ハマザキカク (HAMAZAKIKAKU)

社会評論社というお硬い出版社で『いんちきおもちゃ大図鑑』や『エロ語呂世界史年号』など珍書を出してきた編集者。辺境デスメタル・ヒップホップを愛好しており、『デスメタルアフリカ』の著者。

「ハマザキカク」担当の記事

【辺境音楽マニア】メンバーが皮肉な死を遂げたデスメタルバンド10選

デスメタルとは、英語で綴ると「Death Metal」。その言葉通り、直訳すると「死の金属」を意味する。

その語源は諸説あるのだが、アメリカのスラッシュメタル・バンド「Possessed」の1stアルバムに収録されている『Death Metal』という曲と、同じくアメリカのデスメタルバンド「Mantas」の『Death by Metal』というアルバムが有力だ。

しかし音楽的なデスメタルを初めて体現したのは、Mantasの後進バンドでその名も「死」を意味する「Death」だと言われている。

今回はそうした「死」に関連するバンド名を掲げて、不幸にもメンバーが早く「死んでしまった」皮肉なバンドをいくつか紹介していこう。

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【辺境音楽マニア】再現度高すぎ! アフリカ・モザンビークのロックスター「Scratch」の完コピバンドがついに現る!!

皆さんは、アフリカ・モザンビークのバンド「Scratch」を覚えているだろうか? 拙著『デスメタルアフリカ』の表紙を飾っているあのバンドである。

自らのことを「ヘヴィーデスメタル」と形容するものの、ブラックメタル特有の白塗りメイクに、歌っている内容は失恋についてというチグハグさ。それでいながらも妙に脳裡にこびりつくメロディが日本人の琴線に触れた。

そんな怪しい彼らを、完全コピーするバンドが登場したのである。今回はそのコピーバンドに焦点を当てたいと思う。

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【辺境音楽マニア】事故死したデス・ブラックメタラー12人

これまでに、本サイトでは「自ら命を絶ったデス・ブラックメタラー」や「殺害されたデス・ブラックメタラー」を紹介してきた。おっかない格好をしていたり、神秘的なイメージを貫いている彼らも人の子。生まれた時は赤ん坊で、いつかは死ぬのである。

今回は、事故死したデス・ブラックメタラーを取り上げたい。“事故死” というと、メタル界ではツアー中のバスの転落によって亡くなった「Metallica」のクリフ・バートンや、飛行機の墜落事故で命を落としたランディ・ローズなどが挙げられるが……デス・ブラックメタラーは?

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【辺境音楽マニア】殺害されたデス・ブラックメタラー10人

以前の記事で、「自ら命を絶ったデス・ブラックメタラー10人」を紹介した。デスメタルやブラックメタルの世界では、気性が激しかったり、病んでいる人が多く、一般人よりも自殺率が高いのではないだろうか。もちろん温厚で人徳をわきまえたジェントルマンも数多くいるのだが、ジャンル全体の傾向としては荒っぽく粗野だったり、逆恨みを募らせる復讐心の強い人たちが多いのは否めない。

そんな気性の激しいデスメタル、ブラックメタルの世界で「自死」による死ではなく、「他殺」による死、つまり何らかの事件に巻き込まれて殺された人はどの程度いるのだろうか? 今回は殺されたデス・ブラックメタラーを追ってみよう。

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【辺境音楽マニア】世界最南端のメタル事情について

以前の記事で、北極圏最大の都市「ムルマンスク」のメタル事情について紹介した。メタル音楽は元々ヨーロッパやアメリカなど白人が多い地域で発展した音楽のため、北半球の方がバンド数が多いのは否めない。

しかし最近では、インドネシアやアフリカなどのメタル事情をレポートした本が出版されるなど、南半球のメタルも熱くなってきている。

さてそれでは、世界最南端のメタルシーンはどういった状況なのか? 残念ながら北極圏と違って、南極圏は南極大陸に近く、人が大勢居住する都市は存在しない。世界最南端の都市と言われるのはアルゼンチン南端のティエラ・デル・フエゴ州の州都ウシュアイアである。この街の人口は5万6000人。この街には2つのメタルバンドがいたようだ。

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【辺境音楽マニア】自ら命を絶ったデス・ブラックメタラー10人

先日、「Linkin Park」のボーカル、チェスター・ベニントンの自殺が報じられた。親交のあった「Soudgarden」のクリス・コーネルが2カ月前に自殺しており、その誕生日にチェスター・ベニントンが命を絶ったことに衝撃を受けた人も多いことだろう。

有名ミュージシャンの自殺が相次いでしまったが、より激しい音楽とされるデスメタルやブラックメタルでも自殺はよくある。しかしバンドが世間的に知られるほど有名でないため、一般ニュースで報じられることはない。特にブラックメタルのサブジャンルの中には「自殺ブラックメタル」と呼ばれるものがあるぐらいで、自殺とメタルの親和性は他の音楽ジャンルに比べて強いと言っていいだろう。

さて今回は、自ら命を絶った有名デスメタラー、ブラックメタラーでも特に印象的だったり、有名な事例を10件紹介しよう。

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【辺境音楽マニア】北極圏最大の都市「ムルマンスク」のメタル事情

以前、日本から最も近い白人文化圏「サハリン」のメタル事情を紹介した。元々日本領「樺太」で、北海道とは目と鼻の先にあるにもかかわらず、あまり馴染みがないため辺境感が強い。ここにも多くのデスメタルやブラックメタルバンドが潜んでいる。残念ながら人気は乏しく、クオリティが高いバンドはいない。

一方、極東ロシアではなく、北極圏に属する最北端のムルマンスクではなかなかクオリティの高いメタルバンドが多くいるようだ。今回はそんなムルマンスクのメタル事情を紹介しよう。

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【辺境音楽マニア】知られざるデスメタラーの職業事情について

デスメタルやブラックメタルなどのエクストリームミュージシャンはどんなに売れたとしても、それだけで食べていくのは至難の業。かなり有名なバンドでも、昼間は別の仕事をしている。

ツアーやマーチャンダイズで稼ぐためにはロックスターのように振る舞わないといけないし、ある程度一般層に対しても受け入れられるよう音楽的に妥協する必要も出てくる。結果的にデスメタルというよりラウドロックみたいになってしまうのが常だ。また最終的にはバンド活動だけで稼げるようになっても、駆け出しの頃は別の仕事に就いているのがほとんど。今回はそんなデスメタラーな職業事情をお伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】まだあった! ロシアの究極トンデモ日本風ヒップホップビデオ!! サムライが出て来て宇宙爆発

今までに、この「辺境音楽マニア」では、ドイツの「Genetikk」や、フランスの「IAM」など、インチキ日本かぶれヒップホップを紹介している。ドイツとともに、ビデオクリップに日本的要素を取り込むことが大流行しているのが、今のロシアのヒップホップシーンだ。そのロシアとドイツは、アメリカに次いで世界最大規模のヒップホップシーンを形成している。

以前紹介したサハリンのロシアンヒップホップに続いて、日本好きなロシアのヒップホップシーンについてお伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】すべてが謎に包まれた「北朝鮮のデスメタル事情」

過去の「辺境音楽マニア」では世界有数の危険地帯である、イラクシリアのデスメタル事情を取り上げた。しかし最近では一連のミサイル発射により、北朝鮮が国際社会の平和と秩序を乱す「最大の脅威」と見られてきている。特に日本にとっては中東よりも遙かに身近に感じる脅威である。

そしてそんな「北朝鮮にデスメタルはいるのか?」と問われれば、「いないに決まっている」と答えるのが常識的な考えだ。なにせ一般市民は、外国のCDを聴く事はできないし、外国のインターネットにアクセスする事もできないからだ。髪を長髪に伸ばしたり、アンプやエフェクター、ツインペダル等、デスメタルを奏でるのに必要な楽器類も入手できないだろう。今回はそんな北朝鮮のデスメタル事情をお伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】サハリンの日本建築で戦国時代を装うロシアンヒップホップ

ロシアはデスメタル・ブラックメタル大国であるとともに、世界有数のヒップホップ大国である。一般層ではメタルよりもヒップホップの方が遙かに人気が高いぐらいだ。そのロシアのヒップホップシーンで最も人気のあるレーベルが、ロストフナドヌ出身のカリスマラッパー「Бастa」が率いる『Gazgolder』だ。

Gazgolderには「Скриптонит」や「Словетский」など、今のロシアのヒップホップシーンで人気のラッパー達が数多く所属しているので、そのYouTubeチャンネルは、ロシアンヒップホップ好きは要チェック。今回はそのなかでも異質な1組を紹介したい。

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【辺境音楽マニア】世界一危険なイラクのデスメタル事情

2017年現在、地球上で最も危険な場所と言ったらどこだろうか? 最近はマシになっていると伝えられているが、イスラム国に国の一部を侵食されている「イラク」や「シリア」がそのひとつに入るだろう。以前、この辺境音楽マニアでは、シリアのメタル事情を伝えるドキュメンタリーを紹介した。

一方のイラクだが、実は「イラクにメタルバンドがいる」というのは、元々辺境メタルマニアの間では、たまに話題になること。しかし日本語のサイトでは、まとまった記事が存在しない。そこで今回の「辺境音楽マニア」ではイラクのメタル事情をお伝えしよう。以下はイラク発のメタルバンドである。

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【辺境音楽マニア】一体ナゼ? ジョージアのラッパーが山崎ハコの曲をサンプリングしている件

世界のヒップホップを聴いていると、日本の曲をバックトラックにサンプリングしている曲と出くわす事がたまにある。特にアニメソングやゲーム音楽が用いられる事が多いようだ。やはり日本のコンテンツで世界的に人気のあるものは、この2つのジャンルが多いからだろう。

しかし時々、「なんでその曲?」という珍しい曲がサンプリングされる事がある。筆者はYouTubeで色んな国のヒップホップチャンネルを登録しており、ラジオのように聞き流している事が多いのだが、唐突に日本語が流れてきて驚かされる事が度々ある。今回は意外すぎるサンプリング曲について、お伝えしたい。

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【辺境音楽マニア】ネット検索しても情報にたどり着けない数字系バンド名11選

「1389」や「1917」など、歴史的事件が発生した年を名前にしたメタルバンド達を、以前の記事で紹介した。その中で言及したバンドに日本のグラインドコアバンド「324」がいる。疾走感とブラストビートの迫力が凄まじく、世界的にも非常に人気の高かったバンドだ。「Corrupted」や「Discordance Axis」とのスプリットなどもリリースしており、まさに伝説的なバンドであった。

そのカリスマ的バンド「324」を調べるために、インターネットで検索しても、「会社法第324条」とか「324教室」、電化製品の型番ばかりがヒットしてしまい、肝心なバンド情報がなかなか得られない。今回はそんな名前が数字のバンドについて、お伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】デスメタルあるある50選

若者音楽のなかでもヒップホップやテクノなどに比べて、メタルは「汚い」とか「気持ち悪い」と迫害され続けてきたジャンル。最近ではポストブラックメタルやメタルコアがオシャレなものとして人気も高まってきているが、デスメタルからしたらそれもどこ吹く風。

メタルのなかでも、もっともえげつないとされ、人口も少なく、世間から白眼視されているデスメタル愛好家が、日々感じる「あるある」を50個考えてみた。

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【辺境音楽マニア】日本から最も近い白人文化圏「サハリン」のメタル事情

ロシアはインドネシアと並ぶデスメタル大国で、「ペイガンフォークメタル」というジャンルに限って言うと、世界最大規模のシーンを誇る。日本人の間では、ロシアと言ってもほとんどモスクワ。サンクトペテルブルクぐらいしかイメージがわかないが、実はシベリアのオムスクやイルクーツク、ノボシビルスクなどにも大規模なメタルシーンが形成されている。

今回はそんなサハリンのメタルシーンについて、紹介しよう。

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【辺境音楽マニア】過激さを求めた「ブラックメタル」の現状 / ゴリラをコンセプトにしたバンドまであらわる

ブラックメタルは、近代文明や人間社会に否定的なスタンスを採る事で知られる音楽ジャンルのひとつである。当初はキリスト教や西洋文明に対するアンチテーゼから始まったのだが、その内の極端な一派が過激なエコロジーやアナキズムを主張し始め、ついには「グリーンメタル」や「レッドメタル」といった派閥まで登場し始めているのが最近の状況だ。

特に有名なのがその名も「Botanist(植物学者)」というサンフランシスコの「反人類」を掲げる「グリーンメタル」を自称するエコロジカルブラックメタル。まさかと思われるかも知れないが、ポストブラックメタルとの類似性を感じさせ、個性的でなかなか音楽的レベルも高い。今回はそんなブラックメタルの発展について、お伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】永久保存版! 誰でもわかる「デスメタル」と「ブラックメタル」の違い12選

「辺境音楽マニア」では世界中のマニアックな “デスメタル” や “ブラックメタル” ネタを提供してきた。しかし元々この手の音楽に馴染みのない方々から、「そもそもデスメタルとブラックメタルってどう違うの?」と聞かれることも多い。

そこで今回は、このメタルの中でも最も過激とされる2つのジャンルの違いを、一般の方々にも分かるように簡単に説明していこう。

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【辺境音楽マニア】まるで世界史クイズ! 各国で増殖する “年号系” メタルバンド

以前の記事で世界で「731」という数字がやたらとメタルバンドの間で使われている事をお伝えした。ロシアには「731」というブラックメタルがおり、オーストラリアには「731」というグラインドコアがいる。実はこの「731」は旧日本軍の人体実験をしていた「731部隊」が由来なのだ。

元々この世界では他にも「324」というグラインドコアや、「311」というミクスチャーバンドなど、数字を名前にするバンドが結構いた。今回はそんな数字を用いたバンド名についてお伝えしよう。

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【辺境音楽マニア】2016年にこの世を去ったメタル界のミュージシャンたち

2016年はデヴィッド・ボウイやプリンス、ジョージ・マイケルなど数多くの有名ミュージシャンが亡くなった年だった。メタルの世界でもMegadethのドラマーであるニック・メンザが急逝した事が報じられた。

しかしそれよりもマイナーなメタルバンドの場合、一般ニュースでは報じられない。アンダーグラウンドのメタルバンドの病死なども含めると、2016年に亡くなったメタラーの数は相当存在する。そこで本稿では、2016年に衝撃的に亡くなったメタラーを紹介しよう。

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