【実録】私はこうして突撃ハゲアタックされました(その4)
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・尋問開始

そしてオフィスに到着。会議室という名の取調室に通される。まずは名刺を渡される。そしてGO羽鳥氏の著書『絶対に返してはいけない迷惑メール、LINE乗っ取りにマジレスしてみた。』(ワニブックス)のサイン入り本、クマムシのCDをプレゼントされた。
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「な、何なんだ、この歓迎ムードは……!!」

今までの記事や動画で見た、あのGO羽鳥とは想像もつかないくらい紳士かつフレンドリーな対応。しかし、これも何かの罠かもしれない……。一瞬、そんな考えが頭をよぎったが、すでに覚悟を決めていたので、とにかく聞かれたことは勤めている会社名以外、すべて正直に答えた。

そこでの尋問などの一連のやり取りは「突撃ハゲアタック(後編)」に記載の通りだ。
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・尋問終了。そして解放

尋問開始から約1時間は経過しただろうか……ようやく尋問が終了。最後に羽鳥氏から「今日は本当にありがとうございました。ところで耕平さんはお酒飲みますか?」と聞かれ、酒に目のない私は「はい、毎日飲んでいます」と答える。
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会議室(取調室)の片隅に置いてあった大量の缶チューハイを指して、「せっかくだから、好きなだけ持って帰ってください」と言われ、「いや……さすがにこの量は帰りが電車なので持って帰れないですが……」と恐縮しながら返答すると、「大丈夫ですよ。使ってないバッグがありますから、そこにありったけ詰めて持って帰ってください!」と、アップルラッキーバッグを渡された。

その気遣いと表情から、緊張の糸が少しだけほぐれ、安心に変わったこともあり、このとき私は羽鳥氏のトレードマークでもある長髪も後押ししてか、この人が「神」に思えた。
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最後に改めての謝罪とお礼をして、オフィスを後にするも、最後に聞かなくてはいけないことをエレベーターで思い出した。そう、どうやって身内の住所を割り出したのか……だ。もう一度、オフィスに戻り、私は羽鳥氏に再び頭を下げ、教えを請うた。

羽鳥「その話なら、言葉だけの説明だとわかりづらい部分もあるので、後でメールしますよ」

またも神対応。改めてお礼をし、オフィスを後にした──。
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・私はGO羽鳥を知っていた

私が今回したことは無知だったとは言え、本来なら公開処刑に晒されるか、示談金を請求されても文句を言えない行為だ。著作権侵害は親告罪と言えども、罪は罪。前述でも書いた通り、私はこの場に至るまで、ある程度の覚悟はしていた。

話は変わるが、私の1日の締めくくりは「寝る前に撮り貯めたテレビ番組を、缶チューハイ片手に視聴すること」である。そのローテーションに入っていて、毎週楽しみにしているテレビ番組の一つがテレビ東京の『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』だ。

今回、私(正確に言うと私の身内)は突撃取材を受けたわけだが、以前、同じようなことをテレビで見たことを思い出し、「もしや!?」と思い、家路に着いたその日の夜、「GO羽鳥 テレビ出演」と検索して調べたら、この番組がヒットしたのだった!
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まだネットで動画が落ちていたため視聴したところ、その疑問が確信に変わった。そう、この羽鳥氏のコーナー『LINE乗っ取り犯撃退』で、私はほろ酔いしながら爆笑したのを覚えている。同じく『楽天アカウント乗っ取り犯』との自宅までの突撃取材を見て、「凄いなこの人……」と思っていた。

その記憶と同時に「私はなんて人に付け狙われていたんだろうか……」と改めて、事の重大さと恐怖がフラッシュバックした。

テレビで見てる分には記憶に残るほど、本当に楽しかったが、まさか自分が同じ目に遭うとは、想像すらしていなかったのだ。

そんな私に寛大な処置を施してくれた『ロケットニュース24』の懐の深さに心から感謝し、羽鳥氏、Yoshio氏にお礼のメールをせずにはいられなかった。
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以上がここまでが私、耕平から見た「突撃ハゲアタック」である。
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・~決断~ これから私にできること

1カ月後……。再び羽鳥氏からオファーがあり、“再戦” という形で新宿のオフィスに再び訪問し、再会を果たした。おなじみの記者、スタッフの皆様も、“渦中の耕平” を一目見ようと忙しい中、ご挨拶に来ていただいた。私も改めて「その節はご迷惑をおかけしました!」と、もはやトレードマークである薄毛の頭頂部を晒け出してお詫びをした。
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そして一通りコンテンツ撮りが終了し、雑談中に羽鳥氏からまさかの衝撃の一言が!

羽鳥「ウチでライターやりませんか?」

私は一切、躊躇せず、「もちろんです!」と即答で答えた。

繰り返しになるが、今回の一連の相手が羽鳥氏ではなく、違う人だったら、私は本当に社会から追放された可能性がある。そう、私は『ロケットニュース24』に救われたのだ。こうして私は「なかま」になった……。
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そんなダメ人間の私にできること。それは薄毛に悩む読者さんに自分の体験を伝えること。例えば、問い合わせの多かった『食事療法』や、使っているシャンプーや育毛剤など、できる限りお伝えしていきたい。

また、『突撃ハゲアタック』のきっかけとなったアフィリエイトについても、過去に300万円以上も投資した経験を踏まえ、一部で行われている詐欺に近い実態や裏事情に言及して、余すことなく発信していきたい。

最後にこんなダメ中年オヤジを「なかま」と言ってくれたGO羽鳥氏を中心とした『ロケットニュース24』の皆様や、楽しく、そして生暖かく見守ってくれた読者の皆様との出会いに心から感謝したい。

「薄毛ライター こうへい。以後、お見知り置きを」。ということで、今後とも宜しくお願いします!<完>

Report:耕平
Photo:RocketNews24.

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