鬼が出るか蛇が出るか。それが激安通販サイトのTemuである。

値段が値段だけに過度な期待はしない方がいいのは以前にお伝えしたが、たまに当たりが届くからつい冒険したくなる。今回はあったら便利な靴乾燥機を買ってみた!

・割引されまくり

なんでもかんでも売られているTemuであるが、靴乾燥機も取り扱っているのだろうか。まずはキーワード検索してみたところ……



あるある! しかも2000円も出せば余裕で買えるあたり、さすがの安さでさすがのTemuだ。どれにするか迷ったが、4009円が77%オフで892円になった激安商品に狙いを定めた。


何がどうなったらそこまで安くなるんだよ……そう思ったのはさておき、ポチって数日後に軽くボコボコになった箱が届いた。で、その中には……


どこか日本語が怪しい説明書と……おっ!


意外とちゃんとした本体が入ってた!



・使えそう

もっとチャチなものが入っていても不思議じゃないから期待していなかったが、実物は写真通りで全然普通である。よ〜し、実際に使ってみるとしよう。

コンセントを差したら起動して青く光り始めた。ほんのり温かくなって、あとはこれを靴に突っ込めばOKと実にシンプルだ。

ただ、温度を変えることができない仕様っぽいのは減点材料。また、アレコレと触ってみたが、電源はコンセントで物理的にオンオフするしかないのは残念だった。

とはいえ値段が値段だし、あとは実力がどうか。靴を丸っと洗い、ビチョビチョな状態で靴乾燥機を突っ込んでみた。



そして待つこと6時間、そろそろ乾いてくれる頃だろうか。ドキドキしながら確かめてみたところ……


ビショビショやないかい


まさかまさかの6時間経っても目立った変化なし。あぁ、少しでも期待した自分が情けない……と思いきや! ガッカリして放置していたら、意外な展開になって自分でもビックリしたのだった。

12時間後の翌日、再度靴をチェックしたらなんと完全に乾いていたのだ! ある程度乾くと、そこから一気にギアが入って乾きやすいのだろうか。

とにかく、6時間後のビショビショが嘘のようにカラッカラになっていたから驚くしかなかった。もしかしたら靴がガッツリ濡れた状態じゃなければ使える……?



・雨の日に使ってみた

てことで、土砂降りとまではいかないレベルの雨の日に再検証。靴の表面が濡れている状態で乾燥機を入れてみた。そしたら……

うむ、これくらいならさすがに大丈夫。瞬発力こそないものの、よほど濡れていない限りは乾いてくれるようだ。でもやっぱり6時間もあればビショビショでも乾いてほしいよなぁ……。

よって、結論としては「使えそうで使えないけどないよりはマシ」的な感じ。あくまで雨の日に軽く使うレベルの商品だと位置付けたい。

部活のスパイクなど日常的に洗って乾かしたいのであれば、ワンランク上の価格のもの……いや、何もTemuで冒険する必要はない。なにせ、3000円くらい出せばちゃんとしたものをゲットできるのだから。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Temu(iOS)