【実録】私のハゲ写真が勝手に「薄毛対策メルマガの広告」に使われていたので広告の作者に挨拶しに行ってみた(後編)その4
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ジリリリリン、ジリリリン……。3コール以内に撮影準備を整え、通話ボタンを押した。

羽鳥「もしもし……」
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??「もしもし、わたくし、●●と申しますが……羽鳥さんの携帯でいらっしゃいますでしょうか?」

──ついに来た、耕平の本名と思しき苗字●●が! お前が……耕平なのか? ●●=耕平なのか? またも名前を勝手に使われていた……とか、ウナギのようにスルスルと逃げたりするのかも──なんて警戒しつつも、お互い、極めて冷静な態度で会話は進む。

●●「さきほど妹から連絡が来まして、羽鳥さんに連絡するようにと……。えっと……インターネットの画像の件だと……。著作権侵害とか、そういうことでしょうか?」

──ん? どうもおかしい。口調から察するに、この男は、何が起きているのか、すべてを把握していない。私が「Facebookの広告に私の画像が……」と説明しても、どうもまだガッチリとギアが噛み合ってないのだ。戦いが “スイング” していない。Screenshots  2015-09-14 21.47.50

しかし、私が「●●耕平」という言葉を出したその瞬間、相手は「……!!」といった反応を示した。相手の顔は見えないが、ハッキリと動揺の色が見て取れる、急所を突いた一発だった。彼こそが……耕平なのだ。私の探し求めていた愛しの男・耕平なのだ!Screenshots  2015-09-14 21.48.31

・灯台下暗しアゲイン

ここからの耕平は、実に紳士的かつ素直だった。私が「どうしても……逢いたい。まだ船橋にいるから……ここで待ってる……」と言うと、「はっ、羽鳥さんは東京から来られたと聞きました。実は私、東京で仕事をしております。もし可能でしたら……都内で!」と衝撃の告白。しかも駅名を聞いてみると……ロケット編集部からメチャ近い!Screenshots  2015-09-14 22.06.51

これぞまさしく灯台下暗し。耕平と私は、こうして電話をする前からずっと、タクシーで2メーターほどの距離で仕事をしていたのだ。もしかしたら、すれ違っていたかも……なんて考え始めると、“いつか会う運命だった” と思わずにはいられない。Screenshots  2015-09-14 22.06.38

・お誘い

さらに耕平は、「羽鳥さんのご都合の良い場所まで伺います」と、ありがたすぎる提案までしてくれた。おそらくのところ、怪しい謎のハゲ男が親族の家の周りをウロチョロされるのは気味が悪い思ったから……なのだと推測するが、ならばロケット編集部の会議室が楽チンだな……と思い、

羽鳥「それでは新宿2丁目の事務所までお越しいただけますか?」

と打診してみると、耕平は「し、新宿2丁目ですか……」と声をつまらせた。

・耕平の相手は2人組

さらに、ナニを思ったのか耕平は「他の人も、いらっしゃる……?」と聞いてきたので、「ハイ! Yoshioという男がいます」と答えた。スピーカー通話していたので、運転席のYoshioも「羽鳥の同僚です!」と、言葉足らずな私の説明を補足してくれた。Screenshots  2015-09-14 21.48.03

・絶望の耕平

その後、待ち合わせ時間は新宿2丁目のド真ん中にあるロケット編集部の最寄り駅「新宿三丁目」駅のC8出口、時刻は20:00ということに決定。「駅の出口で私とYoshioが待っていますので、そこから事務所までお連れします」と案内すると、耕平は「わ、わかりました……。では20時に……イキます……」と、絶望した口調で電話を切った。

一体全体、耕平は何に怯えているのだろうか。いま起きている事実だけを整理すれば、「薄毛写真を勝手に広告に使われて怒り狂っている長髪のハゲと、その同僚が、“新宿2丁目の事務所で会おう” と誘ってきただけ」なのだが、もしかしたら耕平は、ナニか違うコトにハッテンするのでは……と勝手に想像し、恐怖に震えていたのかもしれない。joukyou

・さらば怒りのデス・ロード

ともあれ、あとは会うのみ。長きにわたって追い続けた耕平に……やっと会える! 超絶うれP! 我々は一路、東京へクルマを飛ばした。台風も過ぎ去り、とても美しい夕焼けが高速道路から見えた。その道はもう “怒りのデス・ロード” ではなく、“喜びのウイニング・ロード” だった。次ページ(その5)にて、ついに耕平……でてこいやぁ!!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.