妖怪ゲットだぜッ! ということで、2018年6月27日にリリースされたゲームアプリ『妖怪ウォッチワールド』。今回は、私(佐藤)が同ゲームを継続してプレイしている中で感じた「良い点」と、もう少し改善して欲しい「悪い点」についてお伝えしたいと思う。

大抵2週間くらいで飽き始めてしまう私が3週間も続けられるのには、「良い点」が関係しているのだ。

・ヒョーイがすべて

モンスター集める『ポケモンGO』と妖怪を集める妖怪ウォッチワールド。どちらも位置情報と連動したスマホゲームなのだが、大きく異なるところがある。例えば、ポケモンGOは自発的に出かけていきモンスターを集めるのに対して、妖怪ウォッチワールドは自宅や会社にいながらにして、遠くに妖怪を移動させることができる。

もう少し具体的に言うと、妖怪ウォッチワールドは他のプレイヤーに妖怪を「ヒョーイ(憑依)」をさせることで、自分は動かずに妖怪を遠くへと移動させることができるのである。このヒョーイが良いところでもあり、また改善すべき点でもあるのだ。つまりヒョーイ次第でゲームが面白くもつまらなくもなる


・良い点

ヒョーイは、探索によって表示された他のプレイヤーに、自分の妖怪ホルダーから好きな妖怪をくっつける(憑依させる)ことで可能になる。相手が “承認” すると、一定時間相手プレイヤーの移動に帯同することとなる。うまくヒョーイさせることができれば、ずいぶん遠くまで移動することが可能だ。

一回の移動で100キロ、200キロ近く移動するところを地図上で見ると、まるで自分が旅行に出かけたような気分を味わえる。これが妖怪ウォッチワールドの醍醐味ではないだろうか。自分や妖怪のレベルが上がらなくても、それを見ているだけでも楽しい。ポケモンGOとは異なる位置情報ゲームの面白さと言えるだろう。

真っ白だった日本地図が移動の頻度によって次第に染まっていくのも、見ていて楽しい。

これがこのゲームの良い点だ。


・悪い点

ヒョーイが承認に依存しているがゆえに、こんな弊害もある。ヒョーイさせたいプレイヤーがスマホを見る時間がなかったり、ゲームを起動していない時間が長いと、いつまでも承認されない。妖怪は “待ち” の状態になってしまう

Android版には自動ヒョーイ設定があるらしいのだが、iOS版には今(2018年7月20日時点)のところその機能がなく、プレイヤー自身に承認されないと ずっとそのまま。うまくいかないとヒョーイ時間を過ぎ去ってしまい、妖怪は最寄りの役所の位置で睡眠状態になってしまう。

・がっかりするヒョーイもある

さらに面白くないのは、ヒョーイを承認されたのに、プレイヤーがどこにも移動せずヒョーイ時間が終了してしまうことだ。遠くに行くのが面白いのに、どこにも行ってくれないと何のためのヒョーイだったのか? と思わざるを得ない。

しかしよく考えると、頻繁に移動するのは旅行中の人や出張中の人、もしくは営業や配達の職種の人に限られる。そのほか多くの人が自宅や学校、職場に長い時間とどまっているはずである。そう考えると、しょっちゅう出かけている人に遭遇する方が稀なことなのだ。


・より楽しめるものに

すべてのバージョンでヒョーイの自動承認を可能にするべきだし、たとえヒョーイした相手が1歩も動かなくても、何らかのメリットを提供してくれないと面白味に欠けてしまう。このゲームはヒョーイが最大の魅力なので、より移動がなかったとしても、何か別の要素を加えて、さらに楽しめるものにして欲しいと願う。

Report:佐藤英典
Screenshot:iOS(妖怪ウォッチワールド)