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日本中でみんなが待ってる『ポケモンGO』! 2016年7月20日の配信延期というガッカリ報道もあったが、それでも「もしかしたら……」と諦めずチェックしている人も多いだろう。かく言う私もそうだ!!

リリースされたらすぐにでも外へ飛び出したいくらいだが、遊ぶ前に知っておきたいことがある。それは『ポケモンGO』に潜むリスク。油断すると、自宅や職場、学校を特定されたり、ストーカーの被害に遭ってしまう恐れがあるのだ。

・ポケモンジム / 楽しい「陣取り合戦」要素

『ポケモンGO』は皆さんご存知のとおり位置情報を使ったAR(拡張現実)ゲームだ。街中でカメラをかざすとポケモンが! そのポケモンを捕まえるのがひとつの楽しみだ。

だが、ポケモンGOには別の楽しみ方もある。それがジムの陣取り合戦だ。ザックリ説明すると、プレイヤーは赤、青、黄、いずれかのチームに属すことができる。そして各地にあるジムでバトルに参加! 勝ったら自陣のポケモンをジムに配置=陣取り完了、という遊び方なのだという。

なるほど! そのあたりが、陣取りゲーム『Ingress』をベースにしたと言われるゆえんなのか!! ということは……。

・自宅や職場の場所が特定されるリスク

私はIngressプレイヤーでもあったのだが、いつもだいたい同じ時間にプレイしていたところ、よく見かける人がいた。その人がスマホを持ってポータル(陣地)の前を通りかかると勢力が変わる。十中八九、ハイレベルユーザーの○○さんだったと思う。

「いつもお疲れ様です!」と心の中でつぶやくにとどまっていたが、電車がほとんどない時間帯だったので、おそらくご近所さんだ。跡をつけたら自宅特定もできたかもしれない。また、私が気に留めていたということは、向こうも私がプレイヤーであることに気がついていたと思われる。

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・Ingressプレイ中に追いかけられた女子「怖かった」

私の場合は互いに接触は何もなかったが、友人には、プレイ中にバイクで追いかけられたという経験を持つ人も。

「スマホの画面がチラっと見えたし、たぶん敵陣のユーザー。私のことをそこ(敵陣のエリア)から追い出したかったんだと思う。変に恨まれて、特定とかされたら嫌だよね」

と、話していた。とくに被害はなかったそうだが、「ゲームひとつで真剣に追いかけまわす人がいるってことが怖かった」とのことである。下手をすればストーカー被害に発展していたかもしれない。『ポケモンGO』でも同様のリスクが潜んでいるのではないだろうか?

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・利用の仕方では個人情報ダダ漏れに

リアルな接触以外にも、TwitterやInstagramなどで、ゲームの実況をしたりスクショのアップも特定のヒントになってしまう。画像1枚と思うかもしれないが、これがまた意外と簡単におおよその場所を特定できるのだ。

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また、これはネット上でも注意喚起がされているが、本名や誕生日などをユーザー名に入れること、またその情報が入ったSNSと紐づけることも危険だと言われている。利用の仕方によって、自ら個人情報を世界に放つことになるので注意したい。

・安全に遊ぼう!

日本に先んじて『ポケモンGO』をプレイした海外ユーザーからは、「ユーザー同士のコミュニケーションが生まれた!」などという楽しそうな報告もあるが、残念なことにプレイヤー全員が “いい人” ではない。

また、歩きスマホからの事故を懸念する声もある。楽しそうだけど夢中になりすぎないように。お子さんがプレイする際もよーく言い聞かせておいたほうがよさそうだ。安全に遊ぶためにも、リスクについては事前に確認しておこう!

参考リンク:『ポケモンGO』公式サイト
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼たとえばこの写真。ポケモンGOの地図、背景などから場所の特定なんて簡単だ
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