執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

【実録】Twitterで「在日さっさと国に帰れ」とヘイトされる → 訴えるか考えていたら即逃亡 → 当人と話をしてみた(後半)


・直接対決

まず断っておくと、私は相手の性別や年齢、生活圏などを一切聞いていない。理由は「真実なのか確証を得られない」というのが1点、もう1点は単純に「このシチュエーションで聞かれたらイヤだろうな」と考えたからだ。

また、話の性質上、特に愉快なやり取りではないことを理解されたうえで、相手とのやり取りを以下でごらんいただこう。


──まず、ストレスが原因の投稿だったと仰ってましたが、すっきりされましたか?

「いいえ、あまりすっきりはしていません」

──でしょうね。では在日韓国人はお嫌いですか? 嫌いなら嫌いでもいいので正直に答えてください。

「身近にいないという事もありますが、良い印象は持っていません」

──なるほど。ちなみにマスクの記事って在日韓国人と関係ありましたか?

「いえ、無いです。ただ記事を読んだ後で “P.K.サンジュン” をネットで検索しました。その際に在日韓国人だとの記載があったため、このような投稿に至りました」

──いかんせん浅はかですね。ちなみにご家族や職場の方は、あなたがこういったツイートをする人であることご存じなのでしょうか?

「Twitterはわかりませんが、ノーマスクのお客様が来た時には口頭で注意しますし、事務所で文句は言っているので職場では意外とは思われないと思います」

──ちょっと論点がズレてますね。あなたの投稿はマスクに対する意見ではなく人種差別なんです。あなたが人種差別する方であることを周囲の方はご存じなのでしょうか?

「恥ずかしながら口が悪い方なので、職場では意外とは思われないと思います。家族には意外と思われるかも知れません」

──ふむ。

「職場では在日関連の話題を自分からした事はありません。また、職場の人間からそのような話題をふられた事もありません。ただ「あの客は何なんだ」といった愚痴は頻繁に言うので「そういった事を言う人には見えなかった。とても意外」とはならないと思います」

──なるほど。では今後もこいった投稿をしてしまいそうですか?

「しません。普段から自発的にツイートすることはほとんどないので、今回を機にそういったストレスは別の方法で発散致します」

──その方がいいと思います。ストレス発散は否定しませんが、誰かを傷つけてストレスを発散することは金輪際やめて欲しいです。向こう側に誰かがいるという想像力を持って生きていってください。

「はい、今回の失言で痛感致しました。自分を見つめ直して、同じ過ちを繰り返さないよう改善策を探します。今回は私の失言でサンジュン様を不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ありませんでした」


所詮……という言葉が適切かわからないが、在日韓国人の扱いなどこの程度。「良い印象が無い」というだけで「国に帰れ」と平気で言えるし、自分とは異なる考えの持ち主が在日韓国人だとわかると「キチ〇イ」と罵倒できる。

・在日の使い勝手の良さは異常

ゆえに「気にしない方がイイよ」とも言えるし、逆に「悲惨だな、在日韓国人」とも言えるのではないだろうか? 被害者ヅラするつもりは毛頭ないが、それでも昨今のインターネット上における「在日韓国人」の使い勝手の良さは異常である。

もちろん、在日韓国人の全員が善人では無いし、実際にパンチの効いた在日の知り合いも多い。また特にここ数年は韓国が厄介で、私自身は「本当にすみましぇん……!」と恥ずかしくなることも多々ある。

が、全く関係ないマスクの話ですら「在日韓国人」をねじ込める利便性の良さときたら……! 「調味料ならポン酢、誹謗中傷なら在日」くらいのレベルまで達していると考えていいだろう。

・少しだけ想像力を持とう

もう1点、再三申し上げている通り、私自身はヘイトに対する耐久性が異常に高い。……が、人間が全て違う人間であるように、在日韓国人も在日韓国人で全員が私レベルの強さを兼ね備えているワケではない。なので、お手軽な在日ヘイトはお控えいただくようお願いいたします。というか、品が無いよ。

また相手には伝えたが「在日韓国人」に限らず、誰かを傷つけてストレスを発散することは絶対にやめていただきたい。ネットは仮想空間ではなく現実である。「ディスプレイの向こうに誰かがいる」という想像力を常に持ち合わせていたいものだ。

なお、今回は即刻謝罪があったので断念したが、次があったとしたら間髪入れずに行きます。協力してくれる先生もいらっしゃったので、迷うことなく、即座に、行きます。ネットとはいえ発言にはくれぐれもご注意いただきたい。

執筆:P.K.サンジュン
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