人の尊厳を踏みにじるハラスメント。先日も、ヒーローショーのお姉さんが壮絶なセクハラとパワハラを告発し話題となった。東映株式会社は訴えを認める形で厳粛な処分を行うようだが、正直ハラスメントにおいて会社の後からの謝罪ほど意味のないものもない。前述の通り、心を傷つける行為だからだ

私(中澤)がそう思うのは、自分がパワハラで会社を辞めた経験があるからである。マジでクソ。ハラスメント上司。しかし、現代日本では社会人の3人に1人がハラスメントで退職した経験があるという

・ハラスメントを受けた経験

そんな調査を公開したのは、転職サポートを行っている株式会社ワークポート。全国の転職希望者470人を対象に「ハラスメントを受けた経験があるか?」を聞いたところ、76.4パーセントが「はい」と答えたそうだ。

そして、「どのようなハラスメントを受けたか?」という質問には、92.5パーセントがパワハラ、23.7パーセントがセクハラと答えている。実に社会人の3人に2人がパワハラを受け、5人に1人がセクハラに苦しんでいるわけだ。

・3人に1人がハラスメントで退職

さらに、ハラスメント被害者の中で、私のように退職した人は42.9パーセント。全体で考えると、社会人の3人に1人がハラスメントで退職した経験があるという結果に

また、「現在の会社でハラスメントを目撃したことがあるか?」という質問には72.1パーセントもの人が「はい」と回答した。客観的に見てもハラスメントである行為が蔓延していることが分かる


私がハラスメントを受けていた当時、退職は苦渋の決断だったが、今になって考えると本当にあの時辞めておいて良かったと思う。そんな私がハラスメントを受けている人にアドバイスできることがあるなら、クソ会社はとっとと辞めて次に行った方が良いということ

ちなみに、ハラスメントでの退職は「会社都合」に入るので失業手当をもらうにも有利だ。ただし、証明するのが難しいので証拠を保存してからやめることをオススメしたい

とは言え、同僚の署名でハローワークが会社都合にしてくれるパターンもある。その詳細については、以前の記事「【コラム】大逆転!会社がもみ消そうとしたパワハラの事実をハローワークが覆した話」を参照していただけると幸いだ。

参考リンク:株式会社ワークポート
執筆:中澤星児