ピーナッツ! ハロウィンが終わり、世間も徐々にクリスマスモードへとシフトしつつある今日この頃。でもそんなの関係ねぇ! とばかりに発売されるのがデアゴスティーニだ。さあ、今日も元気に「週刊デアゴスヌーピー」をお届けするぞ!

史上最強レベルの難易度だった第41号との死闘を終え、文字通り灰のように燃え尽きていた私(あひるねこ)。次に来る号も同じくらいエグかったらもはや打つ手なしだが、果たして第42号はどんな無理ゲーを我々に強(し)いてくるのか? 緊迫の一部始終は以下をチェック。

・第42号の中身

すでにお伝えした通り、前号組み立てた「秋のシーン -凧(たこ)あげ」のボックスにおいて、その尋常ではない変態性が明るみに出てしまった我らがチャーリー・ブラウン。あんなことの後では外も出歩きにくかろう。と、少々不憫に思っていたら……


いやハート強いなコイツ!

・まさかの間髪入れず

マジかよ、なんてことない顔して出てきたぞ。メンタルどうなってんだ……。さすが主人公だなと感心しつつ、次に出てきたのは微妙に久しぶりの登場となる床板だった。この号から新たに「秋のシーン -夕焼け」のボックスを作るみたいだぞ。


続いて奥壁。


湖面A、湖面B。


雲A、B、C、D。そして……


──以上である。


・驚きの少なさ

う、嘘だろ……? たったこれだけ? 本来ならば「少なっ!」と感じるところなのかもしれないが、今の私にとってはこのパーツの少なさは天恵に他ならなかった。あ、ありがてぇ……! 今号は楽勝かも? それではさっそく作業開始だ。


奥壁に4つの雲を組み合わせ……


床板の溝に差し込む。


そこに湖面A・Bを組み合わせたら……


完成である。

・瞬殺

早っや! 早すぎるだろ!! 5分で終わったぞ! チャーリー・ブラウンのフィギュアは次号使うらしいので大切に保管しておくとして、あまりの簡単さに拍子抜けしてしまった。でも、たまにはこういう号もあっていいよね! と思っていたら……次の瞬間、まさかの一文が。


「第41号で保管しておいた葉シートA~Fを用意し、継ぎ目をカッターナイフで切って3色、大小の葉を外します」


葉シートA~F……?


は!



ぎゃああああああああ!!!
忘れてたーーーーーー!!!!!!

・激ピンチ

そう、前号で未使用だった悪夢の葉シート6枚組の存在をすっかり失念していたのだ。不覚……! が、いくら私が悪いとはいえ、このタイミングでの6枚同時投入はあまりにも無慈悲すぎる。デアゴスティーニ軍曹よ、お前には人の心がないのか? 血も涙もないというのか? え? ない? そうか。

では仕方がないので普通に切っていくぞ。ただでさえ厄介極まりないシートが今日は6枚もあるのだ。さっさとしないと日が暮れてしまう。とは言ったものの……皆さんもすでにご存じのはず。


これがまあ~めんどい。

・ガチで徒労

直径数ミリの葉っぱをデザインナイフで慎重に切り離していくのだが、さすがに6枚もあると切っても切っても終わりが見えてこない。まさにリアル内職。誰か助けてくれー。と言いながら……


やっとこさ終わったんだけども。

この後、再びデアゴスティーニ軍曹からの信じられない鬼指令が飛び出すのであった。覚悟してほしい。


「各葉は、左右の中心で少し折ってから貼ります。ピンセットで挟んで折るとよいでしょう」


おい。


正気か?

・嘘だろ

軍曹アンタ……毎度毎度軽く言ってくれるが、自分で一回やってみたのか? やってなお、そんな狂気染みたことを指示してくるのか? サイコなのか? 今回ばかりはマジでシカトしようかと思ったが、なんでもこの作業によって立体感が出るというので、誠に不本意ながら……


ええ、頑張って全部折りましたよ。

たしかに折る前よりも葉っぱらしくなった気がする。軽く発狂しかけたけど。ただ、本番はむしろこれからと言えよう。葉シートの用意ができたら、前号で組み立てた「凧あげ」ボックスの木と地面にボンドで1枚ずつ貼っていくのだ。


まずはクリーム色の葉から。


バランスよく。


続いて薄いオレンジを貼り……


………………。


そして最後にオレンジを……


いや長ぇわ!


・ほぼ永遠

最初にデザインナイフで葉シートを切り離してから最後の1枚を貼り終わるまで、なんと1時間半が経過していた。繰り返す、葉っぱだけで1時間半である。暇か! 暇を持て余しているのか私は!! 思わず時計を二度見したぞ。

我が家には1歳になったばかりの娘がおり、いまだ保育園も決まっていないため、仕事をしながらの育児は(育休中の妻がいるとは言え)多忙を極める。日々の口癖が「もうこんな時間か……」の私が約90分間も葉っぱ作りに興じるなど、まったくもって正気の沙汰ではないだろう。

だがしかし、そのおかげで彩りも増し、ボックス全体の完成度がグッと上がったのも事実。永遠に続くかのような果てしない内職、その対価としてのクオリティ。これぞデアゴスティーニの真髄……と言えるのかもしれない。

・学んだ

どうやら「凧あげ」のボックスは今号で完全に完成したようだ。できればもう二度とやりたくないが、苦労の甲斐あって非常にピーナッツらしい、かつ可愛らしい仕上がりになったと思う。42号目にして改めてデアゴスティーニの何たるかを知った私であった。それではまた次号。ピーナッツ!

参考リンク:デアゴスティーニ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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