インターネットの世界でライター業をしていれば、それはイヤなこともある。励みになるありがたい言葉もあれば、グサッとくる失礼な言葉も少なくない。ただ、この世界で生きていく以上、どんなアクションもサラリと受け流す “スルースキル” が必要だと個人的には思う。

そういう意味で、ライター業を開始してから丸5年が経過する私、P.K.サンジュンはかなり高度なスルースキルの持ち主だと自負しているが、つい先日、久々にイラっと来てしまった。そしていつもならば余裕でスルーするところ、この時ばかりは……全力で戦ってしまったのだ。

・達人級のスルースキル

我々のようなネットライターに限らず、快適なインターネットライフを送るためには少なからずスルースキルが必要であろう。個人のSNSであろうとイチャモンを付けてくる無礼者はいるし、いちいち真に受けていたら心が持たない。そしてネットを使いこなせば使いこなすほど、スルースキルは自然と上がっていくハズだ。


そういう意味で、私のスルースキルはかなり高い方だと思う。なにせ、名前出し & 顔出しのネットライターである。たとえ多数派の意見ではないとわかっていても、自分の主張をするときはするし、別に反対意見があっても構わない。根本で「何事も人それぞれ」と考えているからだ。

さらに言えば、私は在日韓国人である。そっち系の標的にはしょっちゅうされるし、それこそ読者のみなさんが思う100倍くらいはヒドいことも言われていると思う。そんな非難の百裂拳さえも華麗に受け流せるのだから、私のスルースキルはトキ(達人)レベルにあるといっても大げさではあるまい。


だがしかし──。


1カ月ほど前に公開した「ポケモンGO」の記事についたイチャモンには、めちゃめちゃイラっとしてしまった。自分でもくだらないとは思うし、本当にイチイチ目くじらを立てることでもないのだが「コイツ(怒)」と思ってしまったのだ。

・ポケモンの記事に

イチャモンが付いたのは2019年6月22日に公開された「ソウルでポケモンGOをやったらこうだった」という記事。冒頭の「キラってないポケモンは捨てられなくて困っちゃってるよ。なにせ、テッポウオを30匹くらい抱えてるからね!」という文章に対し、以下のコメントがついたのだ。


「サブ垢運用してるってことかな?? それともキラ狙ってるポケモン同士しか交換しないマイルール??」


私がイラっと来たのは「サブ垢運用してるってことかな??」の部分。ポケモンGOは規約で1人1アカウントと定められており、当然私も1アカウントしか登録していない。私個人はサブアカウントの運用に対して特に感想はないが、サブ垢問題は一部のプレイヤーが最も目くじらを立てる議案であることは間違いない。

先述のように私は「名前出し & 顔出し」さらに言えば「ポケモンGOのアカウント出しライター」だ。しかもここ1年ほどは “ポケモンGOライター” と呼ばれてもおかしくないほどポケモンGOの記事ばかり執筆している。

そんな人間が規約違反をするだろうか? 仮にしていたとしても、それを記事にして全世界に発信するだろうか? このコメントが付いたのは娘と過ごしていた日曜日の午前中。穏やかな気分を害された私は静かにブチギレ、戦闘モードに突入した。

・戦闘開始

在日系の記事につくコメントを銃弾だとするならば、今回のは蚊のようなものである。だが、ピンポイントでイラっと来た。すかさず、投稿したTwitterユーザーに以下のようなメッセージを送りつけたのだ。


「うちのメンバーと交換してるだけですけど? 本当に発想がさもしいというかくだらないですね。とりえあず、Twitter社に通報します

「アカウントは晒しませんが、その過程も記事にしようと思います。あなたのように軽い気持ちでイチャモンをつけてマウントを取ったつもり、頭がイイと思っているつもりのネット民が好きではありません」


この程度のコメントが誹謗中傷にあたるかはさておき、とりあえず矢は放った。そしてここから続いた約1時間半の攻防──。その末に見えてきた「ネットクレーマーの特徴」とは? クレーマーによるビックリ仰天の発言は、2ページ目をご覧いただきたい。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)