龍舞(りゅうまい)とは、中国圏の伝統的な踊りのこと。厄払いや雨乞い等のために演じられる歴史ある舞で、今では世界各地の中華街で披露されている。舞い手が長い棒を持ち、全員で息を合わせて棒を上下左右に動かすことで「龍が生きているように見える」のだ。

そんな龍舞を1人でするために、海外通販サイト・AliExpress(アリエクスプレス)で「子供と大人のためのドラゴンダンスアクセサリー」を購入した。8800円の商品が大幅値引きで5293円。めっちゃ高い……が、その分かなりガチなドラゴンである。しかも光るのだ。

というわけで今回は、皆の衆に縁起の良いドラゴンダンスを披露したい。神秘的な舞をとくとご覧あれ。

・龍舞

アリエクスプレスで「ドラゴンダンス」と検索すると、数多くの龍舞グッズがヒットする。なかでも1人用のドラゴンが人気で、価格はだいたい5000円から1万円。複数人で操作する巨大なものはもっと高い。いや、価格よりも種類の多さに驚いた。さすが中国である。

私が購入したのは、3メートルのドラゴン。5メートルだと約6500円、8メートルなら約9000円、最も長い10メートルになると約1万円だった。たぶん長くなるほどダンスの難易度も上がるのだろう。まずは3メートルのドラゴンを完璧に操れるようになりたい。

3メートルでも迫力は十分。全体的な雰囲気はドラゴンボールの神龍とほぼ同じ。いかにも願い事を叶えてくれそうな顔をしている。厄払いくらいお安い御用だろう。

ちなみに同商品の評価は4.9。コメント欄には「非常に満足」「完璧なドラゴン」「スーパードラゴン」などと褒め言葉が並んでいた。そんなドラゴンの顔に持ち手となるロープを取り付けて、電池ボックスに単3電池(別売)を3本セットしたら……


顔と胴体を合体させる。



これで準備完了だ。


妖しい光を放つドラゴン……渋い。うまく操作できるようになれば、ドラゴンが暗闇に浮かび上がるように演出できる。いまいちダンスを披露するシーンが思い浮かばないが、きっといつかチャンスは来るだろう。



・宙を舞うドラゴン

あらためて商品ページの動画を確認すると、ドラゴンは優雅に空を舞っている。まるで生きているようだ。


しかし実際にドラゴンを回してみると……


クソッ、難しい。


もしかしたら商品ページの動画はスロー再生なのかもしれない。ゆっくり回そうとすると絶対に落ちてしまう……と、今後一生使わないであろう「龍の扱い方」を学んでいく。大きく旗を振るようにドラゴンを泳がせるのが正解っぽい。


どうしてもスピードは出てしまうが、コツが分かってきた。LEDが彩る幻想的なドラゴンの舞。やはり夜の方が雰囲気が出るな。舞うなら夜だ。しかし慣れてくると3メートルでは物足りない。8メートルくらいならイケる気がする。さすがに9000円は出せないけど。



・その後

そんなこんなで、その後も練習を続け……


かなり



自由自在に



ドラゴンを



操れるようになりました。


……で?


というわけで、いつか急に余興をしなければならなくなったら……ドラゴンダンスを披露しようと思う。もちろん品質に問題はない(むしろ良い)ので、興味のある方はアリエクスプレスをチェックしてみてほしい。私と一緒に踊りませんか。Shall we ダンス?


参考リンク:AliExpress「子供と大人のためのドラゴンダンスアクセサリー、部屋を飾るための中国のドラゴンダンスアクセサリー、正方形のスポーツリボン、赤、黄、緑」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.