「時短」や「タイパ」などといった言葉を耳にすることが増えた昨今、カップラーメン界にも高速化の波は押し寄せていた。このたび2023年7月10日に、なんと湯戻し55秒で完成する商品が明星から発売されたのだ。その名も「ザ・バリカタ55 ラーメン健太 ねぎ豚骨」である。
これは由々しきことだ。55秒と言えば、筆者が何とはなしにぼんやり呆けているだけで容易に過ぎ去る時間である。そのあいだにラーメンが出来上がるとあっては吃驚するほかないが、本当に美味しく仕上がるものなのか。実際に食べてみることにした。
「時短」や「タイパ」などといった言葉を耳にすることが増えた昨今、カップラーメン界にも高速化の波は押し寄せていた。このたび2023年7月10日に、なんと湯戻し55秒で完成する商品が明星から発売されたのだ。その名も「ザ・バリカタ55 ラーメン健太 ねぎ豚骨」である。
これは由々しきことだ。55秒と言えば、筆者が何とはなしにぼんやり呆けているだけで容易に過ぎ去る時間である。そのあいだにラーメンが出来上がるとあっては吃驚するほかないが、本当に美味しく仕上がるものなのか。実際に食べてみることにした。
環境への負荷が少ない植物由来の食品、いわゆるプラントベースフードが注目を集めている昨今だが、このような売り出し方は個人的に初めて見た。何の話かと言えば、2023年7月4日にローソンから発売された「食べ比べ! 2種のスクランブルサンド」の話だ。
この商品、鶏卵を使ったスクランブルエッグサンドと、豆乳加工品ベースの代替卵を使ったそれがセットになっており、名前の通り食べ比べができるのである。「代替卵にトライしてもらいやすいように」とのことだが、その品質に相当な自信がなければ難しい売り出し方だ。
そして、そういう「いかにも自信ありげな商品」には、往々にしてネタを求めてさまようウェブライターが邪悪な舌なめずりをしながら寄ってきやすい。例えば、筆者である。
「人生は長い旅」と言うが、その旅路は複雑な小道で入り組んでいる。筆者がいま迷い込んでいるのは、「PCマウスの小道」である。
仕事柄、PCと顔を突き合わせる時間が長いため、なるべく手に負担が少なく使いやすいマウスを探しているのだが、なかなか見つからない。一度見つかっても、それが壊れた時には既に製造が中止されていたりして、今生の別れに落涙することも多い。
生涯の伴侶となるマウスは、容易には得難い。旅の足取りが重くなりつつあった筆者だったが、しかしこのたび2023年6月末に新発売された商品には、かなりの期待を抱いていた。メーカーであるエレコムが「握らないマウス」と謳うその商品こそ、今回の記事の主役である。
生きていると、「運の流れ」のようなものを感じることがある。良いことが立て続けに起きたり、あるいは悪いことにさんざん見舞われたり、といった具合にだ。
例えば最近、筆者は有名駄菓子である「おやつカルパス」を初実食し、見事に虜になったのだが、このたび2023年6月5日にその新味が発売されると聞いた時、「流れ」を感じずにはいられなかった。運命的なまでのタイミングの良さだった。
言うなれば大殺界の真逆、「大おやつカルパス界」に突入したことを確信した筆者は、まるで自分のために作られたかのような新商品──「おやつカルパス ツナマヨネーズ味」を早速レビューすることにした。
Uber Eatsでラーメンをよく頼む。配達エリア内にある店舗のうち、すでに10軒以上は注文済みである。これはもう「Uber Eatsラーメン習熟者」を名乗ってもよいのではないかと思う。どこで正式な認可を受けられるのかわからないので、独自の裁量で名乗ろうと思う。
ともあれ、好んでラーメンの注文を重ねるうちに、自分の中でノウハウと呼べるような呼べないような知見が蓄積されてきた。したがって今回は、Uber Eatsでラーメンを頼む時の「そこそこ役に立つ心構え」を5つほど皆さんと共有しておきたい。
梅雨の期間はUber Eatsの利用が増えることもあるだろう。ラーメンの注文に初挑戦してみようという方も、あるいはUber Eatsとは無縁だという方でも、おそらく興味深く読めるはずなのでお付き合い頂ければ幸いである。
「おやつカルパス」という駄菓子がある。有名かつ大人気ゆえ、この商品名を聞いて懐かしい気持ちになる方もいれば、あるいは現在進行形で嗜んでいる方もいるだろう。しかし筆者は食べたことがない。
子供の頃によく駄菓子は食べていたが、筆者の行動範囲では「おやつカルパス」を見た覚えがない。仮に目撃しても「カルパス」という単語が幼少の筆者には難解すぎるため、素通りしていた可能性が高い。
ともあれそういうわけで未体験なのだが、年を追うごとに「おやつカルパス」についての「美味しすぎる」だの「抜け出せない」だのという怖いくらいの評判を聞くことが増えた。そろそろ辛抱たまらなくなってきたので、今回は同商品を初実食レビューしたい。
私は、ピザに対して不誠実な人間である。いきなり珍妙な懺悔を始めてしまったが、少し説明させてほしい。ピザが嫌いなわけではない。むしろ大好きである。割と頻繁に「ああピザを食べたい」と思う。しかしいざ食べ始めると、濃厚さのためか急速に飽きやすい。
むろん例外はある。例えば今まで何度かピザのレビュー記事を書いたが、それらについては幸いにも飽きの来ないものに出会えたと言える。だが大抵は食べ始めてから2、3口目で、最悪の場合1口目で「だいぶ満足したな」となりがちなのである。
そのたびに、罪悪感が募る。己の手のひら返しぶりを呪う。私はこのまま暗い人生を歩むほかないのかと思っていたところ、2023年4月21日、光明が差した。なんとあのピザハットから、「ディップソースをつけて食べるピザ」が新発売されたのである。
たまに食べるカップヌードルの、あの美味しさは何なのか。あの「たまに」の感動を味わうために、筆者は日頃カップヌードルを節制している。これは完全に憶測だが、時間を置くことで体内のカップヌードルホルモンのようなものが活性化し、化学反応を促しているのだと思う。
ともあれ、そうしたカップヌードルとの距離感ゆえに、筆者は「ある事件」に気付くのにも遅れてしまった。いつの間にか、そう、いつの間にか「しお」味がリストラされていたのである。そしてその後任として、「ねぎ塩」味が新発売されていたのである。
皆さんは雑誌「ムー」をご存知だろうか。世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジンである。去年、その「ムー」編集部から史上初の児童書が出版された際、筆者はレビュー記事を書かせてもらった。
そしてこのたび、2023年2月24日に、なぜか「児童向けムー」の第2弾が発売されたらしい。なぜかというか、児童に好評だったのかもしれないが、だとするなら最近の児童の「ムー」適性の高さには恐れ入るし、「Z世代」の後に続くのは「ムー世代」なのかもしれない。
ともあれ、大人ながら第1弾を興味深く読ませてもらった身としては、第2弾にも手を出さずにはいられない。「ムー認定! 最驚!! 未確認生物UMAビジュアル大事典」と題されたその本を、以降よりレビューしていきたい。
私事で恐縮だが、筆者は生まれてこの方、ケンタッキーフライドチキンのバーガーを食べたことがない。理由は明白で、同店のチキンを愛する筆者は、「バンズで腹を埋めるより、その分チキンを食べたい」という偏った思想に基づき、常にチキンばかり選び続けてきたからだ。
しかし最近になって、このまま一生を終えるのは惜しい気がしてきた。葬式の際に「故人はケンタッキーのバーガーを全く食べずに旅立ちました」とスピーチされるのも無念だし、墓標に「ケンタッキーのバーガーを全く食べずにここに眠る」と刻まれるのも不名誉だ。とにかく勿体ない気がしてきた。
ラーメンが好きである。今も昔も愛し続けている。幼い頃は、水道からジュースが出てくることよりも鶏ガラスープが出てくることを願っていた。何なら今も願っているし、豚骨や煮干しスープでも構わない。そこは行政の判断に任せたい。とにかくラーメンが好きである。
そんな人間だから、例えばかけ蕎麦やかけうどんといった他の麺類を食べている時に、「このつゆがラーメンのスープであっても美味しいのでは」と妄想したことも何度もある。まさかその妄想が大企業の力によって現実のものになるとは知らずに、だ。
何の話かと言えば、2023年2月20日に発売された新商品、「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? きつねうどん」の話である。
全国的に有名な土産である仙台銘菓「萩の月」。筆者はこれを食べたことがない。ずっと気になっているにもかかわらずである。
何故か。土産を売っている場所に怠惰ゆえ足を運ばず、土産をもたらしてくれる知人友人もおらず、ただ日々を無為に過ごしている者は、たやすく土産社会からドロップアウトする。筆者はそれだからである。
しかし、ドロップアウトした者にも起死回生の策はある。ネット通販である。そういうわけで、最近になって興味を抑えきれなくなった筆者は、奥の手で「萩の月」を取り寄せることにした。
私事で恐縮だが、筆者は優柔不断である。優柔不断な人間が日常的に困るのは食事の選択だ。何を食べよう。あれもいいし、これもいい。どうしよう。そんな迷路に頻繁に迷い込む。Uber Eatsを前に小一時間頭を抱え、そのうち空腹も収まって虚無に陥るようなことがままある。
が、ここで朗報である。2023年1月16日、筆者を含む食事選択弱者を支援する画期的な商品が、あのドミノピザから発売された。その名も「バーガーピザ」。名前の通り、ハンバーガーとピザが融合したものらしい。つまりこの商品一つで、両方を一挙に堪能できるというのだ。
2023年のマイベストグルメが決まってしまったかもしれない。1月にこんなことを書くライターが最も信用ならないのは重々承知しているが、しかしそれほどの衝撃だった。何の話かと言えば、「ぬれ煎餅」だ。銚子電鉄の「ぬれ煎餅」である。
筆者はこの「ぬれ煎餅」というものに前々から興味を抱いており、今回初めて実食したのだが、驚くほどに美味しかった。今年最上位は言い過ぎでも、5本、いや10本か20本の指には入るだろうし、少なくとも「濡れた煎餅部門」ではトップに違いない。
後から及び腰になって予防線を張り出すライターも信用ならないのは承知しているので、そろそろ具体的なレビューに移ろうと思う。
あまり人に自慢できるものがない筆者だが、数少ない誇りの一つとして、かの高品質スーパー「成城石井」の福袋をリピートしていることが挙げられる。そんな同店の福袋について記事を書く季節が、今年もやってきた。
仮にこの記事の影響で次回の購入者が増えた場合、筆者の希少な強みは相対的にゴリゴリと擦り減っていくわけだが、しかしそれでも筆を折るという選択肢はない。同店の福袋の素晴らしさを広めねばならない。
というわけで、今回購入したのは「成城石井バイヤーセレクト! 人気のお菓子おすすめ7点セット」である。
今年、というよりライターになってからというもの、たびたび反省していることがある。何の話かと言えば、グルメ記事についてだ。何を隠そう、筆者は「美味しい」という言葉を安易に使いすぎなのである。
美味しいものに対して「美味しい」と書くことは罪ではない。しかしそれも回数が重なると話は別だ。ざっと数えてみたところ、筆者は今年書いた18のグルメ記事のうち、実に16もの記事において「美味しい」と感嘆していたのである。
これでは「美味しい」の信ぴょう性も何もあったものではないし、「美味しい村」出身のライターと疑われてもおかしくない。そこで今回は自戒も込めて、「美味しい」中でも特に印象に残った2022年の記事を3つほど挙げることで、「私的ベスト」に代えさせて頂こうと思う。
もしかしたら、「鬼に金棒」という表現はもう古いのかもしれない。そもそも鬼というのは想像上の存在であるからして、正直あまりピンとこない。これからは「六花亭に肉まん」と表すべきかもしれない。
六花亭というのは、マルセイバターサンドで有名なあのメーカーのことである。同商品は土産界で不動の地位を築いており、当サイトでもその絶品ぶりをたびたびしつこく礼賛している。そんな六花亭が、驚くべきことに、肉まんも販売していることを皆さんはご存知だろうか。
自分がライターとして秀でているとは全く思わないが、しかし時折、嗅覚のようなものが働くことがある。
「これはネタになる」という直感と言ってもいい。例えば当記事で取り上げる商品についても、その直感は鋭く働いた。今回レビューするのは、2022年11月1日に発売されたゼリー菓子、「蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)プリン味」である。
これは一体何なのか。ワンセンテンス内でゼリーと蒟蒻とプリンが一堂に会するとは何事か。もはや「私をネタにしろ」という商品の声が聞こえてくるかのようだ。嗅覚どころか聴覚まで働いている。正体を突き止めねばなるまい。
子供の頃から、ロッテのチョコパイが好きである。祝い事と言えばチョコパイだし、自分への慰めと言えばチョコパイである。もはや生の営みと言えばチョコパイなのだが、そんな同商品に関して、このたび朗報が飛び込んできた。
2022年11月8日、チョコパイブランドとしては史上初となるプレミアムシリーズが発売されたのだ。記念すべき第1弾の名は、「白いチョコパイプレミアム<初雪ミルク>」である。
グルメ記事を書いていると、ごくたまに、ある種の無力感に襲われることがある。どう考えても美味しいとわかりきっているものを前にした時、「余計な言葉を並べる必要があるのか」と思ってしまう。言葉を並べるのが仕事なのだが、なかなか感情は制御しがたい。
例えば今回取り上げる、有名ラーメンチェーン「天下一品」の新商品、「こってり唐揚げ」についてもそうだ。この商品は従来の唐揚げメニューがリニューアルされたもので、なんと同店の代名詞である「こってりスープ」が配合されているらしい。
ネタバレすると、美味しかった。グルメ記事で早々にネタバレをかます人間は稀かもしれないが、少し考えればわかる通り、絶品だった。