「家そば放浪記」の記事まとめ (公開順・10ページ目)
『土川蕎麦物語』。ものすごく良い商品名だと思う。というか、私、昔から “物語系” が好きだ。
古くはドラマの『スチュワーデス物語』から始まり、ゲームで言うなら『ダウンタウン熱血物語』、好きな漫画は『柔道部物語』……。どうも私、“物語系” には弱いのだ。
土川蕎麦物語はどうなのか? さっそくパッケージを見ていこう。
奈良屋(ならや)──。当連載の愛読者様であれば、奈良屋がどれほど強いのかは言われなくてもご存知かと思う。
なにせ初登場でランキング4位をマーク。
続く2回目の登場で1位を獲得。
その後もチョイチョイと登場(今回で6回目)しては高得点を連発で、なんと今現在、ランキングの2位と5位が奈良屋の蕎麦……。
その強さ、かつてのテレビ番組『ものまね王座決定戦』におけるコロッケなみの決勝進出率といっても過言ではなかろう。
言うならば最強。敵なしの猛者。その勢い、ほとんど無双。
ついつい前置きが長くなってしまったが、今回の奈良屋は『挽きたて二八(ひきたてにはち)』である。
銀座にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」に行った際、まず入り口で出迎えてくれたのが今回の『わんこそば 南部・盛岡・そば処 直利庵』であった。
そして思い出す。「そうだ、岩手県は、わんこそばだった」と。
以前も『そば処 東家。わんこそば』なる蕎麦をレビューしたが、今回のわんこや、いかに!?
「キタ、この形状……!」。私は店内で静かにつぶやいた。
“この形状” とは言うまでもなく、現在ランキング4位にも入っているヤマダイ『手緒里 紫峰そば』を連想とさせるU字型の「島田掛け」製法スタイル。
正直これは期待である。
私にとって、未知なる地なのが福井県。
この世に生まれてから44年。これまで様々な都道府県に足を運んできたが、いまだ未踏なのが秋田、山形、島根、鳥取、広島、徳島、長崎、佐賀、そして福井。
思い出しながら羅列してみると意外と未踏の地が多かったことに自分でもビックリだが、そんな福井のアンテナショップ「ふくい食の國291」で購入したのが今回の『越前屋三代目の蕎麦』なのである。
蕎麦といえば長野県というイメージがあるが、こう長いこと干し蕎麦を食べ続けていると、どうしても山形県が気になる存在になってくる。
美味い蕎麦がやたらとある。実は隠れた蕎麦処なのでは……なんて思っていたら!
まさに今回の蕎麦の製造元「卯月製麺」のホームページに、「東北のそば処、山形」と、そのまんまのことが書かれていた。
さらに詳しく見てみると──
スーパーめぐりが楽しい。特に旅先でのスーパーチェックは隠れたメインイベントな感もある。
先日、餃子目当てで同僚と栃木県は宇都宮に行ったのだが、当然ながらスーパーマーケットもパトロール。
まず「カットねぎ」をチェックして、どんな納豆が売られているのかも確認し、最後に干し蕎麦を見にいくと……
秋葉原に『福島屋』というショップがある。私はてっきり福島県のアンテナショップかと思い込みながら入店し、いつものように干し蕎麦を探していたのだが、売っていたのは……
販売者:カドヤ株式会社(東京都町田市)
製造所:株式会社北舘製麺(岩手県)
──と、まったく福島とは関係のないメーカーの干し蕎麦『国内産そば粉 挽きたてそば 北舘充史』だった。
はて、これは……と疑問に思い調べてみると、
油屋清右衛門と聞いて「お!」と思った人は、かなりの家そば放浪記通(ツウ)である。あまりにも通すぎて私がビビるほどであるが。
当連載に油屋清右衛門が登場したのは今回を入れて計4回。伊勢丹の地下や、ザ・ガーデン自由が丘など、「ちょっとイイところ」で売られている印象がある。
また、同社は同業他社が絶対にやらないようなアニメ・漫画・ゲーム系のコラボ商品をバシバシと出すところも特徴で、詳しくはホームページをご覧になってほしいが、唯一無二のヲタ系そばメーカーと言って良いだろう。
今回の蕎麦が『やまいもそば』なので、遠い昔、私が働いていたお蕎麦屋さんでの やまいも の使い方を簡単にご紹介してみようかと思う。
まずは、やまいもの皮をシャッシャと剥く。するとヌルヌルして持ちにくいが、目の細かい「おろし器」を使って頑張ってシュカシュカと擦る。
そして出来上がった純白の「とろろ」を、綺麗な水で少し薄める。そのままの粘度だと、コシが強すぎて使いにくいからだ。これポイント。
今回の干し蕎麦は、藤原製麺の『幌加内(ほろかない)そば』。
同社の蕎麦については、セブンイレブンで売られている7プレミアムの『2種のそば粉をブレンドしたそば』をはじめ、『早ゆでそば 細麺』、そしてヤオコーで売られているPB商品『Yes! YAOKO Premium 風味豊かな幌加内そば』を過去に食べてきたが……って、アレ?
ヤオコーのも『幌加内そば』だ。てことは、同じ商品だったりする?……と思いきや!
今回の蕎麦は、完全なる「ジャケ買い」ならぬ「パケ買い」だ。
目の覚めるような彩度全開の赤。色を表す色光の三原色「RGB」で言うならR255。色料の三原色「CMYK」ならM100のY100といっても良いくらいの完全なる赤。なかなか干し蕎麦で「赤」は見ない。
その赤は、蕎麦棚の中でひときわ異彩を放っていた。
恐るべき高打率。バッターボックスに立てば全打席ホームラン。それが北海道が誇る蕎麦メーカー「新得物産」の干し蕎麦だ。
これまでの登場は3回。なのにハッキリと名前を覚えているというのは、どれも相当に美味かったから……に他ならない。
なにせ初登場時の『挽きぐるみそば』はランキング2位を獲得。2回目登場の『北海道新得八割そば』もランキング3位を獲得で、3回目登場の『北海道新得 更科そば』もこれまたランキング3位……。※現在は「殿堂入り」&「松」に
調べてみたら、本当に “全打席ホームラン” だった……。これほど “間違いのない蕎麦” を作るメーカーも珍しいのではないだろうか。
こちらの蕎麦、店の棚に入っている時から、な〜んか不思議なオーラがあった。
まず、墨絵っぽいイラストが実に独特。一体この塔は何だろう……と、商品名にもある「羽黒山」でググったら、すぐに五重塔がヒットした。なんでもこの塔、国宝らしい。
ちなみに羽黒山は、山形県鶴岡市にある、標高414メートルの山である。
ついに200束まで目前になった第196束目は、長野が誇る蕎麦メーカー「おびなた」の『善光寺門前 信州そば』をチョイスしてみた。
信州そばといえば長野県、その逆もしかり……と、ここでクイズを出してみたい。
これまで196もの干し蕎麦を食べてきたが、製造所が長野県だった蕎麦はどのくらいあったでしょうか?
答えはなんと……
このところ、いろいろな地方のアンテナショップで購入した干し蕎麦ばかり食べており、ぜんぜんスーパーの乾麺コーナー巡りをしていなかった。
少し反省しつつ、ひさしぶりに私のホームスーパーである西友をチェックしてみると……見たことのない商品が売っている〜!
その名も『十割そば 芯せいろ』。パッケージを手に取り裏返してみると、なんと製造所は……