ラーメン屋のご飯メニューをレポートする連載『ラーメシ通信』。始まりは、ラーメンそんなに好きじゃない私(中澤)が「でもラーメン屋のご飯メニューってウマそうだなあ」と思ったことがキッカケだ。ゆえに、専門的な評論というより、素人目線で感じたことを正直に伝える内容となっているわけだが……

そんなラーメシ通信にリクエストが来た。二郎インスパイア系『立川マシマシ』に「マシライス」というものがあるらしい。オリジナリティーあふれる名前だけど、その正体やいかに?

・プロ(当社比)

今回で第7回のラーメシ通信。起ちあがったばかりの連載に届いたリクエストは以下の通りだった。

「二郎インスパイアのお店「立川マシマシ」には、「マシライス」「デラックスマシライス」というラーメシがあります。どちらもとても美味しいですが、デラックスの方がとてもデラックスなのでぜひトライしてデラックスな気持ちになっていただけたら嬉しいです」

──二郎っぽいラーメン屋は私のような素人が二の足を踏む代表と言える。そんな二郎インスパイア系であるだけでなく、ご飯メニューを知っていることにプロの匂い(←あくまで私から見た)を感じた。

また、私が勝手に言っている「ラーメシ」という造語を使ってくれているのも嬉しい。リクエストありがとうございます

・熱いスポット

というわけで、『立川マシマシ』の立川総本店を訪れた。立川アーバンホテルの1階にあるんだけど、ここは「たま館」といういくつものラーメン屋が集合しているスポット。


人気ラーメン屋群の中でも『立川マシマシ』はひと際行列ができている。

看板には丼の限界突破を目指すかのような爆盛りラーメンの写真。二郎インスパイアって感じがする。注文するのはご飯メニューとは言え、食べきれるのだろうか


・写真はない

券売機を見ると、隅っこに「マシライス(800円)」というボタンが。写真はない。怖い

リクエストでは「デラックスの方がとてもデラックス」とのことだったが、デラックスマシライスのボタンはなかった。そのため注文はマシライスにしたところ、こんなん出ましたけど


・ご飯量が選べる

ご飯は注文時に口頭で350g、520g、700gのいずれかから選べる。520gでも並から170g増しなのに、700gまで選べるってのが凄い。ちなみに、私が注文したのは350gです。


見た目はキーマカレーみたいにも見えるけど、食べてみると甘辛い味がする。これはカレーじゃない。茶色い部分は全部肉である。肉の海だ。

・異常なコク

その甘辛さはトッピングされた卵黄をつぶしたら異常なコクとなって襲い掛かってきた。ご飯がグイグイ減っていく。ご飯が多めなのもさもありなんという濃厚な旨みにスプーンが止まらない! これがマシライスか……!!


癖になる味は近所にあったら通ってしまいそうなレベル。それでいて、立川マシマシで食べる意味を感じるオリジナリティーは理想的なラーメシであるように感じた。


・ラーメシの星

その証拠に、私以外にもマシライスを注文している人が結構いる。券売機のポジションは隅っこだったが、ファンの間ではお馴染みのメニューになっているのかもしれない。

無くなると寂しい何かが詰まっているマシライス。たかがラーメン屋のご飯メニュー、されどラーメン屋のご飯メニュー。個性あふれるラーメシの宇宙にまた1つ星が輝いた。

・今回紹介した店舗の情報

店名 立川マシマシ 立川総本店
住所 東京都立川市錦町1-2-16 立川アーバンホテル たま館 1F
営業時間 月~金11:00~15:00、17:00~23:00 / 土、日11:00~23:00
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.