最近はタコスやフォーなどの料理に使うだけでなく、ミントの代わりにモヒートに入れたりチューハイにも使われているパクチー。

独特な香りと味で好き嫌いが分かれるハーブではあるが、一度ハマると “パクチニスト” になってしまう。そんなパクチーは「種から育てるのが困難」だと言われているのだが、実際に種から育ててみた筆者が体験談をもとに、そのコツなどを伝授できればと思う。

・種が入った殻を半分に割って水に漬けるのがポイント


いつも筆者はホームセンターでパクチーの苗を買っていたのだが、なかなか苗が入荷しない時期があり種から育てることに。

初めてチャレンジした時は、そのまま種をプランターに植えたのだが何週間待っても全く発芽せず……。後で調べて分かったのだが、パクチーの種は殻の中に2つ入っているため、殻を半分に割るなり中から出してやらないと発芽しにくいのである。


そこで2度目にチャレンジした時は、種を半分に割って発芽しやすいよう水に6時間ほど漬け、プランターに植える前に水耕栽培をすることにした。


・水耕栽培すると発芽率がアップ!


まずは氷を作るトレーに小さく切ったスポンジを入れ、凹みを作った部分に種を置く。次に水で薄めた「植物活力素材メネデール」でトレーを満たし、発芽するまで待つのである。

日中は日の当たる場所にトレーを5時間ほど置いて種に日光浴させ、その後は室内に戻して水がなくなってきたら補充……というプロセスを繰り返した。


すると5~6日で種が発芽し始め、少し芽が伸びてきたらプランターへ移動。浅い穴に種を入れて軽~く土をかけて水をやれば、すくすくと育っていく。この時に注意したいのが、発芽した種を間隔を置きすぎず植えること。パクチーの茎はカイワレのように細く、密集させないと途中でしなだれてしまうからだ。


・面倒でも殻から種を出そう!

そのまま殻に入った種を土に植えるよりは、殻を半分に割って水耕栽培する方が発芽率が格段にアップすることが分かった。

だが、それでもナカナカ発芽してくれない種が多かったため、半分に割った殻から種をほじくり出してみたところ、なんと発芽していたのに殻に阻まれてくすぶっていた奴らが多かったことが判明! やはり面倒でも、最初の段階で殻から種をひとつずつ出してあげた方が発芽率アップを望めるようだ。

パクチーを種から育てるのは少々面倒ではあるが、だからこそ発芽して育っていく様子を目にするのは嬉しくもある。ちなみに夏季はパクチー栽培に最適だとは言えないが、筆者のベランダですくすくと育っていることを付け加えておきたい。

Report:Nekolas
Photo:Rocketnews24.