1991年に発表された、ニルヴァーナのセカンド・アルバム『ネヴァーマインド(Nevermind)』。そこに収められた楽曲だけでなく、ジャケットデザインもロック史に残る伝説的な存在となっている。

そう、赤ちゃんがプールの中で1ドル札を追っている例のジャケットだ。あの赤ちゃんも、今や大人。そしてこの度、『ネヴァーマインド』25周年を記念して、同じ “赤ちゃん” が同じように泳ぐ画像が発表されたというではないか!

・『ネヴァーマインド』の赤ちゃんも25歳に

『ネヴァーマインド』のジャケットを飾った赤ちゃんの名は、スペンサー・エルデンさん。当時たった4カ月だった彼も、2016年の今では25歳となっている。ストリートアーティストを生業としているそうだ。

今回『ネヴァーマインド』25周年を記念して、新たな画像がネット上で公開された。大人になったエルデンさんがプールに潜って、あのジャケット写真を再現したのである。

・本人「今回もパンツを脱いで撮影したい」と希望

実際に写真を見てみると……ああ! あの赤ちゃんも大人になっちゃったんだなあ!! 同一人物だとは、パッと見分からないよ。ネット上でも「私も歳をとるはずだ」「今の彼もパンツを脱いで撮影しなきゃ」など感慨深げな感想が多数集まっている。

『New York Post』によると、エルデンさん自身は赤ちゃん時代同様にパンツを脱いで撮影に臨むことを希望したものの、カメラマンから却下されてしまったとのこと。

・ギャラは200ドル

そもそも彼は、なぜジャケットに起用されることになったのか? 『The Guardian』の記事にてエルデンさんは、『ネヴァーマインド』のジャケット撮影を担当したカメラマンと彼の父親が友人だったからだと説明している。

「両親は撮影現場に僕を連れて行き、僕の顔に息を吹きかけて嘔吐反射を確認してから、僕をプールに放り込んだそうです。何枚か写真を撮って、はいお終い」

また「ここまでスゴい体験を覚えていないのは、変な感じもする」とも、別のインタビューで話しているのだった。ちなみに1991年当時、エルデンさんに支払われたギャラは200ドル(約2万円)。今回の撮影でも、200ドルのギャラが支払われたということだ。

参照元:MetroThe GuardianNew York Post(英語)、Twitter @nypost
執筆:小千谷サチ

▼大人になったね!

▼比較してみると、より感慨深い