ストリートファイター6も発売され盛り上がっている格ゲー界。私(中澤)は、スト2くらいしかやっていないにわか中のにわかだが、それでもeスポーツ大会『CRカップ』のスト6の熱さには感動した。ゲーム配信の中でも、スト6はどっちが優位かが分かりやすいから素人からしても見てて楽しい。「そこから逆転すんの!?」的な。

というわけで、色んな試合を見ているところなのだが、その中でふと思った。「ガイルのしゃがみガードって本当に守れてる?」と──。

・冷静に考えたら

「待ちガイル」という言葉もできるくらい後の先を取るキャラのガイル。そのためか、ひと際ガードしている姿をよく見る気がする。特に、腕を頭の上に上げるしゃがみガードは格好良さすら感じるポージングだ


その格好良さと筋肉になんとなく誤魔化されてしまいそうになるが、冷静に考えたらこのポーズ……

脇腹ガラ空きじゃね


いや、脇腹どころか、腕を高く上げているため体側面全体がこれ見よがしに前に出ている。むしろ、守られているのは顔だけに見えなくもない

・検証

ガイルは本当にこのガードでダメージを負っていないのだろうか。見れば見るほどガイルが心配になってきた。そこで自分の体で検証してみることにした。

つまり、実際に私がガイル式しゃがみガードで攻撃を受けてみようというわけである。検証の内容を考えるとなるべくガチでやってくれる相手の方がいいが、プロボクサーとか戦闘力がかけ離れすぎている相手だとガードの性能の問題ではなくなるため逆にガチ検証ではなくなってしまう。

そこで同じロケットニュース24の記者であり、「ガチ」という言葉をよく使うイメージのあるあひるねこ記者に協力してもらうことにした。



・ガチ感

ガチの男であるあひるねこ記者をまずは隣の部屋に呼び出した。普段、席も離れており特に話さないだけに、この時点ですでに漂いだすガチの雰囲気


まずは、企画の説明を試みてみよう。僕がガイルのしゃがみガードをするので、あひるねこ氏は僕に攻撃をして欲し……


あひるねこ「分かりました」

違う


早いよ。まだ説明の途中なんよ。攻撃はしゃがみガードしてからでいいのよ。聞いてる? ? キレてる

・正面

とは言え、これで読者の皆様にもあひるねこ記者がどれだけガチかは伝わったのではないかと思う。それでは気を取り直して、しゃがみガードの検証を進めよう。はい今! しゃがみガードしてるから攻撃カモン!!


あひるねこ「分かりました」

違うねん


分かるでしょ!? 横ガードしてるんだから足振って立体的に体の正面蹴るのやめて。聞いてる? キレてるよね?



・顔

ケンの蹴りが大体防げないことが判明したことはさて置き、ストリートファイターの攻撃に奥行の概念はないのであひるねこが悪い。餓狼伝説みたいな攻撃してくるのやめてくんない? はいもう1回。横からだからね!


あひるねこ「分かりました」

だから違うってばあ


確かに横からだったけど空気読んでよ。腕上げてるんだからがら空きのアゴにアッパー入れちゃ絶対ダメでしょ。ガイルにケンカ売ってるでしょそれ。聞いてる? はいはいキレてるね。



・ガード部への攻撃

ケンの中パンチが防げないことが判明したことはさて置き、執拗にアゴ先を狙ってくるあひるねこが悪い。ガードしてるところに来てよ。横ね! はいもう1回!!


あひるねこ「分かりました」


……


それや……

今の蹴りは完全に横から槍みたいに伸びてくる感じだった。なおかつ下段攻撃だったし、ガード部への攻撃だったと言える。

ということで、検証の答えは出たのではないだろうか。いくらカッコイイからって、ガイルのしゃがみガードでリアルの攻撃をガードしようとするのはやめよう


(YOU LOSE)


執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.