どうも、こんにちは、こんばんは。ロケットニュース24のP.K.サンジュンです。東京生まれの千葉県育ち、好きな食べ物は牡蠣、趣味はポケモンGO、41歳の在日韓国人です。

さて、俳優の「新井浩文」が捕まりましたね。スルーしようかどうか迷っていたんですが、今回はこの件に限らず、こういうった事件があったときの在日韓国人の心情を書いてみたいと思います。例の如く、これから読んでいただくことは私個人の見解であり、当サイトを代表するものでも、ましてや在日韓国人を代表するものでもないことをご理解ください。

・新井浩文が在日だって知ってた?

みなさんは「新井浩文容疑者」が在日朝鮮籍だってご存知でしたか? 私は風の噂で何となく知っていました。少々話はズレるんですが、私くらいになっちゃうと顔立ちや名前で「それっぽいかも?」と推測できちゃうんですね。多くの在日が持つ一種の特技です。


もちろん、本人に聞いたわけではないので彼が在日だという証拠はありませんでしたが、新井浩文はモロといえばモロなので、逮捕後に朝鮮籍だと報道されるのを見て「ああ、やっぱりな」と思った次第です。

彼が起こした事件については言語道断で、救いの言葉のかけようがありません。法の下に裁かれ、きっちり罪を償ってほしいと思います。特に被害に遭った女性の心情を思うと、大変胸が痛いです。有名人だろうと性欲だろうとダメなものはダメ! どうぞ罪を償ってください。

・なにしてくれてんの

さあ、こうした事件が起きたとき、私は率直に「あー、何してくれてんのよ?」と思ってしまいます。彼とは1度も会ったことがありませんし、知り合いでもなければ一切の利害関係もないんですが、やっぱり同じ在日が逮捕されて「やったぜ!」とは思いません。

事件は彼個人が起こしたことなので私が悪いわけではないんですが、それでも「在日がやりやがった」と思う人は多いことでしょう。これは在日うんぬんではなく、全てのマイノリティに課された宿命で「部落出身者」や「LGBTの人」が事件を起こした場合、そうした声は必ず起こるものです。

これを私は差別だとは思いません。「そういうもの」言い方を変えると「宿命」だと思っています。日本のどこかで日本人が殺人を起こした場合は「日本人め!」とならないものの、在日韓国人が事件を起こすと「在日め!」となる。細かく言えば差別なのかもしれませんが、戦争が終わってまだ75年。現在の地球ではそんなもんでしょう。

例えば日本人がメチャメチャ少ない世界のどこかで、日本人が事件を起こしたら、きっと「日本人め!」ってなりますもんね。それと同じでマイノリティである以上、そう言われたり思われたりすることは致し方ないことだと考えています。

・私が心がけていること

なので、私は他の在日の迷惑にならないように「プラスにならなくてもいいからマイナスにならぬよう」緊張して日々生きています。不思議なもので、在日がいいことをしても誰も「在日だから」とは言ってくれないんですよ。あくまで個人が褒めたたえられるんですね。

これはある意味 大正解で、良いことにせよ悪いことにせよ、個人が起こした事案は個人が評価されるべきなのですが、残念ながらマイナスなことは個人ではなく属性が批判の対象になってしまうのです。人間って、そして世の中って不思議ですよね。

私が在日韓国人である以上、私が何かしらの罪を犯したら、私とどれだけ考え方が違っても、私と一切の面識がなくとも「在日め」と “その人” は思われてしまうのです。そう思うと、やっぱりマイナスなことは出来ないですよね。これが「在日はハードモード」の最たる理由です。

全ての在日韓国人はわかっていると思いますが、念のため言っておきます。良いことをしても「在日だから」とは誰も言ってくれません。悪いことをしたら「在日だから」と言われてしまいます。なので在日のみなさん、注意深く緊張して生きてください。いち在日韓国人からのお願いです──。

・取材は受け付けていません

話は変わりますが、最近ちょいちょいこっち系の記事を書くようになり、テレビやら雑誌やらから頻繁に取材依頼が来ます。私は韓国の専門家でもなければ、在日韓国人の代表のつもりも全くありません。あくまでいち個人であり、いち個人の考えだとご理解ください。なので今後も丁重にお断りするつもりです。

──ただし。フカキョンに会わせてくれるなら話は別です。どんなに過酷な取材でも喜んで受け付けます! どれだけ脱がされても構いませんので、ぜひご一報をお待ちしております。

執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎

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▼フカキョンに会わせてくれるなら、どんな過酷な取材でもお引き受けいたします──。

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