世の中にあふれる詐欺SMSの中で、宅配業者のフリをしたものは一定数存在する。代表的なのが、「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」系で、ときには実在する業者の名前が使われていることも。
今回取り上げる詐欺SMSも同じ宅配系。ただし、そのクオリティがあまりにもクソすぎるのだ。これ作った詐欺師、ちょっと出てこい!
世の中にあふれる詐欺SMSの中で、宅配業者のフリをしたものは一定数存在する。代表的なのが、「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」系で、ときには実在する業者の名前が使われていることも。
今回取り上げる詐欺SMSも同じ宅配系。ただし、そのクオリティがあまりにもクソすぎるのだ。これ作った詐欺師、ちょっと出てこい!
最初にことわっておくが、この記事にはオチもなければギャグ要素も全くない。
ただただ、フィッシング詐欺被害に遭った “ある人物” の悲惨な状況を淡々と書きつらねていくのみである。あらかじめご了承いただきたいとともに、本記事が誰かのセキュリティ意識の向上につながれば幸いだ。
さて、これから語らせていただくフィッシング詐欺に遭った “ある人物” だが、それはなにを隠そう この私────の、妻である。
そのSMSは実に巧妙だった。日本語に不自然なところはなく、文面を読めば読むほど「こりゃ騙される人も多いだろうな〜」という気がする。私が引っかからなかったのは、タイミングが良かっただけ。なにせ、SMSの文面がこれだ。
「楽天市場でご購入ありがとうございます。商品発送状況はこちらにてご確認ください。http://……」
もしも楽天市場で買い物した直後だったら、私はほぼ間違いなく反射的にリンクをクリックしていたように思う。立ち止まれたのは、たまたま楽天市場を利用していなかったからにすぎない。というのも、SMSを見たときの心理的には……
最近の詐欺は巧妙になってきている。いわば心理戦といっても差し支えなく、例えば「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」というSMSなんかがそう。ついクリックしてしまうような手の込んだもので、「悪の組織」はこちらの先の先、何ならさらにその先くらいまで考えていることがよく分かる。
だからこそ今の時代、四方八方から詐欺が飛んでくると思っていてもいいくらいだが、つい先日私のスマホに怪しげなメッセージがSMSで届いた。短い文章ながらカードの請求をしてきており、短いURLがペタリと貼り付けてあったのだ。こ、これは怪しい……!!
一度あることは二度あるし、二度あることは三度ある……それは詐欺の世界でも同じで、引っかかる人がいる限り詐欺業者は何度も同じ手を使う。例えばひと昔前に流行った Amazon を名乗る詐欺も然りだ。
圧倒的な数のユーザーを抱える Amazon は、これまでにも詐欺のターゲットになりやすく、涙した被害者も少なくない。1年くらい前、マーケットプレイス詐欺やSMS詐欺など、いろんな手法が多発したことで広く知られているが、まだまだ知らない人も存在する。そして今、またしても偽 Amazon 詐欺が流行の兆しだ。