
今日は寿司が食いてぇ。どこか面白い寿司でも出してないものか……と思ってググったら、4月10日からスシローにて九州にフォーカスしたフェアが始まっていた。
「大大大大感謝の九州祭ばい!」というやつだ。対象メニューを見たところ……おいおい、あのクッソ美味い郷土料理をセレクトしてるじゃあないか! さっそく食べに行ってみることに。
・りゅうきゅう
目当ての寿司は「あじのりゅうきゅう軍艦」だ。値段は店舗によって違うので、公式HPでそれぞれ確認していただきたい。
「りゅうきゅう」とは? その言葉だけ聞くと、だいぶ沖縄みがあるが、これは大分の郷土料理だ。
まだ現存するか知らないが、何年か前に行った時には大分空港でも食べられる店があったように記憶している。
本場のそれがどういう料理かというと、そのシーズンごとの適当な魚(特定の魚とは決まっていない)を、醤油ベースの汁に漬けて食べる、ある種の保存食だ。
スシローの表記が「りゅうきゅう」と平仮名なので、この記事では平仮名で通す。しかし現地では「琉球」と書かれていることも多い。
仕組みや方向性としては、伊豆諸島の島寿司と似たようなものだろう。ありがちなスタイルとしてはご飯に乗せて「りゅうきゅう丼」として出てくるが、別に丼でなければならないわけではない。
使う魚の種類や部位、漬け具合、漬け汁の味付けや、食べる際のトッピング(ネギや生姜など)は店ごとで異なっている。恐らく決まったスタイルは「魚を漬ける」という点を除き、存在しないのだと思われる。
大分でいちばん食べたい魚と言えば、やはり関サバ・関アジだろう。スーパーボールなみにハリのある魚体は美しい。身は固く締まって歯ごたえがあり、マジで美味い。
つい生で食べることに意識が向いてしまうが、大分に行ったからには「りゅうきゅう」も試してみるべきだ。
港近辺のよくわからない居酒屋に行くと、小さい切れ端のような身がしっかり漬かった「りゅうきゅう」が、酒のツマミとして出てくることがある。
これが素晴らしく美味いのだ。刺身用みたいな切り身を使ったパターンと、切れ端の寄せ集めみたいなものを使ったパターンがあるが、個人的には後者の方が味が染みていて好きだ。
シーズンを変えれば太刀魚、ハモ、ヒラメなど、鯖やアジと比べて見落とされがちな魚を使ったバージョンが出てくることもある。これ等も美味い。
私は数年前に仕事で年に7回くらい、全ての季節で大分~宮崎に行く生活をしていた。その時に現地の担当者と共に毎晩違う居酒屋を攻めるというようなことをしていて、こいつを知った。
ある店で出てきた、濃く漬けたヒラメを出汁茶漬けにして食ったやつはマジで飛ぶほど美味かったので、鯖やアジにこだわる必要は無いと思う。
弱点があるとすれば、そんなに映像映えしないことだろう。デカい生の切り身が乗った海鮮丼などの方がビジュアル的には圧倒的に強い。
しかし日本食というのは、往々にして茶色く映えないヤツの方が美味いのだ。大分に行ったら、皆さんも細切れの切れ端ばかりで作られた「りゅうきゅう」を食ったほうがいい。
・スシロー
そんな、大分の隠し持つバチクソにうまい郷土料理にスシローが目をつけるとは。面白れぇことするじゃん。もちろん真っ先にオーダーした。
やっぱ映えねぇな。
しかしこいつはそれでいいのだ。スシロー版はアジを用いたものなようす。食べてみると……なるほど。けっこう頑張っていると思う。
こういうのが大分にあると知るきっかけとしては、いいのではなかろうか。スシロー版も美味いが、美味いスシロー版のさらに100倍くらい美味いのが大分にはある。
そう考えれば、大分に行きたい気分になるだろう。海辺で生の刺身とりゅうきゅうを食い、夜は別府なり由布院の温泉でキマるのだ。
地方の良さを全国に知らしめるのも、大手フードメーカーのフェアの持つ機能の1側面。そういう観点では、地味極まりなく知名度もそんなに無さそうな「りゅうきゅう」は良いチョイスだと思う。
参考リンク:スシロー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼その他のフェア対象メニューも面白かった。この中から、特に興味深かったものをピックアップする。
▼九州といえば生の鯖。漬けごま版とノーマル版がある。
▼「馬刺し食べ比べ」 寿司屋で馬刺しは面白いと思う。まあまあコスパの良い馬刺し。飛ぶ馬刺しは熊本に行くべき。
▼「九州うまかもん3貫」 これもコスパがいい。
▼「ごぼ天肉うどん」 福岡名物ということらしい。讃岐うどんっぽいコシのある麺で、ごぼうの天ぷらがよくできている。スシローって揚げ物うまいよな。
福岡ということから前に食った「資さんうどん」っぽいのかと思ったがけっこう違った。在京の福岡民は「資さん」系を期待しないよう注意。やはり福岡に行くべき。
江川資具









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