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日本一の馬肉生産量を誇る、九州地方の県といえば「熊本県」だ。だが、馬肉の生産は一番なのに、熊本県では馬の生産頭数は一番ではない。それには、とある理由があった。

熊本県で生産される馬肉はカナダや北海道などから仔馬を持ってきて、熊本で育てるというシステムを取っていることが多い。そのため、馬の生産頭数は馬肉生産量に比べ少ないのだという。

つまり、場合によっては熊本産の馬肉でも、じつは海外生まれの馬だったということもあるのだそうだ。だが、そんななか熊本県生まれをメインに、国内生まれの馬肉にこだわる牧場が存在する。

その牧場の名前は「古閑牧場」。ここでは自社の牧場で育った馬を馬肉にし、100グラム157円という激安価格の馬刺しから、3000円近い高級な馬刺しまで、多くの種類を販売している。

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お店の方に聞くと安い肉でも高級な肉でも馬自体は変わらず、部位が違うのだそうだ。せっかくなのでもっとも安い馬肉と一番高級な馬肉を購入し、違いを確かめることに。

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まず、100グラム2800円程度する最高の馬刺しを食べてみる。美しいサシが入っているのに全くくどくなく、口のなかで赤身の旨さと一緒にスーッと溶けていく。

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表現するなら “旨味を強く、脂をすっきりさせたマグロのカマトロ” といった感じが近いが、この独特な美味しさは一度食べてみないとわからないと思う。

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お次は100グラム157円の激安馬刺し。こちらはまったく期待していなかったのだが、薄切りにして食べてみると、弾力のある肉から旨味があふれまくり!

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高級馬刺しとは食感などもまったく違うが、それでも普通の居酒屋で出てくるような馬刺しと比べたら天と地の差があるぐらい美味しい! 古閑牧場恐るべしである。

今回食べた馬刺し以外にも、1000円台の馬刺しなども豊富にあるため、次に熊本県へ行った際にはぜひ食べてみたいと思った。

今まで食べてきた馬刺しとはなんだったのか……と馬刺しの概念が変わってしまう古閑牧場の馬刺し、馬肉好きはぜひお土産に持ち帰ることをおススメするぞ。

参考リンク:古閑牧場
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.

▼100グラム2800円程度の超高級馬刺し
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▼100グラム157円の馬刺しも丁寧に真空パックしてくれた
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▼開けてみるとこんな感じ。
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▼どちらも非常に美味しいです
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