ここ何年も日本のサッカーにはマリーシア(ずる賢さ)が足りないと言われ続けているが、逆にマリーシアだらけなのが居酒屋の「ちょい飲みセット」である。
なにせ、 あの手この手で客のユニフォーム(財布の紐)を引っ張ってきては「1杯だけ」という断固たる決意を揺さぶってくるのだから。そのため、「ちょい飲みセット」を頼んでも “ちょい” でフィニッシュできることなんてほぼ無い。
すべては居酒屋のマリーシアがエゲつないがゆえに起きること。一例を挙げると……
ここ何年も日本のサッカーにはマリーシア(ずる賢さ)が足りないと言われ続けているが、逆にマリーシアだらけなのが居酒屋の「ちょい飲みセット」である。
なにせ、 あの手この手で客のユニフォーム(財布の紐)を引っ張ってきては「1杯だけ」という断固たる決意を揺さぶってくるのだから。そのため、「ちょい飲みセット」を頼んでも “ちょい” でフィニッシュできることなんてほぼ無い。
すべては居酒屋のマリーシアがエゲつないがゆえに起きること。一例を挙げると……
よくよく考えれば、飲食店の「お得なセット」ほど危険なものはない。お店はサービスすることで(単純計算ではお店が損をすることで)利益を狙うのだから、いわば “肉を切らせて骨を断つ” 的な捨て身攻撃。
客側が「なるべく安く済ませよう」と警戒していても、そのガードの上から打撃を当てて脳を揺らしてくる。そして気づいたときには財布の紐がユルユルに……なんてことは珍しくない。たとえば、以下のように。
最初に本記事で唯一(?)役に立つ情報を紹介しておくと、『宇奈とと』が店舗限定でやってる「ちょい飲み」はマジで良い! 上のポップを見ればお分かりのように、1000円・1250円・1500円の3種展開で、1番安い1000円のセットでも「うな串」が付いてくる。
まぁ、「宇奈ととの うなぎはちょっとなぁ〜」って人にはオススメしないが、低価格帯のうな丼の中で『宇奈とと』はかなり優秀だと個人的には思う。なので、今回取り上げる「ちょい飲み」も実に嬉しい存在なのだが……。
そう思って油断していたら、会計が3倍になってしまった。何があったのかを以下で紹介しておきたい。
ロッテリアが一部店舗でちょい飲みをやっている。ご存知だろうか? 正確には「ロッテリア バル」というカッコイイ名称なのだが、まぁ実質ちょい飲みである。
ザックリ説明すると、プラス100円でセットのドリンクがビールやハイボール等に変わるというもの。飲み放題ではなく、ちょこっと飲みたい人向けのサービスだ。
言うまでもなく、「ちょい飲みセット」はちょっと飲むためのセット。一般的にはアルコール1杯におつまみ2皿くらいが相場だろう……と思っていたので、ウーバーイーツで塚田農場の『お家でちょい呑みセット(2980円)』を見たときは混乱した。
なんだコレ? こんなことを言うのはアレだが、塚田農場は何か勘違いしてるんじゃないか? と思いつつ実際に注文したところ、私はブチギレながらコンビニに行く羽目になった。
居酒屋が『ちょい飲みセット』を販売することは珍しくも何ともないが、実際に頼んで “ちょい” でフィニッシュ出来ることは極めてレア。人によっては、「奇跡」と言っていいくらいの確率であろう。
では、一体なぜ人はちょい飲みセットを “ちょい” で終わらせることが出来ないのか?
どのような割引にも落とし穴がある。それはなにも店側がセコいことをしているという意味ではなく、私たち買う側の油断が原因となっていることも多い。
たとえば、マックでクーポンを使ったら安く済んだことに安心してしまい、ついついチキンナゲットを追加してしまったとか。スーパーで半額シールが貼ってある寿司を見てテンションが上がり、いつもの倍くらい買っちゃったとか。
おそらく誰もが似たような経験をしているかと思うが、「あるあるだよね」で済ませていては割引の恩恵を永遠に享受(きょうじゅ)できない。そこで──。
居酒屋が『ちょい飲みセット』を販売することは珍しくも何ともないが、実際に頼んで “ちょい” でフィニッシュ出来ることは極めてレア。人によっては、「奇跡」と言っていいくらいの確率であろう。
では、一体なぜ人はちょい飲みセットを “ちょい” で終わらせることが出来ないのか?
居酒屋や飲食チェーンでよく見る「ちょい呑みセット」。一般的には “お得なセット” くらいに思われているかもしれないが、あれほど危険なものはない。
その危険性について、「餃子の王将」で見つけた “ちょい呑みセット” を例に説明しよう。なお、先日公開した「天下一品の700円得飲みセット」でも言ったが、以下は言い訳ではなく、失敗の原因と分析である。
本記事で述べる内容は一般的に「言い訳」と呼ばれるものかもしれないが、私に言わせると「失敗の原因と分析」である。
それは実に巧妙であった……。と言われても何の話か分からないだろうから、起こったことをありのままに話そう。