大手アパレルの「ユニクロ」は着なくなった服の回収ボックスを設置し、リサイクルの取り組みを積極的に行っている。集まった服はリユースし、国際機関を通じて難民キャンプや被災地への緊急災害支援物資として届けられている。

その取り組みをさらに進化させて、春から古着の販売を開始した。販売商品はそれなりに魅力的なものが多いのだが、着合わせには少々センスがいるかも。私(佐藤)はどうやらそのセンスが乏しいようだ……。

・古着プロジェクト

ユニクロは「RE.UNIQLO」という取り組みをずいぶん前から実施している。先に挙げた回収ボックスもそのひとつだ。さらなる循環型社会への貢献を目指して、古着プロジェクトをスタートした。

2024年3月29日から東京・世田谷千歳台店に、4月12日からは福岡・天神店にて、それぞれポップアップストアを構えてリメイク・リユースした古着の販売を始めている。


ちなみにこ両店のポップアップストアは、8月31日までの期間限定となっている。


お店に入ると、入口近くに古着プロジェクトの特設スペースが設けられていた。思ったより規模は小さいなあ。まだ商品が少ないのかも。


商品は、回収した衣類から十分に着られるものを厳選して丁寧に洗浄した「リユース品」。それから特別な製品染加工を施し、ヴィンテージ感を演出した「リメイク品」の2種類だ。

リユース品の価格は1000~3000円。正規の商品よりもずいぶん安い気がする。ひと昔前に比べて、ユニクロの商品は高くなっているので、余計に安く感じられるのかも。


リメイク品はモノによってはちょっと高く感じる。半袖Tシャツは正規品(クルーネックTシャツ)を1500円で買えるので、リメイクTシャツが2000円はあまりお得感がないような……。



・野暮い組み合わせ……

ためしに購入したのは、Tシャツ・長袖シャツ・パンツの3点


この3点を選ぶのにずいぶん頭を悩ませてしまった。というのも、古着なのでサイズが表示と異なる可能性がある。高温洗浄を施しているために、見てわかる程度には縮んでいるので、表示通りのサイズではないのだ。

たとえばLサイズと表示があっても、身体にあてがうとSくらいまで小さくなっているものもある。なので、購入の際は必ず試着した方が良いだろう。私も念のため、3点とも試着して購入している。


まずは薄いカーキの半袖Tシャツ(税込2000円)、これも一応Lサイズと表示されているけど、Mより小さいと思う。


袖丈はだいぶん短くなってるよな。



黒っぽく見えるけど、濃いカーキのパンツ。これはリユース品なので税込1500円だ。


ポケットのところに “擦れ” 跡がある。まあ、味があるといえば味がある。


それから薄いブルーの長袖シャツ(税込1500円)。


これからの季節、上に1枚羽織るのにちょうど良さそうだ。



以上の品々を実際に着用してみると……。


ヤバい、野暮ったい……。試着したのに改めて着てみると、センスのなさに我ながら愕然としてしまう。いや、1点1点は良いのだけど、合わせるとなぜか野暮い。もう少しマシな合わせ方もできたはずなのに。


1番割高に感じられたリメイクTシャツが、結局1番良い買い物だったかも。色も着心地も良いので、普段着として活躍しそうだ。


先ほども述べたように、古着ゆえにサイズはマチマチで個体差が激しいので、古着だけですべてコーディネートするのは難しい。良さそうな古着を1点発掘して、それに合わせて正規品を合わせていくと、良い組み合わせを見つけられそう。

そして古着プロジェクトは環境にやさしいだけではなく、「ユニクロ = 規格品」というイメージを覆すきっかけになるかも。今後の展開が気になるところである。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ユニクロ世田谷千歳台店
住所 東京都世田谷区千歳台3-20-1 カリーノ千歳台1F
時間 11:00~20:00 土日祝10:00~20:00

参考リンク:ユニクロ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]