歌舞伎揚げが好きすぎる男、佐藤です。歌舞伎揚げが好きすぎて、最近製造元の天乃屋の工場直売所を訪ねた私には、もうひとつ好きなお菓子がある。それは、ガトーフェスタハラダの「グーテ・デ・ロワ(GOUTER de ROI)」だ。これはシュガーラスクのことである。

歌舞伎揚げと同じか、もしかしたらそれ以上好きかもしれない。こりゃ行くしかねえよな! 本社工場に行くしかねえよな!! ってことで行ってみたら、「ラスクの原木」とも言えるフランスパンが売っていた。しかもめっちゃ安い!

50センチサイズでこの値段とは!? マジですか!

・ガトーフェスタハラダの本社工場

ガトーフェスタハラダの本社工場「シャトー・デュ・エスポワール」は、群馬県高崎市にある。最寄の中野駅から行くと、片道2時間。日帰りで行くには少々ツライ距離だ。だが、行くしかねえ! だって、好きだから!


中野から新宿に出て、そこから湘南新宿ラインで新町駅へ。乗り換えが少ないのは幸いだが、2時間電車乗りっぱなしは少々堪える……。さて、無事に新町駅にたどり着いた。駅周辺はこじんまりとしていて、ここにあの魅惑のお菓子の本社工場があるとは思えないほど静かだ。


駅の北口を出て約1キロ。15分の道のりをトボトボと歩く。雨降りでなくて本当に助かったよ。歩いていたら、突然神殿を思わせる柱の並んだ建物が出現! ここがガトーフェスタハラダの工場。「希望の館」という意味を持つシャトー・デュ・エスポワールである。

なんともエレガントな佇まい。外観からすでに品格のようなものが漂っている。


その隣にフラッグショップの「シャトー・デュ・ボヌール」がある。こちらは「幸せの館」という意味らしい。グーテ・デ・ロワをはじめとする美味しいお菓子をたくさん販売しているから、幸せの館といっても決して言いすぎではない。少なくともファンの私は納得だ、うん。


さて、店内は撮影禁止なので取り扱い商品については購入したものでお伝えしたいと思う。それは後ほど。

で、シャトー・デュ・エスポワールは工場見学可能となっている。しかも予約なしでOK。日曜と元日を除く10~17時(最終受付16時40分)まで見学可能だ。


工場内ではガトーラスクの製造工程を見学できる。小麦をこねるところから始まり、フランスパンを成形・発酵・焼成し、カットしラスクとして焼き上げ、さらに選別して小分けにして包装するまでのすべての工程を見ることができてしまう。音声ガイダンスとパネルで詳細に説明されるので、ラスクについてより深く理解できるぞ。



ちなみに、パンを焼くオーブンは全長30メートルもあるそうだ。それから、オリジナルのピッキングロボットはドイツのメーカーで開発したものを使っているという。


工場見学では、パンフレットやらステッカーやら、試供品のラスクまでいろいろもらえます。


オリジナルステッカーはかなりレア! ハラダのロゴだけでなく、商品のものまであるじゃないの!!


さっそくiPhoneに貼っちゃいました。私のスマホはリンゴ印ではなく、ラスク印である!


・50センチのフランスパンが安すぎる!

そして購入商品はこちら。


グーテ・デ・ロワ 簡易小袋 税別700円
グーテ・デ・ロワ 割れお得用 税別450円
フィナンシェ 簡易小袋 税別500円
グーテ・デ・ロワ マハラジャ テイスティング 税別330円


以上が写真手前の4商品である。後ろの横長の棒状のものがフランスパン。価格については後ほどお伝えしたい



これがお馴染みのグーテ・デ・ロワ。ハラダを代表するガトーラスクである。ザクザク食感で食べ応えがあり、シュガーバターの上品な甘さが魅力の焼き菓子である。手元にあったら、ある分だけ無意識に食いつくしてしまう自信がある。そのくらい中毒性が高い。


こちらは割れお得用商品。いわば、“壊れせん” ならぬ “壊れラスク” といったところだろう。


変わり種として、こんなのもあったぞ。マハラジャと名付けられたこちらは、スパイシーカレーラスクだ。カレー味なんてあったんだね! 全然知らなかった。


食べてみると、かなり本格的なカレー味。ハラダのラスクは「甘い」というイメージが強いけど、カレーテイストも意外と合う! 元のパンがしっかりしているから、どんな味でも合うのだろう。


そして今日のメインは、ラスクの原木と私が勝手に称しているフランスパンである。


このパン、50センチもの長さなのに、お値段はなんとーーーッ!!!!



\\\ 260円(税込281円) ///



安い、安すぎる! 何でもかんでも値上げの昨今、奇跡的に安いと言わざるを得ないだろう。



面白いことにこのパンは、一般的なフランスパン(バゲット)と違って、端っこがまっすぐになっている。これ1本から50枚分のラスクを製造するために、このような形になっているのだろう。


カットすると、表面はしっかり硬く、中はふわふわで生地のキメは非常に細かい。


トースターで焼いて食べてみることに。目を離した隙に、少々焼きすぎてしまったが、これもご愛敬ということで、ご容赦を……。


これがめちゃウマ! ラスクと同じくしっかりした歯ざわりで、中はふんわりしっとり。噛むほどに甘さが増していくようだ。

シュガーバターとの相性は間違いなく良さそうだし、チョコでもピーナッツバターでも、餡子でもりんごバターでも。とにかく甘味とは絶対に合うはず! ひょっとすると、フレンチトーストにしても美味いかも!?


このフランスパンはシャトー・デュ・ボヌールと、中山道店「シャトー・デュ・ローブ」。それから道の駅ららん藤岡店でしか販売していないそうだ。もし機会があれば、一度ご賞味あれ。「安くて美味い」とは、こういうもののことを言う!



・今回訪問した店舗の情報

店名 ガトーフェスタハラダ「シャトー・デュ・ボヌール」
住所 群馬県高崎市新町1207
時間 10:00~19:00(工場見学は10:00~17:00)
定休日 1月1日(工場見学は1月1日、日曜日)

参考リンク:ガトーフェスタハラダ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24