよいではないか。そしてそのたびに大義名分のもと、大量のチキンを貪り食らおうではないか。

そんな歪んだ欲を抱えた筆者の前に、都合の良いことに、その我がままを叶えてくれる存在が舞い降りた。それこそが2025年11月19日から12月25日まで販売されている、「フレッシュネスバーガー」の期間限定メニュー、「スペシャルチキンボックス」である。

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ウェブ限定で発売された「おおきなパイの実<コーンポタージュ>」が、もはや “食事” でも “間食” でもない何かだった

こんなに長く追い続けることになるとは思っていなかった。何の話かと言えば、ウェブ限定の「パイの実」の話である。「余計に何の話かわからなくなった」と言われそうなので、順を追って説明しよう。

筆者とウェブ限定の「パイの実」の付き合いは、6年前の2019年、「パイの実」からチョコを抜いた特別仕様の「大きなパイのみ」がロッテの通販サイトに登場したことに端を発する。

下って2024年には、「パイのみ」にコンソメ味やタコ焼き味などの味付けパウダーが付属した「シャカシャカパイのみ」がオンラインで発売され、筆者はこれらの商品を記事に取り上げてきた。

そしてこのたび2025年11月11日、新たなウェブ限定の「パイの実」が姿を現した。その名も「おおきなパイの実<コーンポタージュ>」である。

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生まれてこの方「サブウェイ」未体験だったけど、新商品の “トリュフ香るローストビーフ” につられて行ってみた / 自分なりに見つけた「サブウェイ」の魅力

サンドイッチを扱うチェーン店「サブウェイ」に、筆者は行ったことがない。独特の注文方式に腰が引けているのもそうだが、いまいち「いつ行けばいいのかわからない」というのが最大の理由である。

普通の食事としては少し物足りなさそうだし、軽く食事を済ませたい時には大層な感じがする。そんな理屈を「サブウェイ」に対してこね回していた筆者だったが、このたび2025年11月12日に期間限定で発売された新商品によって、こね回していたものが脆くも崩壊した。

その商品の名は「トリュフ香るローストビーフ」。あまりにもわかりやすい「贅に溺れたくば来い」という同店のメッセージに、日頃から贅に飢えている筆者が面白いように感化されたことは言うまでもない。

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【福袋2026】「成城石井」の福袋を買い続けている自称玄人、今年は「大人気おせんべいセット」に大満足 / 味見したら摩訶不思議のクオリティだった

光陰矢の如し、今年も冬の福袋の季節がやってきた。毎年この時期に「成城石井」の福袋をネットで購入している筆者だが、大体5年は買い続けているので、そろそろ玄人を名乗っても良いのではないかと思う。

そんな自称玄人がこのたび選んだのは、「大人気おせんべいセット」である。長く買い続けていると、さすがにラインナップの中に「買ったことのある福袋」がチラホラと混じってくるもので、なるべくそれらを避けつつ行き着いた先が今回の選択である。

その「おせんべいセット」を前に、自称玄人は悦に入っていた。まだ素人の頃の自分では、他のきらびやかな福袋たちに目もくれず、この何とも渋い「おせんべいセット」を選ぶなど到底不可能であったろう。自称玄人の自尊心をかき立ててくれる商品に他ならない。

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“こってり” 好きが人生で初めて「ゴーゴーカレー」を食べに行ったら、そこは魅惑の異空間だった

最近引越しをしたゆえに、今の筆者の生活圏には、これまで馴染みのなかった外食チェーンが数多くひしめいている。そのうちの一つに、金沢カレー専門のチェーン店「ゴーゴーカレー」がある。筆者は同店に行ったことがない。

せっかくなので評判を調べたところ、どうやら同店のカレーは濃厚でこってりしているらしい。ラーメン屋で言えば「天下一品」を愛するくらいにはこってり好きの筆者にとって、到底無視できぬ評判である。何なら「カレー界の天下一品」と形容するレビューさえ見かけた。

これは大変なことになってきた。「ゴーゴーカレー」の存在が、脳内で急速に膨らむのを感じた。「近場に未知のこってりがあるらしい」というのは、例えるなら「近くの川で河童が出たらしい」というのと同じで、一度そのことが気になりだすと何も手につかなくなるのである。

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とうとう松のやでも “うまトマ” 系メニュー「うまトマロースかつ」が登場していたので食べてみた / 正直「うまトマハンバーグ」より好きかも

つい先日当サイトにて、松屋の「うまトマバジルチキンプレート」という新商品を記事に取り上げた。同店の大人気メニューである「うまトマハンバーグ」のソースを用いたパスタで、2025年10月14日から店舗限定で販売されている。

実はそれより少し遡った10月8日に、同じ松屋フーズの豚かつ専門店である松のやも、コラボと称して「うまトマ」系メニューを発売していたことに筆者は最近気付いた。その名も「うまトマロースかつ」。文字通りロースかつに「うまトマ」ソースをかけたものだ。

さすがにここまで立て続けの、しかもグループぐるみでの「うまトマ」流用は目に余る。まるで「こうしておけば君たちは食べに来るのだろう」と言わんばかりである。そして実際、その通りなのである。

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日清が「鍋焼 天下一品」を新発売したので、「天一」ファンが食べてみた / アツアツの「天一」が見せる新境地

2025年9月22日、日清食品チルドが「鍋焼 天下一品 こってり生ラーメン」を新発売した。名前の通り、アルミ鍋の中で熱せられた麺やスープをそのまま楽しめる「鍋焼タイプ」の商品であり、生麺が採用されていながら常温で50日間保存が利くという。

驚くべきは、同年9月1日に同じく日清食品チルドから発売された「コラボまぜそば」、9月8日に永谷園から発売された「コラボふりかけ」に続いて、ここ最近における「天一」のコラボがとうとう3回目を数えるという事実である。

一体これは何事なのか。筆者の感覚においては、今年は秋が訪れる足音よりも、「天一」がコラボ街道を激走する音を聞いた回数の方が多い。とはいえ、「天一」に魅入られて久しい我が身はこの事態を本能的に喜んでいる。

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ファミマが “オモテとウラで味が違うパン” を3種新発売 /「メロンパン・チーズケーキ・アップルパイ」と「クイニーアマン」が合体した結果を食べ比べてみた

2025年10月7日、ファミリーマートは「オモテもウラもおいしいパン」と銘打ち、新たな商品群を発売した。デニッシュメロンパン、チーズケーキデニッシュ、アップルパイタルトの3種をアレンジし、それぞれのパンの裏側をクイニーアマン仕立てに焼き上げたとのことである。

クイニーアマンと言えば、思い出したように定期的に人気を呼ぶパンであり、近頃も静かに流行しているようだ。しかしながら、「ならば他のパンもクイニーアマンにしてしまえばよい」というファミマの奇想天外ぶりには仰天するほかない。

普段から他のパンのことを「クイニーアマンにしてやりたい」という目で見ていなければ出てこない発想にさえ思えるが、ともあれ物珍しさに興味を抱いた筆者は、3種の新商品を食べ比べてみることにした。

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「月見商戦」初本格参入のファミマが、大胆にも「月見バーガー」を売り出していたので食べてみた

月見商戦も落ち着いてきたかと思いきや、このたび2025年9月30日にファミリーマートが名乗りを上げた。同店は「月見背徳メシ」と銘打って、「から揚げ&豚焼肉月見丼」や「月見唐揚げ にんにくマヨパスタ」など、全10種類のラインナップを展開している。

その中に一つ、異質な商品を見つけた。すなわち「チーズに溺れろ! 月見チーズバーガー」である。並みいるバーガーショップの争いの場にコンビニが踏み込んでいる格好だが、ここで注目すべきは、ファミマが月見商戦に本格参入するのは今回が初となる点だ。

初陣で古豪たちを相手取る胆力に、筆者は驚いた。もし今年の月見商戦が映画化されたら、「ファミマが出てくるあの場面がアツい」と、ファンのあいだで語り草になりそうな一幕である。たとえ映画化されなくとも、記事にして残しておくべきであろう。

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【奇抜】バーガーキングの期間限定 “パティだけ提供” メニュー「オン ザ ビーフ」を食べてみた / ライス付きの「ライス オン ザ ビーフ」とも比較

奇抜なメニューで世間を何度も騒がせてきた「バーガーキング」が、このたび再び大きな一石を投じた。2025年9月26日より、2週間限定で発売された新商品の名は「オン ザ ビーフ」。これが何と、バンズも野菜も存在しない、ビーフパティのみが提供されるメニューなのである。

「バーガーキング」が投じた一石は、明後日の方向へ水面を跳ねていき、我々を置き去りにした。バーガーショップの在り方を根幹から揺るがすような、あるいはただ根幹をいじって遊んでいるだけのような同店の所業に対し、筆者は意を決して立ち上がった。

面白そうだからである。こんな面白そうな商品を、置き去りにされたまま見送る手はないからである。

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人生で初めて電動自転車に乗った人間が今さら書く「驚いたこと」3選

筆者は思う。この世界は「最新の情報」にあふれすぎている。最新のファッション、最新のグルメ、最新のツール。いつしかそれらに追いつくことに義務感を覚え始め、ひとりでに心を疲弊させる人も少なくない。実に嘆かわしい。

そこで本記事では、読者の方々に一時のくつろぎを提供する。筆者は最近、生まれて初めて電動自転車に乗った。家族が買ったものに乗せてもらったのだが、通常の自転車との違いに驚かされた。この驚きを今さら皆さんと分かち合いたい。

どうだろうか。怒涛のごとく目まぐるしい現代社会において、何ら波風を巻き起こさない安穏とした内容が予感できないだろうか。その予感はあまりに正しい。落ち着きを得たい方は是非とも覗いていかれることをお勧めする。

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ミニストップの新商品「得々にぎり 12貫」が見た目もボリュームもいろいろ規格外 / ひたすら幸福になれるパック寿司

最近、何か買い物をしようとすると、たいてい行く先で物価高が立ちはだかる。どうにも抑圧されているように感じる。しかしそんな閉塞した日々の中で、たまに「羽目を外した」商品に出くわすことがある。どうやら抑圧されているのは「売る側」も同じらしい。

このたび2025年9月9日に発売された、ミニストップの新商品が良い例である。その名も「得々にぎり 12貫」。にぎり寿司が12貫入って税込645円という価格設定は、そこらのスーパーマーケットを寄せつけないどころか、1皿税込110円の回転寿司さえも追い抜かしている。

相当に鬱屈が溜まっていたのだろう。息の詰まるマーケティングやら何やらに嫌気が差して、「もうこりごりだ。たまには意味不明な値付けの商品を放出しなければやっていられない」と思い立ち、まるではしゃぎ回るかのように、ミニストップは寿司をばらまきだしたのだろう。

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この世の「ポン・デ・リングっぽいもの」をできる限り集めて、本家含めて食べ比べてみた / セブン・100円ローソン・ヤマザキ・ミスドで生地比較

きっかけは、セブンイレブンで「もちもちリング」なるドーナツを見かけたことだった。名前も、形状も、ミスタードーナツの「ポン・デ・リング」にかなり似ている。「ポン・デ・リング」のフォロワー的な商品なのだろう。

その時ふと、「世の中には他にもポン・デ・リングっぽいものが存在するのだろうか」と思い、筆者なりに探してみた結果、やや短めの芋づる式に2点ほど見つかった。つまり「ポン・デ・リング」と「ポン・デ・リングっぽいもの」を合わせると計4点になる。

こうなってくると、この4点を食べ比べて「真のポン・デ・リング」を決めたい気持ちに駆られる。いや、「真のポン・デ・リング」は間違いなく「ポン・デ・リング」なのだが、しかしいざ比べてみれば「フォロワーが本家を食う」ような波乱も起きるやもしれない。

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永谷園が「天下一品コラボふりかけ」を新発売したので、「天一」ファンが食べてみた正直な感想

2025年9月8日、永谷園から新商品「天下一品 こってりスープふりかけ」が発売された。ラーメンチェーン「天下一品」の「こってりスープ」の味わいを、同店監修のもと、ふりかけで再現したものだという。

「天一」と言えば、つい先日9月1日に日清とのコラボ商品が発売されたばかりある。世の中「盆と正月が一緒に来る」ことがあるとは伝え聞いているが、「天一と天一が一緒に来る」とは知らされていない。

ともあれ、熱烈な「天一」ファンからすると、この類を見ないコラボ攻勢は喜ばしい限りだ。早速そのふりかけを実食したのだが──正直に書くと、僭越ながら少々物申したくなる仕上がりだったのである。

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日清が「天下一品コラボまぜそば」を新発売したので、「天一」ファンが食べてみた / そして当然の事実を悟った

子供の頃、「大人になると食べるくらいしか楽しみがない」と誰かが言ったのを聞いて「そんな馬鹿な」と思ったものだが、大人になった今、その誰かの気持ちがわからないでもない。子供の頃より食の楽しみが身に沁みる。

現に先日、愛するラーメンチェーン「天下一品」と日清がコラボし、まぜそばを新発売したとの情報をネットで見た時、筆者は歓喜に震えた。画面を前に部屋で一人小刻みに揺れる筆者を子供の頃の自分が見たら何と思うかわからないが、これはこれで味のある人生である。

そんな「人生の味」こと「天下一品」の新たな形に触れるべく、筆者は同商品を実食することにした。

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ローソンが「揚げたてフライドポテト配達サービス」を始めたのでダラダラ食べようとしたら、それどころではなくなった

このたび2025年8月19日に、ローソンはデリバリー専用のフライドポテトを新発売した。「デリバリーのために考えたフライドポテト」と銘打たれたそれは、注文が通ってから店内で揚げられるものらしい。

筆者はときめいた。「揚げたてのフライドポテトを配達するサービス」というのは意外に珍しい気がするし、筆者を含む怠惰を愛する人間にとって、「自宅に届けてもらう揚げたてのフライドポテト」は無上の喜びと同義である。

全国にはびこる怠惰なる同志たちと情報を共有し、ともに怠惰の道を漫然と歩むべく、筆者はそのフライドポテトをレビューすることにした。が、この時はまだ、待ち受ける予期せぬ展開を知らずにいたのである。

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人生初めての冷麺を「ガスト」で体験してみた / SNSで話題になった冷麺の実態はいかに

今年の夏は、「挑戦の夏」にしていきたい。9月にこんなことを言い出す人間が驚異的にろくでもないのは自覚しているため、弁解させてほしい。このたび人生初めての冷麺に挑んだのだが、初挑戦にあたって筆者なりに色々こねくり回して考えたのである。

どうせなら、「本格冷麺店」を探して訪れてみようか。しかし一度その味が基準になってしまうと、それはそれで己の首を絞めることにもなりそうである。ならばどうするか。そこで筆者の脳内に登場したのが、以前SNS上で冷麺に関して話題になっていたファミレス「ガスト」だ。

「ガスト」は2025年5月22日より「涼麺フェア」を開催しており、それに伴って「ガストの冷麺が美味しい」との評判の声が盛んに上がっていた。「ガスト」ならば、仮にその味に溺れることになっても気軽にリピートしやすい。これは相当に丁度良いのではないか。

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あなたは成城石井の「まあまあレアなオリジナルアイス」を知っているか / 初実食で体験した「仰天のなめらかさ」

僭越ながら、筆者はスーパーマーケット「成城石井」に対して提言を行いたい。同店はもっと、オリジナルブランドのアイスクリームに関して大々的にアピールすべきではないか。

例えば力強い字体で「アイス」と書かれたのぼり旗を店先に大量に配置したり、あるいは「成城アイスくん」などと名付けたマスコットキャラクターを四方八方で活躍させたりするのはどうか。多少ブランドイメージが犠牲になるかもしれないが、この際やむを得まい。

何故こんな提言に及んだかと言えば、最近になって同店オリジナルのアイスの存在を知り、初めて実食したからなのだが──これが何とも、とんでもなく美味しかったのである。そして何故その存在を知らなかったかと言えば、これが何とも、まあまあレアなアイスなのである。

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ドンキの「ドライマンゴー」にやや狂った店内ポップが付いていたので食べてみた / 胃を試される濃密さ

先日、「ドン・キホーテ」をぶらついていたところ、ある商品に目を引かれた。「店長おすすめ!! 週4袋食べてます!!」と書かれたポップの下に、同店オリジナルのドライマンゴーが陳列されていたのである。

ドライマンゴーというものを食べたことがなかったし、ほのかに狂気が香る店長の傾倒ぶりにも心揺さぶられた。これが余所の店なら「そんな店長がいるものか」と食ってかかったかもしれないが、「ドン・キホーテ」となれば話は違う。世の常識など塵にも等しい異空間である。

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