グルメ記事を執筆して人に情報を届ける身ならば、確かな舌を持っておきたい……いや、持っておかなければいけないと言っていいだろう。グルメライターであるならば、たとえ相手が珍味だろうと片鱗を嗅ぎ取れるはずなのだ。

絶対に負けられない戦いがそこにはある──ということで、グルメ記事も執筆する当サイトの記者から5人を選抜して熊本の「馬刺しチップス」を食べさせてみた。

・難易度高

馬刺しチップスの中身はこのような感じ。見た目は普通のポテチで、これといって変わったところはないし匂いも特別スゴいわけじゃない。とりあえずグルメライターの端くれとして私も実食。答えを知っているなか、どう感じたかというと……

脳で強引に馬刺し変換すると馬刺しではあるが、すぐに「これは馬刺しチップスだ!」となるのは難しいような気がする。原材料に馬肉こそ入っているものの、えびや食塩の量の方が多いため難易度はかなり高い。

醤油チップスというか、えびチップスというか。もしこれを編集部メンバーが一発で当てたらスゴいため金一封……なんてことはしないが、編集部イチの味覚王の称号を与えよう。それでは食べさせてみた感想をどうぞ!


・グルメライターたちの感想

あひるねこ「う〜ん、なんだろこれは……餃子かな(笑)。ていうか、よく餃子の記事を書いている原田さん(私)が持ってくる時点で餃子しかないでしょ。よく分からないので餃子にします」


GO羽鳥「えっ……? なんだこれ……餃子じゃないなぁ……いや、わかった! たこ焼きだ! 縁日のたこ焼きの味がする。たこ焼き味!!」


P.K.サンジュン「食える。全然食える……けど、ハッピーターンみたいに自分で買うか分からない味ですね。何味かというと……こういう食べさせる系って虫でしょ?(笑) ニンニク強めで味を隠してる感があるんだよなぁ〜だから虫味かな?」


砂子間「あっ、美味しい。何かと言われたら分からないけど、そうだなぁ……原田さんの出身地が福岡なので “はしまき” にします。あのお好み焼きを箸に巻いたようなものです」


中澤「う〜ん、粉物……かな? かっぱえびせんみたいな味がして、そこはかとなくエビっぽさを感じる。なんだろ、かっぱえびせん味のポテトチップス? 一番近いのはそれかな〜」


何味か当ててくれというお願いに対し、異様に警戒するメンバーたち。外したくないという恐怖より “何か” が入っているんじゃないかという恐怖が上回ったようだが、どちらかといえばお好み焼きやたこ焼きなど粉物を連想する回答が多かった。

結果として正解者は0。しかしながら、えびやガーリックパウダーを的確に感じ取って正解に近づこうとする姿は健闘したと言っていいだろう。さすがに馬刺しは変化球すぎたかな?


・お酒のツマミがベストか

個人的に馬刺しチップスはお酒のツマミとして合うような気がした。手が止まらなくなるタイプじゃないだけに、お酒と一緒に1つ……また1つといった感じで本領を発揮するタイプ。パッケージにも「おつまみに最適」と書いてあるし、まぁそっち方面の味付けなのだろう。

なお、値段は物産展で購入して540円。ネットだと400円弱で売られているところもあったので、ちょっとお高めな位置付けのポテチのようだ。珍しいは珍しいし、思ったよりもクセはない。お土産やサプライズで渡すと喜ばれるかも!

参考リンク:馬刺し屋
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.